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カードゲームを自作するヶ丘 1丁目

さて、素敵なタイトルで始まりました今回は、私たちがカードゲームを作るまでの実際のお話のひとつ「ルール作り」です。カードゲーム作りを考えている人は、是非参考にしてみてください。とは言え、僭越は一般的ではない部分もあるので、微妙に一般的だろう話も交えてご説明致します。

1.コンセプトを決める

こんなカードゲームがあったら面白い、などの「コンセプト」をまず決めたり、考えます。

コンセプトとは、例えば、
 ▢ダマし合いのゲーム
 ▢点数や枚数をたくさん集めまたは無くす
 ▢チームで戦う
 ▢1対1、それとも大人数でのパーティゲーム
 ▢役をつくって、競う
など、簡単にいえば、ゲーム性やどんな場や人が遊べるかのシチュエーションやターゲットなどですつまりコンセプトが決まった時点である程度のゲームの方向性はできているものです。

しかし、僭越に関しては、そうしたコンセプトではなく、テーマを先に決めてしまいました。ルールやゲーム性とかは考えずに、

「ごみ屋敷のカードゲームを作ろう」

ただただ、そう決まりました。

そこからは、どうすれば「ごみ屋敷カードゲーム」が作れるか、成り立つか、ルールを決めるための話合いです。「ごみ屋敷カードゲーム」を作ることに迷いはありませんでした。

ちなみに、このテーマについてですが、社会性やゲームを通したメッセージ、誰かを卑下する目的などは一切なく、我々の青春時代に起因するものです。詳しくは(詫)僭越 公式HP 「最後に」をご覧ぐださい。

テーマから作るとなると、テーマとなるイメージに沿ったルールを考えつつ、ルールとして成り立たせ、かつ面白いものにしなければなりません。

話し合いを重ね、なんとなく方向性が見えてきました。ここで「コンセプト」が決まった訳です。このように、僭越は「テーマ」→「コンセプト」ですが、「コンセプト」→「テーマ」の方が作りやすいと思います。

ちなみに僭越のコンセプトは「ゴミを集めるゲーム」です。


2.ルールを決める

①勝利方法、勝利条件を決める

ゲーム作りにおいて、勝利方法、条件がなんとなくでも決まれば、ルール作りが大幅に早くなります。例えば「終了時点でたくさんカードを持っている」「手持ちのカードを一番になくす」「決まった点数をいち早く獲得したら勝ち」「早く役を作る」「点数の高い役を作る」などです。

ゴール(勝利条件)を決めれば、「スタート」や「条件を満たすために行うこと」「進行方法」が決めやすくなりますし、逆にそこが決まっていないと、

アイデアばっかり出てきてまとまらない

なんてことも。まずは、勝利条件を決めましょう。ごみ屋敷カードゲームは、「早く役を作る」に該当するかなと。

②コンセプトをルールにしていく

勝利条件を決めたことで、ごみ屋敷カードゲームは「ゴミを集める」から、「ゴミを集めて役を作る」になりました。では、どんな役をつくる?から始まり、そのためには、どうスタートする?山札は?手札は何枚?どう集める?などの細かなルール設定を1つひとつ話合い、クリアにいていきました。

③.構成を決める

ルールを成り立たせるためのカードの種類や各カードの枚数を確定します。コンセプトにもよりますが、ここでプレイ人数が確定するかと思います。

ゴミ屋敷カードゲームでは、当初1セットのカード枚数が120枚前後になってしまいました。

どう考えても多すぎです。

カード枚数が多くなると、製造の際、1セットあたりの製造単価が高くなってしまいます。前回の記事にて軽く製造コストのお話をしましたが、30枚から40枚のセットが理想的ですね。

④微調整と決定

ごみ屋敷カードゲームにおいては、カード枚数を減らすための調整が大変でした。カードに点数があるゲームなので、その点数設定や枚数調整を行いつつ、それに合わせたルールの微調整を行いました。

後は、ゲームとして成り立つか、想像していた展開や面白さが出来ているか、サンプルを使ってトライ&エラーです。

ルールが成り立つか検証


3.製造発注まで

僭越は、月で言えば、
■6月頃にカードゲーム作りすると決め、開始。
■10月下旬製造発注
■11月中旬のゲムマに出店。
かなりタイトなスケジュールでしたね。出店に向け頑張りましたが、全くの0からスタートで4ヵ月ほどで、カードゲームを作ることができました

ルール作りと並行して、カードデザインやテキスト、説明書作りと箱のデザインなども並行して行いました。

今回も長くなってしまいましたので、ここまでにさせて頂きます。次回は、カードデザインとテキストについてをお話致します。
本日もお付き合い頂きまして、誠にありがとうございます。

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