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私が旅に出る理由(イギリスへ)

今、私は4年ぶりに渡英すべく、関西空港の第一ターミナルで搭乗を待っている。

実をいうと、今回の渡英は夏になってから、わりとバタバタと決めた。

再びイギリスへ行くとしても、今年じゃないなと思っていた。

この春は、私の本業であるMichi Photographyの仕事_すなわち、卒業記念、成人記念、入学記念、そして桜ロケでのウェディングや家族写真の撮影がとても忙しかった(ありがいことに)。

そのうえ、昨年の秋から一般社団法人日本ウエディングフォトグラファーズ協会の代表理事を務めることになり、これがまたナカナカ忙しい。

おまけに私生活では、日を追うごとに体力と記憶力の低下が著しい同居の母…遂に、かかりつけ医から「早く介護の準備を整えるべし」と発破をかけられた。

…行けるハズない。

コロナが5類になってから、わりとちょくちょく「ロンドン・フォトセッション」(イギリスでのロケーション撮影)の依頼がくるようになり、

そのたびに請けたい気持ちでいっぱいになるのだが

この状況で、私が、行けるハズない。

そう思っていた。

ところが。

いつの頃からか、
いやむしろ行けるとしたら今じゃない?
と問い直す、もう一人の自分が現れた。

たしかに、この先、今より暇になるかもしれない。

暇になってからの方が心置きなく渡英できるかもしれない。

しかし、一体いつ暇になるのか?

そもそも私は暇になることを望んでいるのか?

「暇だからイギリスへ行く」というのが私にとって果たして理想的なのか??

そんな疑問が頭をもたげ始めた。

すると、それに呼応するかのように

いつもロンドン・フォトセッションでお世話になっているイギリス在住の美容師Ayaさんを介して、

なんと、遥かスコットランドで結婚式を撮影するチャンスが舞い込み、

運命に導かれるように「イチかバチか」今回の渡英を決めたのだった。

…決めてからが大変だった。

決めてからは毎日ほとんど無休+睡眠時間を削って仕事した。

家族や親戚、お客さま、仲間の皆さんにもいっぱい無理をお願いした。

それなのに

周囲の皆さんから温かい応援をものすごく沢山いただいた。

私も疲れながらも、渡英を具体的に計画し始めてから普段と違う力が湧いてきた。

そんな
4年ぶりの
バタバタと決めた渡英は

旅先でどうなるか見当がつかない要素が強く

いつになくドキドキするけれど

どんな旅になろうとも

行けるハズないと思っていた自分が離陸30分前の搭乗ゲートでこの文章を打っているー

そのこと自体が、
私の幸せなのだ。

思えば、「未知」という名前を授かった時から

私の生き方は決まっていたのかもしれない。



ヒースロー空港第4ターミナルのCafe NEROで
TEA BREAKを楽しむ作業着のオジサマ達。
あゝまごうことなき此処はイギリス。


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この文章はイギリスへ出発した2023年8月17日、関西空港にて、搭乗前の20分くらいで一気に書いたものです。
旅立つ直前の心境をそのまま残すため、リンクだけ追記してほぼ原文のままアップしました。

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