7歳息子と「絵」をTシャツにして販売する話
朝から息子(7歳、小学校2年生)が絵を書いています。
(彼はUNIQLO関係者ではありませんw 標準的日本人なだけです)
コロナ渦以降、長男は、私との在宅時間が増え、母がやっていること「音声入力」「Apple Pencil」などを、じっと横で見ていて学んできました。
「僕もやりたい」が少しずつ増えてきたので、パソコンを貸したり iPad やApple Pencilを渡したりしています。
色を使い分けて、なかなか味のある絵を書いているので、これ「夏休みの自由研究にしたらいいんじゃない」と、ふと私がひらめきました。
絵を書いて提出するのでは普通に「絵画」の宿題です。
自由研究として「この絵で何かグッズを作って売ってみたら面白いんじゃないか」と考えました。アイデアを形にして販売して購入者の手元に届けるまでにはいろんな工程が必要です。
また費用も色々とかかるので、原価率ふくめて、お金の勉強にもなるかと親の下心です。
ではどうやって、息子の絵をグッズにして販売するのか?
デザインセンスなんてゼロ!
デザインカンケイの仕事どころか人生で関わったことは全くない!
「アドベ?アドビ?ってどっちが正しい発音?」レベルの私が、息子の絵からグッズ販売にまでこぎつけた経緯を綴ってみます。
この記事はマガジン記事ですが、多くの方の参考になれば嬉しい話なので、今回は無料です。
マガジンなら1ヶ月580円で毎月4〜6本配信ありますのでお得です。
記事や、ブックレビュー(音声)が見れ、聞けます。
オリジナルグッズの製造販売をしてくれるサイトを探す
プラットホームを探す条件は下記5つです。
このグッズで儲けようとは考えていません。(小学生が書いた絵で儲かる可能性は低いので、手出しを最小限にしたい・・・親の心境)
むしろ「できるだけ費用をどう抑えてやるか」を、メインに考えてプラットホームを検討しました。
・無在庫
・簡単にできる(複雑なソフトなどは使いこなせない)
・ホームページなど作らなくていい
・発送までしてくれるところ
・小学生でもわかるシンプルな工程
いろんなオリジナルグッズ販売のプラットフォームがありますが、(私がもともと名前だけは知っていた)suzuriに即決定しました。
SUZURIなら
・データを入れる
・商品選ぶ
・商品ページを公開する
全部無料です。すごいよ、すずり。売れたら、そこから商品をオンデマンドで作って(無在庫)、10日位で購入者の手元に届きます。販売、商品作り、配送、集金までSUZURIがやってくれるのです。
息子の絵をどうやって商品化する?
子供のお絵かき用には、Adobe draw(iPad)というアプリを使っていました。
SUZURIのデータはJPEGや png ファイルで入れる必要があります。(詳しくない人はココで挫折する、大丈夫。ついてきて!)
が!! Adobe drawからデータを移すべく共有ボタン(□に↑が入っているやつ)を押しても、なぜか通常のAirDrop やアプリなど、共有先が選べる画面が出てこないのです!
「何で!?アドベの罠!?アドビって読むの?!」
難しい。色々検索したんですがよく分からないので、とりあえずiPad内に画像保存しました。画像保存したものを、私のmacにAirDropで転送して、suzuriにアップロードすることにしました。
この段階で長男は飽きてきて、夫と弟3歳と川遊びに行ってしまいました・・・。取り残された母!! 帰宅までにとりあえずデータだけ入稿します。
SUZURI用にデータを加工する
ところが、なぜかデータアップロードの段階で、SUZURIさんは受け付けてくれませんでした。
この画面で「アップロードに失敗しました」と表示されます。
「SUZURI・・頑張れよ」と思いながら、多分サイズが違うのだろう・・・と、デザイン素人の私でも薄々気づきます(ホームページを読めば推奨画像サイズが書いてある)
「やはりAdobe drawから、画像サイズなどを編集するアプリやソフトを買う必要があるんだろうな・・・」(共有ボタンが表示されないあたりから勘付いてはいた)
SUZURIにデータ入稿しようと思ったら、Adobe Illustrator などのデザインソフトが必要そうです。
しかし、私の本音は「えー!買ってもたぶんこの一回しか使わないし、そもそも使いこなせる自信がない。」
ということでアドベ(アドビね)に頼らず、やっていくことにしました。
Adobe Illustrator が無くてもKeynoteがあるじゃないか
いろいろ検索していくと
✔アップロード画像は(できれば)背景を透過(ロゴだけが使える、背景が白や黒の色にならないもの)にする
✔ Tシャツなら 2520px × 2992px で作る必要がある
この2点さえ外さなければ、どうにかなりそう!が判明します。
「背景を透過にできて、画像のサイズを変更できるアプリはmacにないのか?」
ありました!Keynoteです!
元々入っているアプリなので無料。
Windows のPowerPointのようにプレゼン用のスライドなどが作成できます。mac版のパワーポイントみたいなモノです。
まず画像の背景を透過にします。
キーワードは「インスタントアルファ」です。
この機能は、画像の中の色が付いてる部分を消すことができます!つまり背景が白なら、その白を全部消すことができます!
「ありがとう、インスタントアルファ!」
次に画像自体を透過 png にする必要があるので、下記のやり方通り実施します。
これで無事、サイズ、背景透過が整ったファイルができました!
SUZURIで商品を作る
作ったデータでアップロードが完了。今回は一瞬です。ふふふ。
すぐさま、こんな商品が出来ますよ!と表示されます。
「おお!」
とりあえず無難なTシャツを作成。
「90サイズから大人の XL サイズ」まであり、購入者が色もサイズも選べます。兄弟や親子でお揃いも購入可能です。
すごいな!SUZURI!
そのころ、息子も帰宅。SUZURIの販売画面に載せるための
「店舗名」「恐竜の名前」「この恐竜のエピソード」
をインタビューします。
「んー、お店の名前はなんでも恐竜で、恐竜の名前はギルガンリ。元気がない時にやってくる」
即答!さすが、迷いがない男でした。私が手伝ってやり、入力設定をします。あっという間にネットショップの完成です!
その後、夫も参戦してきて(おいしくなったらやってくる・・・この件はまた後日w)
「ギルガンリ、フタリュウ」という二匹の恐竜グッズをアップしました!
ふと思い出したんですが、私のやりたい仕事の一つに「おそろい子供服」があります。我が家の兄弟は、幼少期からおそろいを着ています。
理由はブログ見てね。こんなに簡単にSUZURIなどのプラットホームで叶うなんて!良い時代だな。
実際の商品や販売は?
販売画面を表示して3日。売れないから(当たり前)私が買うか!と仕込みの準備をしていたら・・・
なんと売れました!! フタリュウハンカチです!
息子と「売れた!」と大喜びです。
✔ 1654円のモノを売ったのに、なんで200円しかもらえないのか?
✔ 絵を書くのに何時間かかって商品ができたのか?(労働対価)
✔ 振込手数料がかかるから200円だけをもらうことは出来ない
と「お金の話」もしました。
さらに、これを自由研究にどうまとめるか、息子と相談中です。夏休み終了まであと4日!皆さんもよかったら、お子さんとやってみてね!
面白かったらシェアしてくれると嬉しいです。
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