『温泉シャーク』の感想(ネタバレ含む)

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「話を成立させる」ことと「ボケる」を同時にやるのは本当に難しいと常々思っています。ボケを増やすと話が破綻するし、話を成立させようとするとボケより説明が多くなります。どのボケを残し、説明の言葉をどう言葉を削るか、要するに「減らす」をやってバランスをとることを第一義に考えています。自分はどちらかというと、破綻を気にしてまとめる方向に話を進めてしまうタイプです。面白くなくても(極論ですが)話としてまとまっていたほうがお客様にストレスを与えないと思うからです。でも、本当にそれでいいのでしょうか。やりたいことをやるためには少々の破綻を自分の意志であえて見逃す勇気も必要なのではないでしょうか。面白さとは話を美しく成立させることだけなのでしょうか。粗さも隙も、それが魅力であれば最後まで見てもらえるのでは、愛してもらえるのではないでしょうか。僕が見せたいものは一体何なのでしょうか。何かを制作しているとき、よく迷います。

映画「温泉シャーク」を観ました。

Twitterで存在を知ってからずっと観たかった映画でした。どうしても観たくて朝イチで映画館に駆け込みました。ファミリー層がたくさんいる映画館にどう考えても温泉シャークを観に来た人たちがいて面白かったです。

以下、有料部分は映画のネタバレになります。
ご注意のうえご覧ください。

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