知らない男の手を取っていいのか?~ツイステをチュートリアルまでやった~

いまどきのソシャゲを全然触ってない人間が書きました。

ツイステをDLした。ここ最近、猫も杓子もツイステツイステツイステで、名前を見ない日が無いからだ。ここ数年ずっと引きこもっていて電車に乗る機会もなく、ラッピング電車だの新宿駅のバカデカ広告だのとさっぱり無縁だが、リリースの前から大型広告を出したりしていて相当な肝いりタイトルだったらしい。残念ながらソーシャルゲームインフォでサービス終了タグばっかり見ている最低野郎の私はTwitterのフォロワーたちから知った。最低野郎でも毎日名前を見るってことは相当なことだと思う。

さくっとダウンロードが終わり、起動する。ディズニー!アニプレックス!f4Samurai!出てくる関係会社が全て強すぎてそれだけで爆笑してしまった。

ダウンロード画面で「ストレスを感じさせないように努めているゲーム」だなと思った。「今DLしてきているデータ数/DLするデータの総量」の表示は大事だと思う。パーセンテージ表示だけだと結局いつになったら100%になるかわからないので不安になる。今のパーセンテージの根拠になる数字があるだけでストレスは緩和される。あとゲージの表示アニメーションの演出も気持ちよい。
ボイスデータの要・不要を選ばせてくれるのもありがたかった。私はテキストを自分のテンポで読み進めたい人間なので、いわゆるADV型のテキストでフルボイスだとストレスがたまる。遠慮なくボイス無しにさせてもらった。Live2Dの喜怒哀楽の演技、結構なコストがかかる割にそんなにピンとこないっていうか……。あのさりげないモーションだけなら喜怒哀楽のテクスチャ切り替わりと気分を表すアイコンとかでも十分な気がするんだけどどうなんですか。キャラクターの魅力が……?動いたほうが伝わる……?ウゥン……!

ダウンロードが終わってプレイヤー名を入力する。ストーリーで表示される名前とプレイヤー名が別なのも親切だなと思った。(今のスタンダードなのかもしれないけど)このゲーム逐一システム面が親切である。

ところがどっこい唐突に突き放される。

私はツイステと言う名前と「ディズニーが題材になってる女性向けソシャゲ」しか前情報を持っていなかった。なので、いきなり寮を選べ・男を選べと言われて面食らってしまったのだ。親切なツイステ君はちゃんと全員のプロフィールをご用意してくれている。恐る恐る眺めるが、誰もかれも知らない男に知らない寮だ。そもそも知らない学校である。どこだここは!
プロフィールを眺めて全員に対して絵が上手いな……と思うが、この段階でオタク特有の人見知りが発生してしまう。知らない人ばっかりの仕事の交流会に参加した時の心細さに近い心境になる。とりあえず選ばないと先に進まないので、なんとなく話しかけやすそうな人を選んだ。

この後チュートリアルが始まるが、文字が小さくて一生眉間に皺が寄る。なんかクリアするごとに魔法石みたいなものや金に当たるものやらが入ってきているのが分かるが、アイコンも小さくて何がなにやらよく見えない。私の視力は1.5で、iPhoneXsを使用している。
ストーリー仕立てで丁寧なチュートリアルなのだが、肝心のシステムの解説ダイアログの文字も小さくて読むのがつらい。ピンチインをして拡大しようとし、何度もタスクキルをした。スクショして画像を拡大縮小するしかないのかと遠い目になる。
「フォントが小さくないですか」と友人に聞いたら、「今どきこのくらいの文字サイズだよ」と返されて私は泣いてしまった。

文字の小ささに悪戦苦闘していたらガチャを引くタイムが始まった。うっひょ~~~ガチャだ!!!!!テーマパークに来たみたいでテンション上がるなあ~!などと奮い立たせるが、前情報を持たない愚かな私の元にやってくるのはやってくるのは知らない男のカード10枚である。ツイステ君はとても親切なので「引き直せますよ!」と言ってくれるが、引き直したところでやってくるのは違う知らない男のカード10枚なのだ。大丈夫です……と言って先に進んだ。
バトルクエストが始まったが、ここでも先ほどガチャで引いた知らない男たちが戦ってくれた。申し訳ありませんという気持ちになってしまう。一応それぞれのスキルが肝なのかなと思い、とりあえずアイコンを長押ししてスキルを確認しようとするが、すべての文字が小さくてここでも泣いた。

恐縮しながらなんとかかんとかチュートリアルを終えた。しかし、ホーム画面に戻ったとたん、何をすればいいのかさっぱりわからなくなってしまった。最初に「話しかけやすそうだな」と思った人がなんか話しているが、何の話だか分からない。知らない男のカード10枚を抱えて呆然としたまま、私はツイステを終えた。

その後聞いてみたところによると、レッスンを繰り返して成長させてストーリーを進めるのが主な流れらしい。なので再度起動してレッスンをやってみたが、知らない男がなんか頑張っている姿を見てたら終わった。えっ、何……?何をすればよかったんだ……?
そのあと知ってる男を増やすために、個人個人のストーリーの開いてる分を読んでみたんだけれども、「知らない学校の知らない男たちが何か知らん話をしている」という感じである。疎外感!完全に仕事の交流会のやつ!隅っこで酒飲んでビンゴが当たらないように祈ってるときの気持ち!
ここはメインシナリオを進めるのが正解なんだろうなと思ったが、もう完全に気持ちが仕事の交流会の時の鬱状態になってしまった。悲しいね。

しかしこのゲーム、Live2Dのモデルやモーションも良くできていて、バトルやレッスンのミニキャラもかわいい。システム面もローディング等かなり丁寧に作られている印象を受けた。UIも全体的にきれいにまとまっている。とても出来が良い丁寧に作られたゲームだと思う。
(個人的にチュートリアル終了後も「もっとやるべきことボタンがビカビカ光ってガンガンユーザーを誘導してほしい」と思ったが、世界観を壊さないためにこうなってるんだろうなと思う)

丁寧に作られているからこそ、ユーザーにキャラクターを選ばせる前に、もっとキャラクターのことを教えてほしい。そんなことを思った。
知らない人にいきなり話しかけたら現実だと通報される可能性があるんだぞ!何卒よろしくお願い申し上げます。