『トラペジウム』の感想(ネタバレを含む)

夢って叶えてからが本当にダルくて、なんかに向かって一生懸命頑張ることって皆それなりにできると思うんですよ。それがたとえ自分が全く想定していなかったことだったとしても、友達が一生懸命頑張ってて一緒にやろうよ!あなたの力が必要なんだよ!って言われたらまあやってみようかなって思うじゃないですか。それで頑張って練習してダンスでも歌でもそれ以外でもそうですけど練習したらだんだんうまくなってきて、おお自分頑張ってるなって思えてきて、最終的に目標を達成できたときにやったぜ!自分頑張ったぜ!っていうのは思えるはずなんです。誰でも。でもそこからはい、ここから毎日頑張ってください、ってなって終わりのない「目標達成後の生活」が始まったときにどこまで走れるんですか?という話で。一生懸命頑張っている友達はそりゃあ一生懸命頑張っているから走り続けられるんですけど、もともとそんなにやる気も覚悟もないとしんどいですよ、そりゃあ。人生全ベットしろよ!って急に言われてもそれはお前の覚悟で私の覚悟じゃないよ、と思う人もいるし、なんか流れに身を任せて適応している人もいたりして、足並み揃え続けるのって本当に難しいと思います。

僕は「R-1で準決勝に行く」っていうのを夢としてずっとやってきて、それを達成して会社辞めちゃったんですけど、じゃあこっからどうするの、と言われたときに恐ろしい空白を感じることがあります。目標を「R-1グランプリ優勝」にすり替えて何とか誤魔化してはいますが。頑張ることって誰でもがんばればできると思うんですけど頑張り続けるってマジで難しいです。ひとりでもそうなんだから複数人で同じ夢を見続けるって本当は不可能なんじゃないでしょうか。そういうことを考えました。

映画「トラペジウム」を観ました。

まったくの予備知識なしで「午前中に始まって午前中に終わる映画これだけだから観に行くか」と赴いて、上記のような巨大な感情に襲われながら映画館を後にする結果となりました。

以下、ネタバレを含むので有料にします。
内容は感想の箇条書きです。

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