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わんど100

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わんどが自分の人生を構成する100のテーマについて書きます
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記事一覧

パズルの自動生成(論)について思うこと

あーくさんが、人間制作と区別できないような自動生成問が作られるようになったとき、「人間が作っていることに意味があるかどうか」が重要になるという見解を述べていました。 今回はこのテーマについて考えていきます。 自動生成は成長しない作家ニコリ先代社長、故・鍜治 真起さんの「数独はなぜ世界でヒットしたか」でコンピュータの作る数独について触れられていた箇所があり、興味深く読みました。 「一人で一冊の本を作ると読者は飽きる」という言葉については、 ぜひパズル作家に否定していっても

制作者メタの話、あるいは謎解きの体系化について

この記事では、いわゆる制作者メタ、制作者目線/視点と呼ばれるものについて考えていきます。 また、記事中で、謎解き日本一決定戦Xおよび、 後述する無策師さんの参戦記事を取り上げます。 制作者メタとは「謎解きの際、謎を作る側の視点からこの題材ではどう作るかを考える」 といったところでしょうか。 制作者の想定の解き筋ではないものを利用しているため、メタ解きの一種に位置づけられます。 制作者側の視点、「この情報・見た目って謎に使えそう、使われそう」といった話は謎を作ったことがなく

Instructionlessと行列推理

わんど100の5番目の記事です。 Intructionlessと行列推理Instructionless Instructionlessというのはペンシルパズルを利用した遊びの1つです。 一般的なInstructionlessの問題では、例題とその解答が与えられた状態で唯一解となるルールを求め、 本題に対して、そのルールで唯一解となるような解答を導きます。 InstructionlessGridなどで問題を解くことができます。自分も作問側で参加してます。 行列推理

修羅対策会とはなんなのか

明日は解神なので、 今回は、去年定期的にTwitterを賑わせた謎のイベント「修羅対策会」について書きます。 解神と修羅について解神は競技謎解きの大会で、 その大会の2R目の早押し謎解きコンテンツが「修羅」と呼ばれています。 修羅対策会とは主宰は今話題のしかく系謎制作者の沙竹唯氏とフライパン職人氏、修羅ラウンドの練習会と称して、みんなで15問を持ち寄って交互に出題し、早押しボタンを押すクローズドなイベントです。 問題持ち寄り式なので、現状、会場費だけで数百問の謎が解け

『新しい放置ゲーム』とその可能性

これはわんど100の3番目の記事です。 放置ゲームは0人ゲームか前回記事で0人ゲーム(シミュレーション)の例として放置ゲームを上げたのですが、 少し雑で、例に上げたクッキークリッカーを始め、ほとんどの放置ゲームはリソース管理の要素を持っており、1人ゲームに属するのではないかという話がありました。正しい。 とは言え、記事としては、放置ゲームのシミュレーションパートのメカニクスに惹かれた。ということで、放置ゲームの放置パートについて言及しているものとしてください。 インタラク

「ペンシルパズル」というゲームが流行って欲しい / ゲームの中でのパズルの立ち位置

わんど100の2つめの記事です。 前置き:名刺の肩書きについて名刺の話はまた書きたいと思っているのですが、 肩書きに相当する箇所は 「〈広義のゲーム〉デザイナー」を意味して、 〈広義のゲーム〉の中に謎解きやパズルやボドゲ、デジタルゲームや体験型ゲームを含むといった形にしています。 謎作家、パズル作家という言い方が一般的で、「ゲームデザイナー」と呼称されるのをみたことはないですが、 自分としては、ゲームの1ジャンルとしてペンシルパズルをやっているという認識でいます。

謎解きとはなにか

これはわんど100の1番目の記事です。 どこまでが謎でどこまでがクイズ、パズルかよく対比される謎解き、パズル、クイズの境界は下図のように定義により明確に区別できるものではなく、 共通領域や曖昧さを含むという話はよくされてます。 ただ、自分にとっては、 共通領域やグラデーションのイメージは下図ではなく、 下図のイメージを持っています すなわち、 すべての問題が謎解き・パズル・クイズ、もしくはそれらの一部に分類できるのではなく、「頭を使う遊び」というのが無数に存在して

100テーマについてnoteで語ろうと思う

こんにちは、わんどです。 息をするように文章を書きたい(願望)先日「息をするように文章を書きたい」というテーマでnoteを書きました。 この記事は文章についてのここ数年の話と、言語化コミュニティで文章の断片を書いているという話で、 何かを宣言するものではないのですが、 これをきっかけにnoteを書くことになったかというと、そんなこともなく、 4つ書く予定だったアドベントカレンダーも結局2つしか書けておらず、 言語化コミュニティのScrapboxの方にはどんどんテキストが