見出し画像

足関節靱帯損傷 医療機関受診後の疼痛管理の灸療法

こんにちは
今回は、足のケガに対する灸療法です。

お灸の効果は
体温の上昇
血行促進
筋肉緊張の緩和

鍼治療との大きな差は
身体組織に攻撃的かどうかということでしょうか。
お灸も直接灸だと、組織にダメージになります。
当院では隔物灸(クルミ)を使用します。

今回のご依頼者は医療機関受診後ということで
受傷から時間も経っており、適切な治療もすでに受けられている。
ダンサーとして運動習慣もあり、
基礎代謝、回復力もあると判断しました。

足関節底屈で痛み、違和感、また痛めてしまうのではないかという不安が出る。

触ってみたところ、ほぼ調子が良さそうだったため
細い針でアプローチ。その後他動運動を加えると、すぐに関節がかたまり
緊張が強くなったため、即抜針する。
刺激にびっくりしてしまったご様子でした。

すぐに灸療法に切り替える。
はじめは、せんねん灸を足背に3つ一列に並べる。これを2ターン。
安心なさった様子を確認し、
より深く、熱を組織に届けたいという期待を込めて、
クルミ灸にきりかえる。

その後、立位で底屈を行っていただき、
場所をずらしてクルミ灸を行う。
これを3ターン。

他動よりも自分で動いた方が
不安がなく良かったのかもしれません。

冷や汗をかきましたが、術後効果は良かったみたいで、
一安心しました。

靱帯損傷は、必ず医療機関を受診なさってください。
わたしたち鍼灸師にできることは疼痛管理と可動域改善です。
靱帯修復などはできません。
治せますと断言する整体屋さんなどご注意ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?