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スーパースター

そりゃそやろという話をしますが、「縁」があるものって本当に人それぞれやな、と先日、上司と雑談していたときに思った。
弊社は制服勤務なのだが、私は小中高と私服通学やったので保育園ぶりに制服というものを着ている。一方、上司はずっと制服通学で私服は大学だけやったそう。私服に慣れている私からすれば、ずっと制服という生活に驚き、上司はむしろずっと私服という生活に驚いていた。
通う学校を選ぶ自由があるとはいえ、こういう人生における経験値には、ある程度導かれて通るものがあると思っている。

人との出会いもそうだ。まさにご縁というもので導かれている。
今まで出会ってきた人の中で、この人と出会おう!!と思って出会えた人などいない。
中でも、好きになれる存在なんてのはもう完全に運命があるとしか思えない。
ここまで書いてなんか、陳腐な宗教の序章感すごいね??最後まで読んだら壺売りつけられるよね???

「運命は自分で掴み取るものだ」的な理論を唱える人もいるが、私には無理っす。こちとらUFOキャッチャーすら掴み取れたことないのに。
自分で掴み取る向上心も積極性もないからこそ時の流れに身を任せ(通称テレサ・テン方式)て生きているのかもしれないし、そもそもありがたいことに人に恵まれているからそう考えられているというのもあるのだろう。

話は変わるが、今月末のライブを最後に推しが引退する。出会いがあれば別れもある。悲しきかな、何事も変わらないものなどないし、出会いが全てズッ友とは限らない。
ご縁至上主義のワイ、涙。

ただ、今はとにかく感謝の気持ちで胸がおっぱい。嘘、いっぱい。(中学生男子か)
バンドマンをしている推しに出会えたこと、たくさんの楽しい時間や嬉しい気持ちをもらえたこと。1年半というあっという間ではあったが、出会ってからずっと、マリオカートで言うスーパースターを得たような状態だった。人間なので辛いこともあるが、彼らの音楽や存在が側にあるとグングン進めている感覚がある。
山口出身の推しがバンドマンをしていなければ、奈良出身の私と接点を持つことはきっとなかっただろう。全世界80億人もの人がいる中でご縁を持てたことを、彼のステージを追い続けられたことを、非常に幸福に思う。

大好きなドラマ『初恋の悪魔』に


「人間って大事な思い出は体全部で覚える。
大事なことは体全部で覚える、それが生きるってことなんだなって思う。」


という台詞がある。お姿を見れなくなっても、私の体がこの1年半を覚えている。推しが鳴らしてきた重低音が、刻まれている。

もちろん、推しのいない生活を想像すると堪らなく寂しいし、まだまだ見ていたいし、むしろ彼のベースが聴けないなんて想像もつかない。まだその日を迎えていない上に実感が湧いていないので、いざその時が来たらめちゃくちゃ駄々こね出すかもしれん。酒も飲めへんのに公園で全裸になり叫び出すかもしれん。(なぜ草彅)
だが、最後のライブのその先も私の人生は続くし、推しの人生も彼らのバンドも続いていく。人生何があるか分からないので、どこかでワンチャン狙える可能性だってあるやん。(私の下心、廊下で立ってなさい)

一つ悔いるならば、推しはとても優しい人なので、ファンという立場に驕って無意識に我が儘や迷惑を振るってしまっていたかもしれない。同じく『初恋の悪魔』に「片思いはハラスメントの入口だ」という台詞がある。特に私は、自分でも私には好きになられたくないなと思うほど、人に限らず好きな存在には愛が重めのゾッコンタイプだ。実家に帰る度、愛する犬を吸う女である。セクハラ部長になってた瞬間があったとて否めない。ごめんなさい、懲戒免職しないでくれてありがとう。あなた推しでいさせてくれてありがとう。

メラメラと熱く燃えるような彼らのバンドの中で、推しは言うならば青い炎のような人だ。一見クールに見えても、芯が強く、逞しくて、熱さと温かさを備え持つ、しなやかで本当に魅力的な人。
卒業を発表して以降、変わらぬ飄々とした柔らかい雰囲気ではありつつも1回1回を大切に接してくれているのが伝わるところや、ライブの度にフロアの1人1人の顔をよく見ている姿を目の当たりにし、また、さらに好きになってしまった。

さて、ここで薮からスティックに私の好きな曲をば。(誰が令和にルー大柴やってんねん)

バンドマンとしても人としても大好きにならせてくれた推しの覚悟と決断を、心から応援したい。先述したワンチャン(冗談ですよ)ならずとも、どこかでバッタリ出くわす可能性は全然あるわけで、いつかもし会えたときに誇れる自分でいられるようにありたいと思う。

私の、スーパースター。たくさんのときめきを、栄養を、心の昂りを、誠に誠にありがとうございました。世界のどこにいてもどんなときも幸せでいられますように。これから彼が掴み取っていく未来も光り輝いていますように。

最後に壺ではなくチケットを売りつけたいと思います。推しがいるバンド、1-SHINEはワンマンライブを2本控えています。

1/20(土)山口での凱旋ワンマン"HOME COMING"
1/27(土)恵比寿LIQUIDROOMにて、
現体制ラストライブ"夢の途中"


彼らの渾身のライブ、推しの最後のバンドマン姿、最高の音で魅せてくれるに違いない。ライブに来たことがない人でも、曲を聴いたことがない人でも、良い時間を過ごしていただける自信がある。
彼らのライブは「一番踊れる」ライブだ。ぜひ一緒に踊りに、そして見届けに来てください。

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