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パンのようなパン

最近、豆腐で作るパンというのにハマっている。絹豆腐、小麦粉、ベーキングパウダーにオイル、砂糖、塩が基本材料。これにバジルを入れたり、餡子やチーズを入れたりして、色んなアレンジを試しているのだ。しかもオーブンではなく、フライパンで焼くという手軽さから、買い物のたびに絹豆腐を仕入れては作っている。

パンが好きだ。いや、ご飯も好き。そういや嫌いな食べ物って、無いんだっけ。薄味派に転向してからは、甘過ぎるパンや、こってりしたおかずパンには手が伸びなくなった。シンプルな味の無いパンが食べたい!の思いで、豆腐パンに辿り着いた。試作を重ねるうち、火加減や加熱時間の最適が分かってきた。

今朝は夫の昼用に、餡バター入りの豆腐パンを焼いた。出来上がりに起きて来た夫、「懐かしい、葬式饅頭みたいだな!」に、コケそうになったけれど、まぁいい。このパン、冷めてもカチカチにならない。ずっしりモチっとしている。そもそもこれはパンなのか。パンのような代物なのか。よくわからないけど、作るたび完成度が上がる。焼きたてのパンを平皿に載っけて、コーヒーを入れたマグカップを片手にリビングへ行くのだ。どうでもいいテレビを見て、パンを味わう。めちゃくちゃ美味しくもないが、食べ応えがある。実は焼く前の、もっちりした生地の感触が一番好きなのかも知れない。

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