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ターコイズS~上がり不要なマイル戦~

ターコイズSを10年分眺めていると2つの顔が浮かび上がってきます。

①重賞経験のある3歳馬が賞金稼ぎのために出走→そのまま勝利
②まともな3歳馬が不在の時はドロドロの大荒れになりやすい。


の2つです。

①のパターンは主に12年や19年・20年。この時はOPや重賞で好走歴のある3歳馬が賞金稼ぎのためにターコイズ出走→そのまま勝利し来年のステップアップにしていきました。
そういう年は結構簡単で、3歳馬を買えば当たる重賞なんですが今年は少々様子が違います。

何と今年は3歳馬が不在。これは最近無かったパターンでこうなるとさあ大変。
近10年で4度の単勝10倍以上が勝利し3連単50万オーバーが3度出た②のパターンの魔境感が牙をむきます。

なんでこんな波乱のレースになるのか?

字面だけ見れば牝馬限定でハンデ戦の重賞で中山芝1600m・・・そりゃ荒れるよねというシチュエーションなんですが、もう一つ気になったのは、

近10年でターコイズS上がり最速馬が[0・1・3・7]で、あっても2着が最高。逆に4コーナー3番手以内が6勝もしている重賞なんです。

これは現代競馬必勝法の「上がりが使える馬」の逆で「スピードある馬」が重要なレース。

その証拠に近年は上がりの脚が重要になっている府中牝馬Sを前走使っている組は[0・0・3・13]と連対すら無い状況。
これは、上がりの速さを求めるコースから小回りマイルになって適性が違う上にハンデ背負わされ案外な結果になりやすい証明なんだと思います。

今年の府中牝馬Sで上がり33秒台の脚を使っているドナアトラエンテやマルターズディオサは共にキレる脚を持っていてターコイズSの状況とは真逆の馬。
上位人気必至でしょうが今年はこの2頭が危険な馬だと感じます。

また近3年連続で中山マイル重賞を勝利している履歴があってこれはトリッキーなコースでコース適性も高い馬が勝利を収めている証明。

今年のメンバーでスピードあって中山重賞勝ち履歴を持っているのはスマイルカナ1頭だけで今年の勝つ可能性が高い有力な1頭と言えるでしょう。

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中山マイルが[3・1・0・2]で内重賞は2勝とコース適性はかなり高いものがあります。逃げ馬なので好走・凡走の幅が大きく中々人気にはなり辛いですが、
前走の信越S15着は重馬場の時計掛かる状況を前半3F33.5秒で逃げる「自殺行為」で情状酌量の余地はかなりあったと感じます。
時計は32秒台に入ると非力で小柄なので甘くなる可能性はありますが、先週の土曜日のマイル戦で34.0とそこまで高速化しておらず、
その時勝った馬もそのレースで最小馬体重だったので馬体重で割り引く心配は無く人気もお手頃。一変の余地は秘めています。

あともう1頭スマイルカナと同等の評価を差し上げたいのがスマートリアン。

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前走府中牝馬組ですが、自身の上がりは34秒台とキレよりはスピード重視で更にこの時はやや余裕残し。1800mの勝ち履歴はありますが、マイルの方が条件的には良くスピード・先行力もある馬です。
その証拠に前走から距離短縮時は[3・1・0・0]と今回が本番の印象を受けます。2走前に中山マイルの京成杯AHで1着馬からクビ・2分の1・ハナの4着で勝ち馬からは差が無いもの。

牝馬限定戦で且つ中山マイルで先行力活かせれば勝ちはかなり近くなると思います。今回はW本命で行く所存。

後は、昨年の2着のアンドラステ。スピード+先行力があるので評価は下げられませんが、トップハンデ+先行意欲があまり無い鞍上で距離短縮だともしかしたら位置取りが悪くなる可能性もあり取りこぼしもあります。


以下スピードあって昨年10着でしたが不利があったドナウデルタと3勝クラスの中山マイルでスピード見せたレッドフラヴィア、2走前に新潟とは言え逃げ切り勝ちのクリノプレミアムまでが前日の印かなという印象です。

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この手のレースは波乱ありきで考えた方が良いレースに感じます。単勝10倍前後の多点買いも「アリ」と踏んでいますがさて。

◎スマイルカナ
◎スマートリアン
▲ドナウデルタ
▲レッドフラヴィア
▲クリノプレミアム
△アンドラステ


危ドナアトラエンテ
危マルターズディオサ




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