EDH《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer(MH2)》を作ってみた。テーマはなんと変身!?


初めに

こんにちは。

いつも新弾が出るたびにEDHのデッキを作りたいな~といって毎回リストは考えつつもスリーブに入れるタイミングでめんどくさくなってスルーしてきた自分ですが今回のモダンホライズン2でいろいろと面白そうな伝説のカードが出てきたのでデッキを作ることにしました。最初は《戦慄の朗詠者、トーラック/Tourach, Dread Cantor(MH2)》を統率者にして《闇取引/Dark Deal(FRF)》や《狂乱病のもつれ/Delirium Skeins(DIS)》を打ってハンデスして行くカジュアルなデッキを作りたかったのですが
「2ターン目に出す統率者としてはあまりにも力弱すぎる」
「キッカーを払って4マナでプレイしても対戦相手1人にしか影響がない」
「たとえハンデスが決まってサイズが大きくなっても回避能力がないので
チャンプブロックで凌がれる」
「除去耐性がプロテクション白しかない」
「《伝国の玉璽/Imperial Seal(PTK)》の無駄使い」
と散々に言われてしまったので涙の変更。新たに統率者として選んだのはこちら!

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《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer(MH2)》!

特徴

《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer(MH2)》攻撃が通るたびに宝物トークンを生成でき、さらに相手のライブラリーを1枚追放して、このターン中プレイしてもよい。こんな強力なアドバンテージエンジンがたったの1マナ!スペックも2/1と高く、後半引いても疾駆で奇襲できると至れり尽くせりの性能です。構築では赤が入ったテンポデッキではモダンのみならずレガシーやヴィンテージですら採用されているようです。そんな彼(彼女?)を統率者にしてデッキを組んでみようというわけです。

因みにこの《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer(MH2)》、構築での活躍とは裏腹にEDHではそこまで強い印象は無いようです。99枚デッキに1枚あったところで1ターン目に引く確率が低く、引いたとしても精々1,2回攻撃できる程度だからかと思います。ならば1ターン目に出せる統率者に指定すればいいのでは?と思ったのですがそれもあまり使われはいないようです。

理由としては有力な赤のコマンダーに比べて自分自身の勝ち手段の無さに問題があると思われます。例えば《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord(CHK)》を統率者に指定したならマナ加速から素早くキャストして《多勢の兜/Helm of the Host(DOM)》が付けば無限戦闘で勝ちだし、《上流階級のゴブリン、マクサス/Muxus, Goblin Grandee(JMP)》なら《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter(6TH)》で積み込んでキャストすれば《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker(V11)》と《稲妻造り士/Lightning Crafter(MOR)》と《スカークの探鉱者/Skirk Prospector(ONS)》で無限コンボが出来ます。

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なので《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer(MH2)》のようにマナ加速が出来るが勝ち手段に出来ないカードの場合、別のバックアップが必要になります。何かないものかといろいろと考えた結果、思いついたのが赤い変身こと《異形化/Transmogrify(M21)》です。

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変身!

戦略

《異形化/Transmogrify(M21)》《変身/Polymorph(6TH)》と効果はほぼ一緒です。《変身/Polymorph(6TH)》はデッキの中身をある1種のクリーチャーだけにすると《変身/Polymorph(6TH)》で必ず呼び出せるようなるのでこれを使ったコンボが有名です。構築だと《急報/Raise the Alarm(MRD)》等でクリーチャートークンを生成して、《変身/Polymorph(6TH)》から《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》を呼ぶデッキがありました。EDHで使われる場合、統率者を《迷い子、フブルスプ/Fblthp, the Lost(WAR)》や《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》のようなコストが軽くETBでドローが出来る統率者にして、クリーチャーを《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant(DIS)》だけにします。統率者をだして《変身/Polymorph(6TH)》を打ち込み、《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant(DIS)》を場に出し、自身よりマナが多く出るマナファクト(《魔力の墓所/Mana Crypt(2XM)》等)と《秘儀の印鑑/Arcane Signet(C21)》等の色がでるマナファクトをバウンスさせて続ければ無限マナ。その状態で統率者を出してバウンスを繰り返えせば無限にドローの出来上がり。後は何らかの勝ち手段(シンプルなものなら無限マナで《歩行バリスタ/Walking Ballista(AER)》を無限に起動)を行えば勝利出来ます。

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*追記 書いた後気が付いたのですが、《歩行バリスタ/Walking Ballista(AER)》はクリーチャーなんで変身デッキに積めませんね。勝ち手段はライブラリーをカラにして《青の太陽の頂点/Blue Sun's Zenith(STA)》を連打するか《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries(WAR)》の起動だと思います

この青の軽量な統率者で使われた変身戦略を赤単デッキでもやってみようというわけです。ちなみに《異形化/Transmogrify(M21)》の類似カードは最近いくつか刷られていてそれなりに枚数があります

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《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer(MH2)》は統率者に指定すれば1ターン目にほぼキャスト可能なので、次ターンに攻撃して1マナ増やし、3ターン目に《異形化/Transmogrify(M21)》が安定して繋がります。また、《古えの墳墓/Ancient Tomb(UMA)》や《炎の儀式/Rite of Flame(CSP)》等のマナ加速があれば2ターン目にキャストも可能です。ただ今度は変身させるクリーチャーが問題です。赤のクリーチャーカードは青に比べて弱いものが多く、何がいいか非常に悩みました

最初に考えたのは《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord(CHK)》。《多勢の兜/Helm of the Host(DOM)》コンボで勝てそうだなと思ったのですがだったら《異形化/Transmogrify(M21)》を打たずに最初から統率者に《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord(CHK)》を選んだ方がほうがいいだろ!となり却下。次に考えたのが《業火のタイタン/Inferno Titan(M12)》で戦闘力と制圧力があり中々いいかなと思ったのですが、ライフが40もあるプレイヤーが3人いるゲームでは余りにも勝つまで時間がかかりすぎる。もっと簡単に勝てるカードはないものかと探した結果、、、選ばれたのはこのクリーチャー!

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《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus(2XM)》!

11/11、トランプル、感染、さらに破壊不能まで持つ恐るべきカードです。この脅威のスペックを2、3ターン目に出して、一撃でプレイヤーを退場させてしまおうというわけです。感染ならライフが40あっても毒カウンターを10個与えて即座に敗北させることが出来るので非常に強力。また、「いずれかの領域から墓地に置かれるなら、代わりにライブラリーに戻る」能力を持っている為、手札に来てしまい《異形化/Transmogrify(M21)》が打てない状況になっても《信仰無き物あさり/Faithless Looting(C14)》」等でディスカードしてあげればライブラリーに戻ってくれます。まさに《異形化/Transmogrify(M21)》するクリーチャーでベストと言えるでしょう。破壊不能が対処しにくい緑、赤の統率者を指定してるプレイヤーには脅威的な強さで無双してくれる事は間違い無いですね

サブ勝ちプラン

とはいえ《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus(2XM)》が追放やバウンスを受けたらそれまでだし、赤単デッキではカードをサーチする手段が青に比べて格段に少ない為、変身カードが手札に来ない事もあります。なので別の勝ち手段も用意する必要があるでしょう。ここは《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer(MH2)》のマナ加速をシンプルに生かしてビックマナ戦略をとることにしました。《三なる宝球/Trinisphere(V09)》《からみつく鉄線/Tangle Wire(NEM)》で相手を減退させ、《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance(KLD)》や《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(M21)》を並べつつ《燎原の火/Wildfire(USG)》等で盤面を消し飛ばします。ゲームの展開によってはこちらの戦略の方が有効に働くこともありそうですね。

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そんなこんなで作り上げたデッキリストがこちら

デッキリスト

統率者

《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer(MH2)》

クリーチャー 1
《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus(2XM)》
スペル 33
《ギャンブル/Gamble(USG)》
《炎の儀式/Rite of Flame(CSP)》
《捨て身の儀式/Desperate Ritual(MMA)》
《発熱の儀式/Pyretic Ritual(M11)》
《煮えたぎる歌/Seething Song(MRD)》
《ジェスカの意志/Jeska's Will(CMR)》 
《アイレンクラッグの妙技/Irencrag Feat(ELD)》
《異形化/Transmogrify(M21)》
《分岐変容/Divergent Transformations(C16)》 
《現実混ぜ/Reality Scramble(C18)》 

《今を生きる/Seize the Day(UMA)》
《突撃のストロボ/Assault Strobe(SOM)》
《紅蓮破/Pyroblast(5ED)》
《赤霊破/Red Elemental Blast(5ED)》
《感電破/Galvanic Blast(SOM)》
《稲妻/Lightning Bolt(PD2)》
《二股の稲妻/Forked Bolt(ROE)》
《電弧の痕跡/Arc Trail(SOM)》
《紅蓮操作/Pyrokinesis(EMA)》
《汚損破/Vandalblast(TSR)》
《破壊放題/Shattering Spree(DIS)》
《Wheel of Fortune(2ED)》
《信仰無き物あさり/Faithless Looting(C14)》
《安堵の再会/Cathartic Reunion(2XM)》
《胸躍る可能性/Thrill of Possibility(ELD)》
《苦しめる声/Tormenting Voice(ZNR)》
《舞台照らし/Light Up the Stage(RNA)》
《燎原の火/Wildfire(USG)》
《破壊的な力/Destructive Force(M11)》
《髑髏砕きの一撃/Shatterskull Smashing(ZNR)》

《最後の賭け/Final Fortune(6TH)》
《最後のチャンス/Last Chance (PO2)》
《戦士の誓言/Warrior's Oath(PTK)》

エンチャント 2

《血染めの月/Blood Moon(8ED)》
《血染めの太陽/Blood Sun(RIX)》

アーティファクト 23

《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top(CHK)》
《魔力の墓所/Mana Crypt(PRM)》
《オパールのモックス/Mox Opal(2XM)》
《モックス・アンバー/Mox Amber(DOM)》 
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》
《水蓮の花びら/Lotus Petal(TMP)》
《金属モックス/Chrome Mox(MRD)》
《ニンの杖/Staff of Nin(M13)》
《魔力の櫃/Mana Vault(LEA)》 
《太陽の指輪/Sol Ring(CMD)》
《連合の秘宝/Coalition Relic(TSR)》
《秘儀の印鑑/Arcane Signet(CMC)》
《ルビーの大メダル/Ruby Medallion(TMP)》
《厳かなモノリス/Grim Monolith(ULG)》 
《血清の粉末/Serum Powder(IMA)》
《三なる宝球/Trinisphere(V09)》
《忘却の偶像/Idol of Oblivion(C19)》
《防御の光網/Defense Grid(ULG)》
《三なる宝球/Trinisphere(V09)》 
《からみつく鉄線/Tangle Wire(NEM)
《速足のブーツ/Swiftfoot Boots(M12)》
《精神隷属器/Mindslaver(SOM))》
《王神の立像/God-Pharaoh's Statue(WAR)》
プレインズウォーカー 7

《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster(M14)》
《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance(KLD)》
《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator(WAR)》
《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza(DOM)》
《銅纏いののけ者、ルーカ/Lukka, Coppercoat Outcast(IKO)》
《炎の心、チャンドラ/Chandra, Heart of Fire(M21)》
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(M21)》
土地 33

《山/Mountain(GRN)》 ×25
《蛮族のリング/Barbarian Ring(ODY)》
《血に染まりし城砦、真火/Shinka, the Bloodsoaked Keep(CHK)》
《古えの墳墓/Ancient Tomb(UMA)》
《裏切り者の都/City of Traitors(EXO)》
《家路/Homeward Path(CMD)》
《変わり谷/Mutavault(M14)》
《ミシュラの工廠/Mishra's Factory(MH2)》
《宝石の洞窟/Gemstone Caverns(TSR)》

デッキ内のマナファクトは《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer(MH2)》と効果が被る為、通常のEDHより少なめにしました。代わりに《破壊放題/Shattering Spree(DIS)》等の定番のアーティファクト破壊に加えて《稲妻/Lightning Bolt(PD2)》等の単体除去もやや厚めに採用。序盤に《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer(MH2)》をブロックしようとする不届きな輩を退かせられるだけでなくマナクリーチャーに対してけん制出来き、《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus(2XM)》の感染パンチを強引に通す手段になりえます。

欠点

他のクリーチャーが使えないことです。ビックマナ戦略を取るうえで重要なサポートとなる《業火のタイタン/Inferno Titan(C13)》《隔離するタイタン/Sundering Titan(2XM)》等の制圧力のあるカードが軒並み使えません。特に痛いのが赤が入ったEDHならほぼ必須レベルの《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist(C19)》を採用出来ない事。そのせいデッキの総合力は他の赤いEDHデッキに比べて劣っているかもしれないです。

逆にフルにクリーチャーを使って《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist(C19)》を使うプランもありえます。《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist(C19)》が4マナ以上出る状況なら《雲石の工芸品/Cloudstone Curio(RAV)》と統率者に指定した《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer(MH2)》をバウンスしてループさせれば無限マナ、そこから《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter(MH2)》《歩行バリスタ/Walking Ballista(AER)》持ってきて発射。こんな風にコンボ中心でデッキ構築をしてみるのもいいかもしれません。

終わりに

というわけで今回は《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer(MH2)》と変身をテーマにデッキを組んでみましたが、なかなか面白く組めたと思います。2ターン目に《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus(2XM)》を出すド派手なムーブがいいですね。それが出来る《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer(MH2)》1マナという圧倒的コストの軽さ、マナ加速能力は統率者として十分強力。まだまだ発展性のある赤単の有力なコマンダーだと思うので皆さんも赤単のEDHが組みたくなったらぜひ統率者に《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer(MH2)》を選んでデッキを作ってみましょう!




余談 《戦士の誓言/Warrior's Oath(PTK)》(ファイナルターン)について

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ここからは完全に余談なんですが、自分は統率者の固有色に赤が入っていればだいたい《戦士の誓言/Warrior's Oath(PTK)》、《最後の賭け/Final Fortune(6TH)》、《最後のチャンス/Last Chance (PO2)》通称ファイナルターン3従士をデッキに入れているのですがこれらは人によっては評価が分かれているようですね。《粗暴な年代学者、オベカ/Obeka, Brute Chronologist(CMR)》等でデメリットを帳消しにしてちゃんと追加ターンとして使うならいいが、そうでないと弱いと思われているみたいで。なぜかというと強制的にゲームに負けてしまう事が余りにも厳しいデメリットと思われているようです。しかし《時間のねじれ/Time Warp(M10)》5マナで適正コストなのに青でもない赤の呪文がダブルシンボルとはいえ2マナで追加のターンを得られる。その代償が敗北当然のデメリットといえます。《戦士の誓言/Warrior's Oath(PTK)》のフレイバーテキストにも「もし仕損ずるようなときは、この首を差し上げます。」と書いてあるのできっと首がパァンしてしまうのでしょう

それと普段プレイしているEDHのルールがかなり昔のルール準拠なこともあります。そのルールだとゲームの終了時にプレイヤーを倒した数がポイントとなり、自滅のペナルティは全くありません。なので仮に《戦士の誓言/Warrior's Oath(PTK)》でファイナルターンに入り、その後プレイヤー1人を倒して即座に敗北となっても1ポイント、その後ゲームに生き残った人は2ポイントでした。今回紹介したデッキの戦闘プランに当てはめると2ターン目に《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus(2XM)》を出して、3ターン目に1人倒したらすかさず《戦士の誓言/Warrior's Oath(PTK)》でファイナルターンへ。2人目をKOし、そのまま自分もこのゲームから撤退。結果は自分は2人倒したので2ポイント、生き残った人2ポイント、負けた人0ポイントでゲーム終了となります。このルールだと戦闘に特化した統率者が戦いやすく、プレイヤーが減りやすい為、ゲームがより円滑になるとてもいいルールだと思っています。因みに身内で《戦士の誓言/Warrior's Oath(PTK)》が最も流行っていた頃「《戦士の誓言/Warrior's Oath(PTK)》は打ち得、ファイナルターンは入り得」と言われていて、かなり勝算が低くてもひたすら《戦士の誓言/Warrior's Oath(PTK)》をプレイすることがありました。ひどかった試合だと、卓の3人が突如として《戦士の誓言/Warrior's Oath(PTK)》を打ってそのまま勝つ事が出来ず何もしなかった1人が生き残った奇妙なゲームすらありました。

強制敗北も見方を変えればメリットになりえます。EDHは投了することは禁止です。なぜなら投了できるとゲームがおかしくなるからです。例を挙げると《袖の下/Bribery(MMQ)》で対象を取ったプレイヤーが投了して対象不適切になった、《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice(DST)》を付けたクリーチャーで攻撃したら投了されて効果が発揮されなかった等が起こりえるからです。どんな状況になっても最後までやる必要があります。しかしながら多人数戦では得てして圧倒的に不利な状況になってしまうことがままあります。このまま続けても勝ちの目は無く、かと言って投了は出来ない。こんな時《戦士の誓言/Warrior's Oath(PTK)》があれば即座に敗北が可能。合法的な投了です。素早くゲームから立ち去り時間を有効に使えます。この特性を悪用して《ジョークルホープス/Jokulhaups(6TH)》を打ってから即座に《戦士の誓言/Warrior's Oath(PTK)》。戦場を粉々にしてから「んじゃ俺は飯行ってくる。EDHは投了禁止だから最後までやるんだぞ。わかったな!」と言って立ち去った悪質なプレイヤーもいたほどです(友人なんで別にいいんですけどw)

そんな理由があって自分の大好きなカードの1つで、とても1枚では足りず、3種類もデッキに入っているわけなんです。皆さんもぜひ気軽に《戦士の誓言/Warrior's Oath(PTK)》を打ってファイナルターンに入りましょう!













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