ブルーアーカイブを布教したい気持ちはある

ただ、ブルーアーカイブを布教するのは大変むずかしい。
そもそも好きなゲームを布教するって行為が難しいし、やってない人からするブルアカのイメージって

アスナ。お馴染み。

これとか

なんかTwitterでよく流れてくる化け物

これとかじゃないですか?

やってない人が想像するブルアカ、「乳長い女となんかハゲた化け物が絡むゲーム」くらいのもんじゃないですか。多分。
全然おもしろそうじゃない。

いや、正解なんですよ。僕も最近始めたんですけどそう思ってましたし。
でもね、そういったイメージはブルアカのほんの一部分にすぎない。
お前はまだブルアカを知らない。

僕はまだブルアカ歴半年も経っていない新参ですが、このゲームは本当に素晴らしいゲームだと思います。
それを伝えたいと、何度も布教記事を書こうとしてみたんですけれど、このゲームの魅力を伝えるのマジで難しい。
だってやらないとわからないんだもん。


ブルアカをプレイしている人間が、未プレイの人間にブルアカをおすすめしたいと考えた時、真っ先に思いつくこのゲームの強みって
「ストーリーがいい」
だと思うんですけど、そもそもやる気のない人間に「ストーリー超いいから!やって!!」って言っても絶対やらないじゃないですか。

「なんかエッチそうなよくわからんゲーム」のストーリーがいいからやれって言われたらやりますか?
やらないですよね。CLANNADは人生って言われてもやってないからな俺は。
俺の人生はまだ始まっていない。


ちがうんだ、聞いてくれ。
ブルーアーカイブはエッチなゲームじゃない。
正統派のロールプレイングゲームだ。

ロールプレイングゲームってわかりますよね?
レベル上げて武器強くして敵倒して…みたいなドラクエとかでお馴染みのやつ。

そういう意味でもブルアカはロールプレイングなんですけど、本来の意味、「ロール(役割)」を「プレイ(演じる)」するゲームとして、「ブルーアーカイブ」は非常に完成度が高いんです。

ブルアカにおいて、僕たちプレイヤーには「先生」という役割が与えられます。
プレイヤーは先生となって、様々な生徒たちと共に日々を過ごし、時に訪れる困難に立ち向かい…
みたいなのが大雑把に説明するブルーアーカイブってゲームなんですけど
ブルアカは 先生 というロールへの没入感の与え方が大変優れていると思うんです。

ずっと生徒の事考えてるからね。俺は。
生徒の幸せを祈ってる。
どうすれば生徒を正しく導けるのか、ずっと悩んでる。

例えばね、カリンって生徒がいるんですよ。

カリン

やばいちょっとエッチかもしれない。
「ブルアカはエッチなゲームじゃない理論」いきなり破綻してるかもしれない。


いや、まあね、いるんですよ。カリンって生徒が。
このカリンに相談をされるんですね。

いくらちょっとエッチな見た目してるからって、10代の子供ですから。友達と喧嘩くらいするわけですよ。


喧嘩の理由も可愛いもんです。
でもね、本人にしたらすごい真剣な話なわけです。


我々大人からしたら、そんなん別々に食べたらいいじゃん、って思うかもしれないですけど

子供ってこういうとこあるじゃないですか。
もう忘れてしまったような遠い昔だけど、確かにそういう時期、俺にもあった気がする。

急に大人びたな。
喧嘩の内容は子供っぽくて、大人からすれば笑っちゃうくらいの可愛いものなんですけど、子供って急に本質を突いたような大人びた事を言ってくるものです。


これに対する返答、どれが正解だと思います?


俺これ1時間くらい悩んだ。答えが出なくて。
悩みすぎてわかんなくなったから、お風呂入って湯船に浸かりながらずっと考えてた。
マジで悩んだ。

何て言うのが正解なんだろう。何を言うのがカリンのためになるんだろう。
俺がかけた言葉で、この子はどんな決断を下すんだろう。
もしかしたら友達と疎遠になってしまうかもしれない。
仮にこの場が解決したとしても、この先もし似たような事があったとしたら。
俺の言葉のせいでカリンが間違った答えを出してしまうかもしれない。

そう考えるとめちゃくちゃ怖い。
子供を導く大人の責任、重すぎる。

ぶっちゃけどんな選択肢を選んでも何も変わらないんです。答えによってストーリーに分岐があるわけでもないです。
だから気楽に選んでも何も問題ないんですけど、それでも俺はめちゃくちゃ悩んだ。
だって生徒が相談してきてくれたことだから。

そこで気付いたんですよね。
「このゲーム没入感エグいな」
って。

俺、先生になってる。
与えられただけの「先生」というロールに、のめり込んでる。


ブルーアーカイブってこういうゲームです。



決してエッチなゲームじゃないんだ。
いや、違うな。エッチなゲームではあるかもしれない。

こういうのとか

こういうのとか、明らかに癖(ヘキ)に刺そうとしてくる部分もある。
でもな、えっちなのっていけないことか?
えっちなものをえっちだからと遠ざけていたら、そこから得られる大切なものを逃してしまうんじゃないのか?

昔な、ブラック企業で営業してた時の話なんだけどさ。
出張に行ったんだよ。新潟に。
ブラック企業の営業なんか数字出さないと殺されるわけ。
だから必死こいて頭下げて、なんとか契約もらって、泊まってるビジホに帰ってきてさ。
缶ビール飲みながらしょげてきちゃってさ。俺何やってるんだろうって。
なんだか無性に人恋しくなってさ、半ベソかきながらデリヘル呼んだんだよ。
もう誰でもいいから、指名も何もしないでさ。すぐ来れる子で、つって。

そんで来てくれた女の子とシャワー浴びてさ、ベッド行って、女の子が抱きついてきた瞬間、なんか泣けてきちゃったんだよ。安心して。
もうなんかエッチな気分とかじゃなくて、しばらくその子に抱きついてたんだ。
そしたら頭撫でてくれてさ。ホッとしたんだよ。すごく。
めちゃくちゃ許された気持ちになってさ。しっかり一回抜いてもらった。

そういうことって、あるじゃん?

金で買っただけの、たった60分間だけの行きずりの女の肌に。
何か救われたような気持ちになることだって、あるじゃん。

それでも「えっちだから」って理由で、何かを遠ざけるのか?
そこから得るものって、何もないのか?


確かにブルアカはエッチなゲームかもしれない。
それがどうした?
エッチなのは駄目なのか?

わかったらやれ、ブルーアーカイブを。
やれ。ブルーアーカイブを。
始めよう。俺たちの青春の物語を。

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