放浪者(exiles) 1973

これと「土曜日の本」と2曲クリムゾンの
最高に美しいバラードがアルバム「太陽と戦慄」
に並んでいる
これはスタジオで曲作り中のテイクなので
ボーカルトラックは入っていない

平成になってどこかの国でこの曲名と同じグループ名で
(しかも大集団なのに単数形w)サングラスをかけて
踊りながら歌う集団が大人気グループになったとき
クリムゾンファンは皆むかついたw

今、この遠い地で
奇妙にも
私の掌は期待に汗ばんでいる

春、風はやわらかくなり
街の灯の中
歩兵隊を子供はちらりと見る

友は
私の言葉の真意を知らない
雨が
見知らぬ街の午後の緑を濡らす

しかし主よ 私は行かねばならぬ
私はあまりにも遠い道のりを来た
名声を得ようと苦しんだ
酔いどれの名を得ただけだった
しかし今、こうした道を歩いて来たせいで
物の見方が変わり
終わりなき日々から
放浪に共感を得てこられた
そして時を重ねたことで
傷つけあうことのない孤独へと至った

私の家は
砂浜近く
海の崖
軍楽隊がいつもと同じ曲を奏でていた

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