韓国生活|韓国の結婚式
韓国でのワーホリ期間中に、知人の結婚式に3,4回ほど参席しました。
外国の結婚式はなかなか見る経験がないですし、日本のマナーと異なる部分もあったため、「これから韓国で結婚式参席の予定がある方」「韓国の結婚式が気になる方」に参考になればとnoteを書いてみます。
式場
ウエディング専門式場、ホテル、野外、レストラン等会場は日本と似ているかと思います。
私が参席したのはほぼ専門式場でした。
招待状
紙とWEBと両方あります。
2,3年前、初めて韓国で結婚式に招待してもらったときに、WEB招待状を初めてみてびっくりしました。日本にはない文化だな~と思っていたのですが、最近は日本でもWEB招待状が使われているようですね。
配り方
紙の招待状は親族や仲の良い友人に渡します。基本的に手渡しです。
新郎新婦側が招待状を配る食事の席を設け、それなりの価格帯の食事で接待します。
職場の上司・同僚の場合はその限りでないようで、勤務時間のすきを見て皆さんに配っていました。
WEB招待状は、知り合い程度の仲や、直接会えない状況の場合に使用されるようです。
日本との招待の違い
韓国の結婚式は一般的に当日まで誰が来るかはっきりしません。日本のように招待客を決めて、人数合わせをして、席を決めて、という工程はない場合が多いそうです。招待状への返信もありません。
できるだけ多くの知り合いを招待し、来れるだけ来てもらうスタイルです。
そのため、1回会ったことがある友達の友達、学校卒業後連絡を取っていない同級生等にも招待状を送ることがあるようです。どれだけ人を集められるかで集まるご祝儀の金額も変わってくるので、なるべく沢山招待するとのことでした。
もちろん招待の範囲は夫婦によって異なると思います。初めて韓国で結婚式に呼んでくれた友人は、本当に来てほしい人だけ招待したと話していました。
また、新郎新婦の招待客のみでなく、両親(主に母親)の招待客も来ます。むしろそちらの方が多いくらいかと。お母さんのための式とも言われるくらいです。
また、招待していない人も入れます。
恋人や家族が招待されたら一緒についていってもOKです。
参席できない場合
招待してもらったけどどうしても行けない。。。という場合には、招待状の下部にご祝儀送金先の口座が記載されていますので、欠席の旨を伝え、ご祝儀を口座送金します。(口座を招待状に記載しているところが何だかお金主義の韓国らしくて不思議でした。)
結婚式の参席有無でその後の付き合いが変わるという話も耳にしますので、欠席の場合はあくまで慎重に。これは日本でも同じかとは思いますが。
それほど仲の良くないただの知り合い、もう関係を切りたい存在()の場合には、ご祝儀の送金とお祝いのコメントを送るでも問題なさそうな雰囲気でした。
結婚式当日
服装
オフィスカジュアルくらいで大丈夫です。
女性ならきれい目のワンピースやブラウスにスラックス、パンプス。
男性ならスーツやスラックスに革靴かきれい目のスニーカーでもギリセーフ。
ドレスを着てヘアセットをしてという日本スタイルで行くと余程のセレブ結婚式でない限り浮きますし、新婦の怒りを買いかねません。
落ち着いた脇役に徹するスタイルで参席してください。
ご祝儀の準備
現金を準備します。
日本のように、新札じゃないとというルールはないようです。気を遣う人ももちろんいますが。
また、ご祝儀袋の準備も不要です。
式場にはATMがある場合がほとんどで、会場に到着後、ATMで現金を下ろして受付に行く流れでした。もちろん事前に準備しても構いませんし、その方が時間短縮にはなります。
直接渡す場合には振り込みじゃなくて現金なんだな~と不思議に思いました。口座番号貼っておいて振り込みにすれば、誰からいくらもらったか一発で分かって便利じゃないか?
受付
新郎側・新婦側招待された方の受付に行き、ご祝儀袋をもらい、そこに名前を書いてご祝儀を入れて渡します。ご祝儀袋といってもただの白い封筒です。
芳名帳に名前を書いて、食券をもらいます。
受付の横には新郎・両家の両親兄弟がスタンバっているので、一言お祝いとご挨拶をします。
新婦は別の控え室で招待客を待っています。そちらにも顔を出して、新婦と一緒に写真を撮ります。
新郎新婦は当日バタバタで誰が来たか分からなくなってしまうようで、写真でしっかり証拠を残しておくことが大事なんだとか(笑)
また、個別でウエディングドレスを着た新婦さんと写真を撮れるのはココのみです。新婦の友人としていく場合には外さずココで写真を撮ってください。
式場入場
一通り受付とあいさつ回りが終わったら式場に入ります。
ここで面白かったのが、同じ会場で何組も代わる代わる式を行う場合、前の式を行っている最中の場合があることです。
もう始まってるの?!と慌てていったら前の組の式だったことがありました。
式場に入れるタイミングになったら、向かって左側が新郎、右側が新婦側なので当てはまる方に座ります。席は自由席です。
基本的に親族が前の方に座ることが多いので、友人は中間~後ろ側に座るのが無難かと思います。
席がすでに埋まっている場合、会場後方で立ち見になります。
式の流れ
司会者挨拶
주례(主礼)がいれば紹介
両家お母さん入場
新郎入場
新婦入場(withお父さん)
新郎新婦マッジョル
誓いの言葉
주례(主礼)のお言葉
※いない場合はなし。お母さまの手紙朗読だったり、式によって少しずつプログラム相違あり祝歌や余興
両家両親へのあいさつ(新婦側→新郎側の順)
新郎新婦退場
新郎新婦記念撮影
来場者記念撮影(両親→親族→友人の順で集合写真を撮影)
式によって内容が若干変わるようです。
わたしの行った結婚式ではいずれも指輪交換がなかったのですが、行うケースもあるそう。
主礼は宗教があればその方(神父さん、牧師さん、僧侶さん等…)なければ父親が代わりにしたり、そもそも立てなかったり。
不思議だったのはまず最初のお母さん入場。
新郎新婦を育てたのは私です!とアピールするかのように拍手を浴びながら最初に入場します👏
また、新郎新婦が入場したら向かい合ってお辞儀をするマッジョルも不思議でした。
お互いを尊重している?大切にしている?感が伝わって良いと思いました。
両親への挨拶は席の前までいってお辞儀→抱擁です。
新郎側はだいたい土下座するのですが、日本人が見るとちょっとびっくりしますよね。韓国だとこれが目上の人への感謝を表すようで。
また、韓国の結婚式は体感として式より写真撮影がメインな感じです。
式中もカメラマンが招待客気にせずうろうろして写真撮影しまくるし、式と写真撮影の時間がほぼ1:1です。
しかし、日本だったら披露宴でグループごとに高砂で写真が撮れますが、韓国はそれがありません。
式が終わると家族、親族、友人の順で集合写真があるのみで、それがちょっと寂しい…
式終了後、招待客は食事に。
食事は別会場でビュッフェの場合が多かったですが、式場に残ってコース料理の場合もありました。
食事中に衣装替えをした新郎新婦が招待客にあいさつに回ります。新婦は白いすっきりしたドレスに着替えていました。
食事が終わり次第、自由解散です。
友人同士2次会をしてもよし、そのまま帰宅もよし。
韓国の結婚文化
韓国では、結婚式を挙げた日=結婚記念日とし、婚姻届を出さない夫婦も多いとのことで初めて聞いたときは驚きました。
婚姻届をだすと万が一お別れとなったときに記録が残るから…
婚姻届けを出さない方が有利な政策があるから…
籍を入れる理由が特にないから…
など理由は色々あるようです。
また、結婚式後すぐに新婚旅行に行く場合が多いようです。翌日出発で。
結婚式から新婚旅行まで一気に準備するのは大変そうだなあと。。
まあまだ結婚も決まっていないのにその心配をするのは早いのですが(笑)
いかがでしたか。
韓国の結婚式、新婦のドレスがきれいで、きれいな写真がたくさん撮れて、堅苦しすぎず、友人として参席するには日本よりご祝儀も少なめでOKな点がいいなと思いました。
一方で、流れ作業な感じがありなんだかもったいない気もしました。式30分、写真撮影20~30分で計1時間未満で終わるし、新郎新婦のお祝いの場という雰囲気が日本と比べると薄い。終わったら直ぐ次のお客さんが入るので余韻にも浸れないし。
招待客にお土産を渡すのも一般的でなく、おもてなしがあまりできないのも自分が主催側だとちょっと心残りになりそうだと思いました。費用は日本よりちょっと少なそうですが、コスパがちょっとな~と感じました。
それでもお祝いの場に立ち会えるのは光栄ですし、何だかんだ式に行く度に感情移入して泣きます(笑)
日本だと割と招待客で泣いている人もいますが、韓国はほぼいないですね。新婦や両親が泣くことも少ない気が。
韓国の友人と結婚式の違いを話すと、日本スタイルでゆっくりお祝い事を楽しみたいという人もいれば、拘束時間が長く負担が大きいよりもパパっと終わらせてくれた方が良いという人もいるので、好みですね。
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