アイビスサマーダッシュ～韋駄天の罠～

春の新潟で唯一の直線OP特別なのが韋駄天S。
前走韋駄天S組から2020年、2019年と2年連続で１・２着アイビスSDも決着していて「前哨戦」としては有力なレースになっています。

しかしこの前走韋駄天S組には落とし穴があって、それは「勝ちタイムによって直結するか否かが決まる」という事。

アイビスサマーダッシュは近年開幕週で施工されていて、タイムも2019年こそ55秒台でしたが、それ以外の年はほぼ54秒台の決着。55秒台の決着時も直線強い向かい風が吹いていたので馬場レベル的には54秒台が出る馬場だったと推測できます。

そこで韋駄天Sの勝ちタイムを「54.5」で区切ってそれ以上掛かった年とそれ以下で速かった年に振り分けると・・・

勝ち時計54.5以内　2020年・2019年・2017年・2016年の４回。その４回はいずれも３着以内に２頭は前走韋駄天S組が絡んでいました。

一方韋駄天Sの勝ち時計54.6以上掛かる状況だった年を見ると2018年・2015年・2014年の３回。この３回は全て前走韋駄天S組は３着も外して飛んでいる結果に。

時計レベルが全く違うと直結しないというレースが「前走韋駄天S組」という事なんでしょう。

今年は変則開催で７週連続開催の最終週且つ雨も降っていたので、勝ち時計は韋駄天S最遅の56.5秒で今年は直結しない年といえるでしょう。

１着タマモメイトウや３着ロードエースは時計速い状況だと厳しい馬で韋駄天S週の新潟の馬場がうまくかみ合った結果。この２頭は最低でもあと２秒はタイムを縮めないと厳しく今回は危険な人気馬になると思います。

その韋駄天Sで１番人気ながら９着に凡走したのがライオンボス。

前走の前までは直線競馬［4・2・0・0］とパーフェクト連対していた馬。前走の敗因は馬場と９番枠というのが要因の一つでしょうがもう一つ言えるとすれば、
「年齢の衰え」はあるでしょう。昨年７月は体幹［５］と腰強く直線競馬でも楽に先行出来ていたのが今年に入ってからは体幹［３］に落ちてスピードに乗れないレースも見受けられます。
もう６歳。衰えも来ている可能性はあります。

そもそもアイビスサマーダッシュの傾向で「経験値より若さ」の方が重要で過去10年６歳以上は［2・0・4・74］に対し４歳以下は［4・3・2・20］と若い馬の好走が目立つレース。傾向とも逆らう事になり◎のにはしにくい存在。
馬場レベルはライオンボス向きでも抑えが妥当では？と考えます。

前記の通りアイビスサマーダッシュは「経験値よりも若さ」重視のレース。特に３歳牝馬の活躍が目に付き、創設後の過去20回で３歳牝馬は［2・3・2・5］と複勝率６割近いアベレージ。更に外枠なら尚好走確率が上がる直線競馬なら、

狙いはオールアットワンスになるでしょう。

前走はスピードあって３歳限定重賞とはいえ３着好走。速い時計も前走でクリアしているので今回は格好の狙いになるのでしょうが、一点だけ懸念材料があるとすればやや小柄な点。過去10年で馬体重460㌔以下は［0・1・0・25］と連対１回のみの言うのが気になる材料。馬体は増えてほしい所です。

グレイトゲイナーも勝ち負け可能な１頭。

この馬は体幹［４］で腰も強くスピード感あるので直線競馬初挑戦でも適性はありそうです。まだ条件馬の身ですが伸びしろある４歳馬。「実績よりも若さ」を重視すれば勝てる可能性はありそうです。

後は３歳馬でモントライゼ。ただ、近走のレースを見るとそこまでスピード感は無いし、時計面でも不安。２走前、前走とやや時計速い状況でも時計限界のレース振りだったので更に距離短縮＆時計短縮となると勝ちまではいかないかな？というのが本音。
この馬も抑えまでだと思っています。

外枠で穴を買うのであれば６歳馬という点を目を瞑ってビリーバー。

この馬は過去に３回千直競馬を経験していますが、内２回は二桁馬番独占レースの内枠だったので参考外でOK。
昨年のアイビスは３着まで差してきたので適性はあるはず。今回７枠引いて良馬場なら一変の可能性はありそうです。

後は当日のパドック待ち。今年はかなり混戦なので波乱の可能性もありそうです。

◎オールアットワンス
◎グレイトゲイナー
穴ビリーバー
△モントライゼ
△ライオンボス

危タマモメイトウ
危ロードエース

また週中にＮさんが新潟ダート戦のpaddockシートを使っての活用法を夏期講習として載せてますのでこちらもぜひどうぞ。


夏期講習９時間目（新潟ダ1800ｍ未勝利戦）

夏期講習８時間目（新潟ダ1800ｍ１・２勝クラス）

夏期講習７時間目（新潟ダ1200ｍ未勝利戦）

夏期講習６時間目（新潟ダ1200ｍ１・２勝クラス）

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気になるけどまだ見たこと無いとか、活用してみたいと思う方はぜひ一つ見てみてください。
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