製紙工場で80万トンの炭素排出を削減する新プロジェクト始動
米国湾岸地域の製紙工場で毎年80万トンの炭素排出量を削減する画期的なプロジェクトが進行中です。SLBとAker Carbon Captureのジョイントベンチャー(SLB-ACC JV)が、CO280 Solutionsから大規模な二酸化炭素回収プラントのフロントエンドエンジニアリングと設計(FEED)の契約を受注しました。このプロジェクトは、二酸化炭素を恒久的に、検証可能な形で、そして手頃な価格で除去することを目指しています。
北米の製紙業界では、毎年1億3000万トンの炭素除去の可能性があります。これにより、プロセスからの排出よりも多くの二酸化炭素を回収・貯蔵することで、実質的にマイナスの排出を達成できます。SLB-ACC JVのCEO、エギル・A・ファーガランド氏は、「この契約は、北米産業向けの大規模な炭素回収ソリューションを提供する上での重要なマイルストーンです」と述べています。
FEEDの設計には、SLB-ACC JVのモジュール化されたJust Catch™ 400技術が使用されます。この技術により、炭素回収ユニットの事前製造が可能となり、効率的な設置が期待されます。パートナーシップを通じて、製紙業界でのバイオジェニックCO2の恒久的な貯蔵を実現し、脱炭素化市場を拡大することができます。
このプロジェクトは、米国とカナダの製紙業界における大規模な二酸化炭素除去プロジェクトの一環として、今後の展開が期待されています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?