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バレンタインについて

この前、梅田の阪急百貨店の
チョコレート博覧会に行った。


日本にはこんなにもチョコレートを扱うお店が
たくさんあるんだな、と毎年びっくりしてしまう。

産地にこだわったものから流行りの物まで
余りにも多すぎて前半に見た物はほぼ覚えていない。


いつも名前が轟いているオードリーは
常に売り切れているので本当に存在するのだろうか。


バレンタインといえば

小学校低学年の頃、同じ班の男の子から
「一度でいいからお母さん以外から
チョコを貰いたい!ちょーだい!」と頼まれ、
同じ班の女の子と一緒にとりあえず100均で買った
ハート型のチョコをあげた気がする。

ホワイトデーにとても豪華なお菓子が返ってきて
こちらは100均のチョコだと知っていた母が
急いでお礼に電話をかけていたのを覚えてる。


それに、板チョコを溶かしてカップに入れて冷やした
屈強な歯でしか食べられそうにない
カッチカチのチョコレートは
みんな一度は通った道ではないだろうか。



中学生の頃は、好きな男の子に渡そうと
トリュフチョコを作ってみたものの
渡す勇気は出ないまま家に持って帰り、
余ったからと父にあげたりした。

あげられなかったけどホワイトデーに
その男の子からチョコを貰うなどして
渡しておけば良かったなーと思ったりした。
結局そんな続かなかったけども。


高校生の頃は、女子校だったのだけど、
みんなが友チョコを作ってきて
それをタッパに入れて持ってきていたのが
なかなか衝撃的だった。

爪楊枝で刺してその場で食べる方式は
個包装をしないのでゴミが少なく準備も楽だ。
SDGsの先駆けではないだろうか。


そして高校時代は、近畿や全国大会に出場するような
バキバキの運動部でなぜかキャプテンをしていた。


陽タイプの人達が多い中で
アニメや漫画を好む人は他に誰もおらず
そういうのも好きだと言うと
先輩や後輩から「オタクやん!」といじられたけど
それを嫌がることはなくほっといてくれた気がする。


中高一貫なので中学生もいるのだけど、
高3の時に中1の子から箱入りのチョコを貰い、
しっかりしたチョコを渡されると
嬉しいものなんだなと静かに驚いた。

他のクラスの子からもいくつか
食べさせてもらったけど、
自分のためだけのチョコというのは破壊力がすごい。

そういえば高校生の頃は、クラスのみんなが
何かしらのオタク(ジャニーズ、漫画、アニメ、小説などなど)だったので

ギャルでも運動部でも帰宅部でも
自分の趣味を大切にしていて
人の趣味を無碍にする子もおらず
平和な3年間を過ごした気がする。

KAT-TUNの中丸くんファンの子がいたり、
シャーロックホームズオタクがいたり、
どうやって知ったんだという文化を好む人もいた。
3年間クラス替えがなかったことも良かったのかも。

私はその頃から加藤和樹オタクだったので
今会う友達にも相変わらず
君の好きなタイプは変わらんなと言われている。


大学生の頃は、付き合っていた彼氏から
手作りがほしい!と言われて作ってみたが
正直買った方が美味しいのではと思ってしまうので
根本的に冷たい人間なのかもしれない。



韓国の推しくんにハマってからは
バレンタインライブに行くと
個包装のルマンドを客席に渡しに来てくれるので
オタクはとても有難く受け取らせていただき、
お返しにGODIVAの缶入りチョコや、
マーベルのカード入りのお菓子をBOX買いして
献上するなどした。

自分に買うには悩んだとしても
推しに対するものだとへっちゃらなのは
オタクあるあるではないだろうか。


昔から日本のバレンタインは、
チョコレート会社の陰謀によって
経済が動いているみたいなことを聞く。

海外はどうなんだろう。
そう思うと調べてみたくなる。


大体アメリカやイギリス、フランス、イタリアは
恋人達がプレゼントを贈ったりして過ごすらしい。

その中でイタリアは次の日の2/15が
サン・ファウスティーノと呼ばれ、
恋人のいない人達が集まってパーティーをしたり
恋人を探したりするらしい。イタリアっぽいな。


韓国では、4/14にブラックデーという日があり、
恋人のいない人が黒い服を着て、
真っ黒のジャージャー麺を食べるらしい。
韓国らしいブラックユーモア感がある。怖い。


中国では、2/14のバレンタインだけじゃなく
7/7の七夕も恋人の日として存在するらしい。
その時のデートは雨天決行なんだろうか。


どこも贈り物はあってもチョコレートではなさそう。

ただ、ガーナだけは2/14はバレンタインではなく
チョコレートの日らしい🍫さすがである。



そもそもバレンタインは昔の皇帝が
兵士は結婚すると命を失うのが怖くなる。
そうなると戦争に負けやすくなる。
と思い、兵士の結婚を禁じたことから

可哀想に思った司祭ヴァレンチノ(バレンタイン)が
こっそり結婚させてあげてたら皇帝にバレて
処刑されたのが2/14というダークが歴史がある。


キリスト教のお話として伝わっていった。
となると次に気になるのは
他の宗教の国はどうしているんだろう。


ヒンドゥー教が多いインドでは
若い人には浸透しているみたいだけど

インド政府は西洋文化が流れてくることで
インドの伝統が消えていくと懸念し始め、
それならヒンドゥー教で大切にされている
牛を大事にする日に変えればいいじゃないか!と
2/14を「牛ハグデー」と銘打ってみたものの
めちゃくちゃネットが荒れて中止になったらしい。
それはそうだろう。

しかしそもそもインドはカースト制度で
ほぼ親が決めた相手とお見合い結婚になる。
学生の時にイベントとして楽しむくらい
許してほしいものだ。


そしてサウジアラビアでは
バレンタインを祝うこと自体が違法行為であり
死刑すらあり得るぞと法律で定められていた。

クリスマスと同じくバレンタインは異教のものなので
昔はパトロールをして取り締まっていたらしい。
その中でもみんな隠れて祝っていたが
ここ数年で緩和されていき、
とうとう違法ではないと正式に発表された。

今は国としても許可されているけど
それでもよく思ってない人がいて、
お店に向けた強迫などもあるらしい。

よく思わないなら自分が祝わなければよくないかと思ってしまうのは、自由に生きてきたからなのかな。

昨年は、サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド選手がサウジアラビアでバレンタインに恋人と過ごしたとSNSで発信していた。

少しずつ自由であることが当然なのだと
色んな国の人に伝わっていくのかな。


誰かを、または何かを好きだと思うことを
否定していい人もいなければ
否定されていい人もいない。


全人類の気持ちは大切にできなくとも
周りにいる大切な人達の気持ちは
大事にして生きていたいと思うなどした。












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