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阪神カップ~いざ本領発揮の時~

10年前の阪神カップは「リピーター」強しのレースでした。
サンカルロやリアルインパクト。最近で言うとイスラボニータといったところでしょうか。

今年で言うと昨年の勝ち馬ダノンファンタジーがそれに該当します。

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昨年は初の阪神芝1400mでしたが完勝。TPを「73」まで伸ばすことに成功しました。脚速めで元々スピードある体型でしたが、この条件で適性を見せたといっても良いと思います。

その後は出遅れた阪急杯やGⅠでは足りませんでしたが、前走のスワンSで巻き返し、TP「72」と恐らく阪神芝1400mの条件だとTP「73」前後は出せる馬と推定します。

前走スワンSの好走馬は阪神カップだと2012年以降連対はありませんが、昨年までは京都開催。今年は代替開催で阪神だったので、特に下げる材料が見当たりません。

ダノンファンタジーをボーダーにして超える馬が居るのか?が今年のポイントになりそうです。

ただ、最近はリピーターの活躍が無く、近4年の3着以内馬は全て違う馬で占められています。

それはなぜなのか?と考えていると3歳馬の活躍が目につきます。
 
3年連続で3歳馬が連対し、2019年は3歳馬の1・3着に。

近10年を前後5年で区切ると分かり易く、

2011~2015年が[0・1・1・13]
2016~2020年が[2・2・2・10]

と好走率が上がっています。

なぜこうなったのか?の説明は個人的には分からず、結果的に「好走しているな」という事ぐらいしか言えませんが、今年の3歳馬は他の年よりもレベルが高く、6月以降古馬重賞で9勝。勝率も16.7%で同時期を比較しても、2020年の10.6%や2019年の8.2%よりも高い数値になっています。
スプリンターズSのピクシーナイトや天皇賞秋のエフフォーリアなど古馬重賞で勝ち切る姿が多く見られ、3歳馬のレベルの高さを証明しています。

この点から今年の阪神カップも3歳馬の好走する可能性が高いと読んでいます。

3歳馬の分析をしているとダノンファンタジーを超える可能性がある馬が2頭いました。

まずはグレナディアガーズ。

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弱点として折り合えないことが挙げられます。
前走のマイルCSやNHKマイルカップでも折り合えず直線は単調になっていました。その点から短縮に舵を切ったのは好判断と言え、1400mの方競馬はしやすいはず。
マイルでも2走前にTP「72」を出している背景から今回はTPを伸ばしてくると考えています。
小柄で19秒台まで時計が速くなると厳しい可能性はありますが、幸いにも末期馬場で時計は20秒台に入りそうな状況。
時計面や気性的な弱点を今回はプラスになりダノンファンタジーを超えることは可能でしょう。

2頭目はソングライン。

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脚長でまるで9頭身モデルのようなフォルム。
脚の長さを武器にスピード維持が可能で、富士Sはスローの流れを長く脚を使って勝利しましたが、まだ奥がありそうだなと思いました。
重賞制覇はスローペースでしたが、Hペースでも中京とはいえ5走前の紅梅Sで前半33.5秒のHペースを4番手から完勝し、スピード+持久力な状況でも好走可能という事が分かります。
近3走はTP「72」前後で安定していますが、5走前の完勝を考えるとスピード+持久力の状況ならTPを伸ばせる可能性は秘めています。

他の3歳馬のホウオウアマゾンやルークズネストはスワンSでダノンファンタジーに負けた組で、ホウオウアマゾンは前走体幹が[4]→[5]に上がったとは言えまだ成長段階。完成するのは来年かなという認識。

ルークズネストは先行できればシブトイのでしょうが、差す流れだと前走のように仕掛け遅れたりゴチャ付くとエンジンの掛かりが遅いので間に合わない可能性があります。
そうなると前走と同じくダノンファンタジーは超えられないかな?いうのが前日のイメージです。

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古馬勢は用無しだと当初は思っていましたが、MTPや過去歴、馬体を見ているとラウダシオンが気になります。
1400mは[3・1・0・0]と崩れておらず、MTPは◎の体幹[5]。前走の敗因は掴めていませんが、2走前のような前半極端なHペースにならない限り巻き返しは可能なラインだと思っています。


◎グレナディアガーズ
○ソングライン
▲ダノンファンタジー
△ラウダシオン

(3着なら)
☆ホウオウアマゾン
☆ルークズネスト

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