旅に飽きてきた話

世界一周に出て3ヶ月が経過して18カ国目、今はアルバニアの田舎の物価が安い地域でしばらくゆっくりする(沈没)予定であるが、結論から言うと旅に飽きてしまった。
もちろん完全に旅に飽きて帰りたいとかではないし楽しいこともまだまだある。

一言に飽きると言うと語弊があるのですこし細かく分解していくと旅という非日常が日常になってしまったのである。

非日常の象徴である旅が日常になってしまったのは一概に悪いことではなく、これまで自分が海外という未知の世界に抱いていたもの、無知や無意識から来る不安感や怖さなどがほとんど無くなり、ワクワクや緊張感などの感情の起伏が減って均一化された状況になったのだ。

海外に慣れるという意味ではこのように非日常が日常になったことはとても大きな意義を持つことだと思った。

しかし、自分にとって旅は非日常をより感じてワクワクなど楽しむ為の手段でしかないのだ。
自分が他人に「旅行が好き」と自称しないのはこれが主な理由である。

今回思ったのは自分にとっての非日常の持続期間は最大3ヶ月であること。

何とも贅沢な話ではあるが、世界を見て自分の無知や各国の人と話して常識を見直すというテーマを遂行するための手段として世界一周という旅をすることにした自分は本来心から旅が好きな訳ではないためこのような感情を自覚してしまったのだと思った。

また、旅は観光したり食べたり景色を見たりと消費ばかりなので、何かを生み出したり働いてないことへの焦燥感が少なからずある。
これも旅という消費に飽きてきたとも言える
しかしこの考えは普段自分が無意識的に資本主義に毒されてるなという気づきにもなった。

つまり、ずっとやりたかったはずの旅なのに、この旅をしている今に集中できていないのだ。
ここ最近は旅を終えたらやりたい事はなんだろうと考えながらワクワクしている事のほうが多い。
推しのLIVEに行きたいとか久々に友達と遊びたいとか日本食を食べたいとか様々である。

でも、まだ完全に飽きて日本に帰りたいという苦痛を抱えているわけでも孤独を感じているわけでもないし、まだ今回の旅を通じてやりたい事もまだ全ては出来ていないし、全然日本に帰るつもりというのは無いので、まだまだ旅は続けていくつもりです。

追伸
でも、久しぶりに帰る日本を楽しみたくて旅を続けているというのも正直少しある。
日本に帰って治安の良さと美味い日本食を体感したいなぁ