本の紹介です。

甦る『ゴンドラの唄』
── 「いのち短し、恋せよ、少女」の誕生と変容──
相沢 直樹(著)


ワタシが音程外しながらしろもどろもで歌った『ゴンドラの唄』はこんなに多様な変遷の歴史があったとは、知りませんでした。
『ゴンドラの唄』を大正時代のナンパ歌とする説は自分もおなじように感じてました。2番3番の詞を読むと

いのち短し戀せよ少女
いざ手を取りて彼の舟に
いざ燃ゆる頬を君が頬に
ここには誰も來ぬものを

いのち短し戀せよ少女
波にたゞよひ波の樣に
君が柔手を我が肩に
ここには人目ないものを

読んでいただけるとわかりますが、そこらへんの夜の公園で
「おおい、ここなら人目もないし誰もこないから、早いとこやっちまおうぜ、俺もう我慢できない・・・」
てなことをやってる感じでしょうか。
さらにそれに応えて少女(おとめ)が、
「あら、そうよね、ここなら安心よね、ちょっと待ってね、ベンチの上にコート敷くから、・・・いやよ草むらの中じゃ、虫や蛇いるかも・・・さ、敷いたわよ、そっちは準備できた?じゃ、しよ、さ、しよ。」
てなかんじのイメージで詞を書いたのかも、
大正時代はおおらかだったのだなあ・・・
(^_^:

『ゴンドラの唄』がより身近に感じられる著作です。



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