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自作絵本の無料公開(投げ銭システム)について、経緯と解説

"絵本は子どものエンタメ"
一般的にはそんなイメージかと。
僕もそうだったので、これまで特に関心はなく、そもそも読んだ記憶もほぼない、そんな感じでした。

18歳。バスキアが好きで画家を志し、デザイン系の専門学校に入学した際、学科内にある絵本作家コースの存在を知ります。

なんとなくその教室に入り、教材として並んだ絵本をなんとなく眺め、なんとなく手に取って読んだ絵本が、荒井良二の『たいようオルガン』でした。

容赦のない強烈な色彩、本物の太陽を直視したかの様に、目が眩んだ後、心が弾んだ。
確かに子どもが理解出来るモチーフや文章を使用しているとは思ったが、それ以上の何かを感じた。最高の現代アート作品だと思った。

これが絵本?ならばこれを、やりたい。そう思いました。

同じ感動を求め、すぐに様々な絵本を読み漁った。
しかし、他ではその感動を味わえなかった。

ところがある日、ヨックム・ノードストリュームというスウェーデン人作家の絵本に出会います。『セーラーとペッカ』シリーズ。
そこに表現されている全てが、僕の求めていたものでした。
一枚絵でも成立するくらいに全ページイケてる絵。渇いた軽快な文と内容。最高だった。


これが僕の絵本との出会い、描きたいと思ったきっかけです。

そして『GREAT SKATE DATE』、描きました。実験的な作品です。
子ども向けという概念を一掃し、スケボーをテーマにしました。
そして文章もがっつり漢字を使っています。

韻をある程度踏む絵本はたくさんありますが、この作品は全ページの全箇所で韻を踏む様に文章を作り、そしてAメロBメロサビ間奏といった具合で、音楽的な構成にしました。読みながら自然とBGMが流れてくる様な、そんな作品にしたかったのです。

作品の内容やメッセージ、全てはお伝えしませんが、淡々としたロードムービーを見ている様な、そんな空気感を意識しました。

とにかく振り切れた作品、やりたいことを素直にやる、それもテーマだったので、誰のことも気にせずに作りました。
まだ絵本はこれからも作ります。
ここからより良い方向に修正しながら、新たな作品を作っていけたらと思っています。まずは第一歩として。

最初は本にして通販等で販売しようかと思いましたが、やはりなるべく多くの人の目につくことを優先したく、noteで無料公開という形にしました。
実際に僕も、偶然、なんとなく目についた絵本をなんとなく読んで、衝撃を受けたので。
そういった出会いを期待して。

無料公開にはなりますが、今回サポートシステム(投げ銭)を利用しての公開とさせていただきました。
もし『GREAT SKATE DATE』を読んで、気に入りましたら、僅かでも支援頂けると幸いです。

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VVIN

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