函館記念～２つの顔～

函館記念。名前を聞くだけで波乱の香りがする数少ないレースですよね。昨年は15番人気→13番人気での決着。普通に考えても取れる馬券ではありません。

昨年の１・２着馬を調べるとスタミナはあるけど体幹は甘く、長く脚を使った馬の決着でした。この原因になったのはペースで、前半５Fは58.8秒のHペース。
その影響で体幹強い馬もアドバンテージが無くなって腰が甘くてもスタミナがあって脚長く惰性で走れる馬が好走した。そういう結末だったと思います。

一方2018年の函館記念は昨年とは真逆の結果。体幹高く脚長のエアアンセム、サクラアンプルールの１・２着でした。逆に当時体幹［２］だったトリコロールブルーが１番人気で着外になる結果に。
その原因もペースで、この年は前半５Fは60.3と重賞にしては遅め。
このようなペースになると自分でエンジン駆けて差し脚使え、腰が強くて脚の長い馬が好走する。という構図だったと思います。

なので
Hペース→体幹甘くてもスタミナあって脚長く使える馬。
Sペース→体幹高く脚長でスタミナある馬。
とスタミナは必須だけどペースによって２つの顔がある重賞なんです。

こんな結果が繰り返し起こる重賞なので過去の結果から勝ち馬を導き出すみたいな予想をしている勢は辛いのかもしれません。
しかも今年は開催中盤の３週目。コース替わりも無く今までとは「違う結果」になる可能性は十分あり、今年も「波乱の可能性は十分ある」と考えていいでしょう。

更にメンバーを見渡すと、今年はこれといった逃げ馬が見当たりません。なのでスローになる可能性は十分あります。スローになるという事は
「Sペース濃厚→体幹高く脚長でスタミナある馬」が面白い存在と言えるでしょう。

また、先週までの函館芝１周競馬の傾向からpaddockシートで「スタミナ発揮」表記の馬の好走が目立ちます。なので「スタミナ発揮」コメントには注意すべき・・・

纏めると今年の函館記念のポイントは
①体幹高めの馬。
②スローで脚長く使えた履歴のある馬。
③スタミナ戦でスタミナを発揮したことがある馬。

この３点に当てはまる馬が好走できる可能性があると言えるでしょう。

②のスローで脚長く使えた履歴のある馬をpaddockシートの予想コメから見てみると
・サトノエルドール
・ジェットモーション
・ディアマンミノル
・トーセンスーリヤ
・バイオスパーク
・ハナズレジェンド
・レッドジェニアル

の７頭が該当しました。ただスローの流れから体幹甘い（体幹２）馬は好走確率が下がるので除外。更には「スタミナ課題」表記の馬も除外すると、

・ディアマンミノル
・トーセンスーリヤ
・バイオスパーク
・レッドジェニアル

の４頭が今年の函館記念で勝つ可能性がある馬という事になるでしょう。

この４頭の中ならトーセンスーリヤが上位でしょう。MTPは唯一「70」に乗っているし、洋芝の上がり掛かる状況であれば得意なので余り下げるような材料はないかなと。

ただ、能力が落ちてても逆転できるのが函館記念。なので大振りするならディアマンミノルかなと思います。
前走はSペースのドスローでいくら脚使っても届かない状況になったので参考外。２・３走前はスローで脚長く使えていたので状況的には合っていると思います。

あとはバイオスパーク。
函館は［1・1・1・1］と崩れていないし、どちらかといえばHペースよりもスローで流れて先行から脚長く使うのがこの馬の長所。ペース的にも合っているだろうし面白い存在だと思います。

ＧⅠ馬のカフェファラオは体幹［６］とメンバー中最高値ですが筋肉量豊富で硬さがある体型。スピードはあるので先行は出来そうですがギアチェンジしたとしても１速が２速に変わるだけで伸びが甘くなるのでは？
というのが私の考え。人気になっているのであれば危険視するのが自然だと思います。

前走出走馬が多い中では巴賞組の扱いが重要になります。
今年の巴賞はスローペースでスタミナが全く要らないレース。更に言えば直線向かい風風速10ｍで前残りが決まりやすいレースだったと言えるでしょう。
なので狙うのなら後ろで脚を余した馬。特にワールドウインズは前走脚を余し気味だったので今回は巻き返しのタイミングかなと思います。

まあ上下関係があってないようなものなので馬券を買うときは穴をねらった方が良いのでは？というのが私の考え方。あとはパドック次第で考えたいと思います。

◎ディアマンミノル
◎バイオスパーク
○トーセンスーリヤ
△レッドジェニアル
△ワールドウインズ

危カフェファラオ

当日のパドック情報は中京記念を含め小倉に関してはDISCORDにて無料で提供いたします。（http://paddocklist.blog.jp/）
函館記念を含めた函館・福島は有料になりますのでそちらもよろしくお願いします。