泣いてしまうほどの怪奇現象

小さい頃、保育園に行くのが怖かった
それでも勇気を振り絞って保育園で過ごした

「友達とカラスの歌を歌っていた」

小学生の頃、家から駅まで歩けても
駅を抜けて向こう側へ行くのが怖かった
それでも勇気を振り絞って向こう側へ行った

「長崎屋以外、特に何もなかった」

思春期、得意だったサッカーで挫折した
その時にギターと出逢って
もっとギターと遊びたかったけど
サッカークラブを休むのが怖かった
それでも勇気を振り絞ってサッカークラブを休んだ

「歌とギターとスケボーと友達が最高だった」

高校の時に他校の生徒と絡むのが怖かった
それでも勇気を振り絞って市内中の同級生と繋がった

「面白い人が山ほどいた」

18の時、東京に行くのが怖かった
それでも勇気を振り絞って東京に行った

「みんな田舎者だった」

20歳の頃、音楽事務所が決まった
自信とは裏腹にその奇妙な世界が怖かった
それでも勇気を振り絞って事務所に入った

「あらゆる職業の面白みと大変さを学んだ」

それから、、、

渋谷でストリートライブをするのが怖かった
ライブハウスでバンドマン達に紛れて歌うのが怖かった
テレビ局やラジオ局に営業行くのが怖かった
日本を周るのが怖かった
岩手に行くのが怖かった、、、
あれも怖くて、これも怖くて
怖い怖い怖い思いを


今もしている


1人になりたい
1人になりたくない
誰かに話したい
誰にも伝わらない

怖い怖い怖い怖い怖い思いをして
いつだって泣いている

背は小さい
肝っ玉も小さい
小心者で蚤のハートのビビり王
泣きっ面のハニーボーイなんだいつだって

でも


どうして怖いのか?

**どうして隠れて泣いているのか? **

僕はギターに尋ねるとベラベラと返ってきた

「当たり前だろ?今日という日は初めてだ。昨日と同じじゃつまらないんだろ。だから初めてをいつだってトライしてきた。何でも初めては怖い。それでも思い返すと大したことはない。大したことがないのはその初めてが君のこれからの当たり前になるから。しかし当たり前のままじゃ居心地がなんせ悪いから新しい方向へまた行きたい。怖いけど、次の新しさはまた君の生活の一部になって、また次の初めてを求める。知らない事は怖い。だけど知ったら君になる。その繰り返しはしんどいし、泣けるし、苦しいけど、昨日と今日が同じなら今日はなくてもいーだろ?明日の話をする前に今日だ。今だ。愛なんだ。あーこれは違う話。まぁ、それは本当に落ち着かないだろうけど、たまには人に後ろ指さされたり、影でヒソヒソ言われたりするだろうけど、本当はそれが面白いんだから仕方ない。苦しいは辛い。でも苦しいの内容を自分が決めたことならきっとそれは面白いに変わる。まぁ歌を歌えよ。休むなら歌え。おれが教えてやるさ」




うるせ

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