タイプエルとは何なのか メタフィクション編

 前回の記事ではタイプエルの出生についてをご紹介しました。今回はProjectタイプエルの作者として、タイプエルによって表現したかったことを書きなぐっていきます。
 Vtuberファンの皆様には少し不快感を覚えさせてしまう表現が出てくる可能性があります。悪意あってのものではないので許してくださいなんでも許してください。

タイプエルに込めた作者の考え

 タイプエルという存在自体が生まれたのは偶然でした。
 何となく影響されて、blenderを触っていたら出来たモデルがそもそもの始まりでした。当時は人型モデルで美少女をやりたかったのですが、Unityに取り込んで動かしてみるテストをする内に、コイツが生きている事を認識してしまい、じゃあコイツでVtuberやるか!ってなったのがきっかけで、ローポリマンと当時呼んでいたキャラクターを使うことを決めました。
 2018年の1月2月はハイクオリティなモデルを伴ったVが次々と現れていたので、逆に簡素なモデルで堂々とやることで「何だこの手抜きモデルは!?」みたいな驚きを笑いに変えられるのではないかと考えており、出オチ的な役割をやりたくて動画を出していました。想像とはちょっと違うベクトルでしたが、好評を頂けてとても嬉しかったです。
 そのあとでローガイの細かな設定などを考えていたのですが、その時くらいから界隈に不穏な空気を感じ始め、特に企業のVの者に関係するアレやコレやを見ている内に、設定がそちらに影響を受けていました。その結果できたのが前回の記事のような設定です。

 つまるところ、今の私が表すタイプエルという存在はVtuberというキャラクターや文化に対する皮肉であり、「どうせこの界隈は将来こうなるんだろ」という稚気じみた私の想像によってできた、嫌味の代弁者ということです。
 ただ勘違いしないで頂きたいのは、私はこのVtuberという文化が、Vtuberの皆様が大好きです。
 それでもよろしくないトラブルや不穏な話を聞く度に「この界隈も所詮他と変わらないな」と諦観し、嫌いになる気持ちが生まれるのです。
 そういう意味では、Type:Mがこの界隈に対する「好き」を、Type:Lが「嫌い」を表現しているとも言えます。思い返せばType:Lの動画は、皮肉を含んだ表現が必ず台本のどこかにあったような気がします。

おわり

 これまでテキストとして出力したことがなかったので伝えたい設定が書ききれていない感がありますが、蛇足を並べても意味ないので、一息に書き切ったところまでとします。
 皮肉を言いたくなるような嫌なところであり、様々な文化が交差する大切な場所でもあり、これまでろくに褒められたこともない私を認めてくれる大好きな世界が、このバーチャル世界です。
 タイプエルはこれからも嫌味をこぼしながら、この世界を謳歌していきます。

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