マガジンのカバー画像

ブロックチェーン入門

23
この単元では、ブロックチェーンの動作原理について、みなさん各自が有効なメンタルモデルを頭の中に作れることを学習の目標とします。そのために、適切な比喩などを用いながら、ブロックチェ…
運営しているクリエイター

#プルーフ・オブ・ワーク

ブロックチェーン入門_#13:ブロックチェーンの課題解決になるか - プルーフ・オブ・ステーク編

Ethereum (イーサリアム)が「プルーフ・オブ・ワーク」を捨てて移行したという「プルーフ・オブ・ステーク」とは何でしょうか。それはブロックチェーンの課題を解決する鍵となるのでしょうか。プルーフ・オブ・ステークの概念や安全性について解説します。 プルーフ・オブ・ステークの基本概念スマートコントラクト の実行プラットフォームであるEthereumは、2023年9月の大型アップデートにより、それまでのプルーフ・オブ・ワークに基づく仕組みからプルーフ・オブ・ステークに移行しま

ブロックチェーン入門_#12:ブロックチェーンにおける五つの主要な課題

ブロックチェーンには様々な技術的な課題があります。それらはどういったもので、どのような対策が打たれているのでしょうか。一つ一つ、確認していきます。 ブロックチェーンの課題ブロックチェーンの技術には、次の五つの主要な課題が存在します。 課題1:時間と資源の効率性 プルーフ・オブ・ワーク はブロックチェーンに耐改ざん性をもたらしますが、本質的にはくじ引きであり、当たる確率はその時々で変わります。そのため、ブロックが生成されるタイミングは正確には予測できません。(関連単元:「

ブロックチェーン入門_#9:ブロックチェーン技術「プルーフ・オブ・ワーク」 - 改ざんを防ぐ

悪意による不正を防ぐために設けられている「プルーフ・オブ・ワーク」とはどんな仕組みなのでしょうか。関連する用語の説明とともに、概要と特徴を解説します。 プルーフ・オブ・ワークとは何か?■悪意ある人の不正を防ぐ仕組み プルーフ・オブ・ワーク(作業証明)は、文字通り、何かの作業をした証明を指します。その証明がないと処理を次に進めることができない仕組みになっています。 プルーフ・オブ・ワークを導入したのは、ブロックチェーンが初めてではありません。この手法は、悪意のある人が不正