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父の日について

子どもの頃から、父の日といえば
灰皿かマグカップか座椅子かという感じで

大人になってからは本人から
ドクターマーチンが欲しい!
ナイキのかっこいいスウェットが欲しい!
なんかオシャレなスリッポンが欲しい!
とリクエストがあった。

今年は特に欲しいものがないので
来年に向けて貯金(来年倍額)とのことらしい。


子どもの頃から母がずっと休日も仕事をする人なので、土日はいつも父といた。

お茶目のかたまりなので
服や靴を買うと「世界一かっこええやろ!」と
よく言っていたし、私も姉も「せやな」と答えてた。

姉はポンちゃんと呼ばれ
私はピョンちゃんと呼ばれていた。

理由を聞いても覚えてないらしい。意味がわからん。


土日はご飯を作ってくれて、WOWOWを見てた。
本でも映画でもSFが好きなのは確実に原因である。
一緒にマトリックスにハマり、
3作目は映画館で見ようというと
母と姉は話がよくわからないとのことで
父と二人で映画館に見に行った。
それからは毎年夏休みになるとマトリックスのDVDを一緒に見ていた。何度見ても飽きないのが不思議。

小学生の時はハムスターのおやつがほしい!と言えば、バイクの後ろに乗せて色んなペットショップを回ってくれた。


バイクの後ろに乗るのが好きで
心地良くて寝かけてよく怒られた。


父がマイケルジョーダンのファンだったので
小学生の頃は一緒にシカゴブルズのTシャツを着て
一緒にエアジョーダンを履いていて
低学年のうちはずっと男の子に間違われていた👦🏻



小学生の頃、テニプリにハマっていたら
アニメイトに連れて行ってくれた。
コロコロを読んでても止められることもなかった。


中学生の頃は古着にハマったり、
着たいわけではないけどピンク×黒みたいな
パンク系の服を見てるのは好きで、

一緒にアメ村に行って古着屋さんを巡ったり
ゴスロリやパンクの店に見に行ったりもした。


何を好きだと言っても否定されることはなかった。

「よぅわからんけど、まぁええんちゃう」

誰に対してもそんな感じの父なので

ハチャメチャな母ともなんとかなるのだろう。



父は肩幅も顔も含め、見た目がイカついので
子どもの頃からゲーセンで変な人に絡まれても
すぐに救出してくれていた。

そんな見た目のイカつさに慣れているせいか

高校生の頃は、試合で他の子のお父さんを見て


そんな小柄で優しそうで大丈夫なのか?
怖い人に絡まれた時にひねり潰せるの?

と不思議に思ってたけど、
「あんたの家のがレアよ」とよく言われた。


高校生の頃、面談でグラサンと革ジャンで
ハーレイに乗ってやってきても普通だと思ってたら


「めっちゃ怖そうな人がこっち見てますよ!」と
後輩が震え上がってて、普通のお父さんは
そんなことしないのかと初めて知った😀


そんな父だが、人の気持ちを考える能力が高く
嫌だなと思うことは今まで言われたことがない。

お茶目なので人をいじったりボケたりするけど
これは言っていいかよくないかを線引きして
相手が嫌な気持ちになる発言は一切しない。


それも普通だと思ってたから
大人になってから、バイト先や職場などで
なんでここの男性はこんなデリカシーのない発言ができるんだ?と思ったりしたけど、

姉や友達に「お父さんが特殊なだけだよ」と
言われてなんとなくしっくりきた。



こちらが新しい服を着るとすぐ気付いたり、

母が髪を切って帰ると
「母ちゃんは可愛いなー😃」と
強めに褒めてしばかれたりしていた。


相手の気持ちを考えながら空気を明るくできる
父のような人になれたらいいなーと思う。


60歳になった時は
赤いちゃんちゃんこじゃなくて
赤い本革のライダースが欲しいらしい。

いくらするんや😀 

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