アイドル部ゲリラ配信解禁で感じた「意識の低さ」
はじめに
先日投稿された以下のnote記事に触発されて、Vtuberグループ「アイドル部」について私が最近感じていたことをまとめてみます。
事前に予定されていなかった突発的な配信、いわゆる「ゲリラ配信」がアイドル部で解禁されて以降の話です。
事前の想定と実際の運用
これまでのアイドル部の配信スケジュールは事前に運営側がメンバーから希望日程を取りまとめ、前日の20時に告知するという形になっていました。
時間や配信メンバーの変更は運営を通してその都度で修正スケジュールを告知する形になっており、手続き上小回りがきかない面がありました。
最初にゲリラ配信の解禁を知ったときには、運営を介さずメンバー側の判断で柔軟にスケジュールを組めるようになるのだろうと考え、それ自体は体制として悪いものではないと感じました。
しかし実際の運用が始まると、一部メンバーで深夜や平日昼間のような視聴者が追いかけにくい時間帯に突発的な配信が多発することになりました。
個人的な想像になりますが、このような形で配信が増えることは既存視聴者の満足や新規の獲得にはつながらず、かえって視聴者離れを起こしてしまうのではないかと感じました。
予定になかった配信が急に入る、何時間続くかわからない、あとから気付いてアーカイブを確認すると見返しにくい長時間の配信だった
このような活動が続くとついていけずに脱落する視聴者が増えるでしょうし、新規の人間もとっつきづらい印象を抱くでしょう。以前のアイドル部の良さであった配信を追いかけやすいという点が、完全になくなってしまいます。現状で楽しめているのはゲリラ配信をしている本人と、それを熱心に追いかけられる一部の視聴者だけになってはいないでしょうか。
「無理に見なくていい」という言葉の冷たさ
深夜や長時間の配信の中で、メンバーから「無理に見なくてもいいよ」という言葉がよく聞かれます。
一見すると視聴者側を思いやった言葉のようにも聞こえますが、私はどこか違和感というか意識のギャップを感じていました。言葉は優しいですが、視聴者が追いやすい配信スタイルに寄せるつもりはないという意味にも取れてしまいます。そうした意図はないにしても、泣く泣く追いかけるのを諦める視聴者にかける言葉としてずれているように思います。
それに、一般的なアイドルやアーティストが「全部の曲を聞いてくれなくてもいいよ」とか「イベントに無理して来なくてもいいよ」という言葉をファンに向けて発するものでしょうか。私には頑張って応援したい!という視聴者の熱意にみすみす水を差しているように感じてしまうのです。
ゲリラ配信解禁が悪い方向に出たメンバー
ゲリラ配信解禁以降の活動で、一番失望したのは神楽すずさんです。
彼女はたびたび配信で、これからは昼の読書配信や月イチでスタジオ配信、朝のバイオリン練習、企画動画などいろんなことに挑戦したいと話していました。前向きで積極的な彼女の言葉を非常に嬉しく思い、その姿をもっと応援したいと思っていました。
しかし、ゲリラ配信が解禁されてからは長時間のゲーム配信や深夜の雑談ばかり繰り返しており、まとまった時間ができても企画についてはおざなりにされています。配信の予定にしても「やれたらやる」という姿勢で、本人の気分次第な傾向が強く見られます。もともと有言不実行な姿勢が見え隠れしていましたが、最近はそのように感じることが多くなってきました。
企画配信や動画に関しては、準備の時間や本人のモチベーションなど致し方ない部分があるとは思います。しかし時間帯や配信の長さ、突発的なスケジュールなどについては、配信を見せる側の意識に欠けているのではないでしょうか。
自分の興味や欲求に素直なところや、いつも自然体なところは彼女の大きな魅力です。ただ、いまの制限の少ない環境では配信に対する意識の低さや、自分の楽しみを優先させた配信スタイルとして表れてしまっているように感じます。
なんのための活動なのか
ゲリラ配信後に活動の変化が著しかったため神楽すずさんについて特に言及しましたが、運営や他のメンバーについても活動の目的を見失ってるのではないかと感じています。そんな状況で配信体制を緩和すれば、活動が無軌道になっても仕方ありません。
いまこそ一人ひとりのメンバーが、「なんのために配信や動画投稿をしているのか」「活動を通して自分はどうなりたいのか」ということを問い直すべきではないでしょうか。活動の軸というものが定まれば、自然と配信スタイルもそれに沿ったものとなり、気分任せの活動は改まっていくはずです。
長々と書き連ねてきましたが、私の主張としてはこの2点です。
・ゲリラ配信は既存にも新規にも優しくない
・活動の目的や目標をもう一度考え直すべき
もし「好きなときにゲーム配信をしたい」「暇なときに雑談に付き合ってほしい」というのが活動の目的なら、いまのままでもいいと思います。
ただ、遠いか近いかわからない未来、活動を終えることになったそのときに「暇さえあればゲームや長話をしてた子だった」という印象しか視聴者の中に残ってなくても良いのであれば。
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