見出し画像

痛風

 痛風になりまして、これがまた猛烈に痛くて。風が吹いても痛い。なるほどその通り。しかも誰も同情してくれない。贅沢病だの飲みすぎだの。いや、それほど良いものを食っている訳ではありません。普通の減塩食です。右足の親指の付け根が猛烈に痛みはじめまして、これが何とも今まで味わったことのない痛さでして。で、お医者さんにお薬を出してもらってしっかり薬を飲んだら2日ほどでおさまりました。その間も講義には行かねばなりません、その通勤も必死です。靴が当たっても痛いし歩くたびに疼くし。尿酸値下げつつ発作を抑えつつ。そんな時に限って悲劇は起きるのです。
 発作発生の翌日、大学へ向かうために電車に乗って座っておりましたら、隣の空席に高齢のご婦人が「よっこいしょ」です。次の瞬間彼女の体を支えておる杖の先が・・・見事に足の親指のしかも狙ったかの如く付け根に直撃!思わず「いたー!!」と半泣きになりながら声を上げてしましました。事情がわからん彼女は「すみません」と。いや、いいんですが、その杖の先早くどけてー!です。案の定腫れがひどくなっておりました。休講したろか!とも思いましたが、何とか歩けそうなので休まずに行きましたが、講義の頭でその話をしたら、かなりの学生が顔をしかめておりました、気の毒なオーラが教室を包み、半笑いの私は無事にその日の講義を済ませたのであります。まあ、ひどい目にあった話をしたら受けるのなんのって。自虐ネタもそうですが、絶対嫌な目にあった話は講義の頭ですべきだなあと思いました。だいたい、受けを狙った話は意外と反応が薄いのですよねえ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?