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私自身

この記事はサークルクラッシュ同好会アドベントカレンダー2022の14日目の記事です。

はじめに

 こんにちは、あるいは、はじめまして。
 今から書いていくことをどこかに吐き出さないとやっていけない精神状態になったため、身の上話をインターネットの大河に放流します。るこるです。(@ponjaczka)
今年度終わりまで京都の私大でロシア語学徒をします(数年前なら特定要素)。卒論の進捗とモチベは絶望的です。
 ひょんなことから4回生になった途端頻繁に京大に入り浸るようになり、また、ひょんなことから「会員ではないけれどサークルクラッシュ研究所アドベントカレンダーに記事を書いてみたい方」になりました。人生何があるかわからないものですネ!

 本記事では「自分語り」というテーマに甘え、140字ツイートの感覚でバンバカ吐き出したかったことを文字に表しました。拙い文章であることの言い訳も済みましたので、お手柔らかにお願いします。

吐露パート

 私はよく顔を褒められます。実際、外見バフに乗っかって色々できたし、経験から価値があるモノだとちゃんと思っています。じゃあ自分のことが好きかって言われると全くそんなことはないです。持てる者としてふさわしい振る舞いをしたいと思ってはいますが無理です。
 人前では、顔は良いって言われまくったことと、ロシア語やってて、身体売ってた経験から「自分しっかり面白いだろ」って思い込んで行動しています。なので気を抜くと「生きてていいんだろうか」とまでは行きませんがかなりしぼみます。たまにいくところまでいきます。
 自分を愛することがどれだけ生きやすくするかは知っているつもりです。自己肯定感の低さを自覚してはいますが問題が問題だけに「じゃあこうすりゃいいな!よ〜し今日から真人間!」なんてコトはできません。

 思えば私の家庭は言い訳のしようがない虐待家庭でした。ちゃんと父に髪掴まれたり殴られたりもしましたが、主に精神的なほうで。

 突然ですが(本記事はコロコロ話題が変わると思います)、小学校の修学旅行の行き先は三重県でした。客の入りがテーマパークとしてはあまりに少ないことでおなじみ、志摩スペイン村にも行きました。今でも景色がありありと記憶に残っているのでいい思い出だったのでしょう。
 初めて親元を離れ、精神的に頼れる人間がいないという環境は、たやすく私をホームシックにさせました。帰宅し、実家の安心感に身を浸しました。思い出話に花が咲く中、おうちのカレーを家族一緒に食べる。ほのぼのとしたシーンのはずでした。
 突然父が怒り狂って皿を割りました。どうやってというとスプーンを力任せに何度も叩きつけてです。本当になにが気に触れたのかわかりません。こういうことが頻繁に起こる家庭で私は育ちました。

 私は「長男として生まれた」というだけで父の関心の最優先事項でした。そういう教育を受けて育った人でした。とにかく私には何でも買い与える等、女である姉、母とは明確に区別されており、当然後者は良い思いをしませんが、父はそんなこと気にしません。女性陣らの目の前であからさまに優遇します。
 もーーーーーこれがしんどい。
自分が男として生まれたことは家族に不和を生む一因であり、家族関係を繋ぎ止める要素でもありました。
 いい思いをしない母たちは勿論機嫌が悪くなります。私にきつく当たることもあれば、扉を乱暴に閉める、語気が荒くなるなどします。大きい音って問答無用で委縮してしまいますよね。また、父と関係なくてもなにか不愉快なことがあれば途端に機嫌が悪くなります。
 こうして小学生の頃から家、また家族は安全とは程遠い場所となりました。学校以外に所属コミュニティはない。どうしようもありません。
 余談ですが高校3年生という一番大事な時期、活発なツイッタラーだったことが功を奏し、ネットのおともだち宅に長期間泊めてもらう等軽く家出っぽいことができました。ホームシックは起こらず、ストレスフリーで楽しかったです!!!入試は落ちました。

 父が一家(父を除く)団欒の場リビングに入ってきたときは胃が痛くなります。たいてい良くないことが起きるからです。そのとき私はバランサーとして働きます。寵愛を受ける私がいれば、父は泥酔していなければ荒事は起こさないからです。なお冷え切った言葉を構わずその場にぶつけていくことは止められません。 
 いつからかなぜ私がそんな役回りを持たなければならないのかと思い、父が酔っていて、階段を降りる音がしたら残される母と姉のことなんて考えずトイレに隠れるなりで父をやり過ごしてから自室にこもるようになりました。これはこれでしんどいです。まず、見捨てたことによる良心の呵責。もう大丈夫だろうとは思っていないが、戻ってもいいかなと階段を降りるときに聞こえるすすり泣く声、または父の怒鳴り声。私がその場にいればなにか変わったのではないかという可能性による辛さ。結局私がいてもいなくても本質的に苦しいことには変わりありません。

 小学生のころ、母から「私も辛いし、子どもにも申し訳ないので離婚を考えている」ことを告げられました。経済的に父無しで満足に生活できるわけがないことはいくらガキでもわかったので考えを改めてもらうよう説得しました。母だけでは大学に通うことはもちろん、浪人も確実に無理だったのでこれは間違っていないと思います。国立大学は無理だったのでめちゃくちゃな親不孝者になってしまいましたが。
 大学生になってからか、高校生の頃かは忘れてしまいましたが、「あんたがやめてくれって言ったからしてないんだからね」と言われました。

 父の荒れっぷりが一番ひどかった時期は、学校にいて家を離れている間、父が家に帰ってきて母を殺すかもしれない。寝静まっている間、父が母の寝室に入って殺すかもしれない。こんな考えが毎日頭に浮かんでいました。(父は何もかも母のせいにします)
 今でも、母の車になにか細工して事故らせようとしてるのではと思うときがあります。やりかねないからです。
 荒れに荒れて収集がつかなくなり、第三者として母方の叔母を呼んだときがありました。泥酔していた父は叔母にも逆上し、叔母の車のタイヤをナイフで裂き走行不能にしてしまいました。今でも悪びれる様子はありません。というか覚えてないと思います。
 こんな父親も今やガンに侵されています。発覚してからは誰の目にも明らかな自暴自棄ライフを送っています。朝でも昼でも夜でも深夜でも構わず酒を飲み、薬を飲むために起き、また酒を飲みます。父が起きるたびに聞こえるやり場のない怒鳴り声と物に当たる音が寝室のある階に夜な夜な響きます。いつか父が吹っ切れてとんでもないことをするのではないかと気が気ではありません。
 父にはもう情が湧きません。顔を見たくないし、声を聞きたくありません。といっても、顔をもう長い間見合わせていないことでこう思い込めているだけで、しっかり接してしまったら「あぁこの人はどうしても私の父なんだ」と思わざるをえないでしょう。何回も経験したことだしこれからもあるんでしょう。
 母に関しては、ポーズとしても謝ったところを一回も見たことがないとか、すぐ機嫌が悪くなって話が通じないとか、大きな音を立てがちとか愚痴の百個二百個ありますが、普段は話が結構通じるおもしろお母さんです。ヤバかった時代のロサンゼルスに行った話とか、爆破事件直後の大韓航空機に乗ったときの雰囲気の話とかしてくれるし。

 ある時、母に言葉を選びながら愚痴をぶつけていたところ「家族が嫌でもどうしようもないじゃない。そういうものなんだし」と言われました。その通り過ぎて何も返せませんでした。
 母は考え方がだいたい合うので何とか折り合いをつけることはできますが、父はそうじゃないのでかなり無理です。姉は知らん。そうなると家族という関係の性質上ちょっと距離を置くなどしてガードしないとやっていけません。「どうやっても合わないな……」と思う人でも友人の関係であれば、すぐに切り無関係の人にすることが出来ます。家族はどうしてもついて回ります。
 
 書いてる間、ちゃんと苦しくなってしまい両親に恨みつらみをぶつけている間、親に冷たい自分を責める自分もいました。どうすりゃいいんでしょう。

 話は変わりますが、先日ある方に信田さよ子さんの『「アダルト・チルドレン」完全理解』を読んでみないかと言われました。本書で挙げられたアダルトチルドレンの特徴のうち

・「頑固さ」①
・「失敗することの恐怖」②
・「周囲の人々に気に入られて見捨てられないため」③

は特に強烈な印象を伴って目に入ってきました。覚えがありすぎるからです。
 ①については、基本父と偶に母が、矢継ぎ早に自分の意見を述べて相手の話を聞く前に終わらせようとする人なので、私にもそういう気があるんだと思います。母と話してると「あんた頑固やもんなぁ」と言われることがあるのでそうなんでしょう。迷惑かけてたらごめんなさい。
 ②については、言葉を噛んだだけで延々といじって話聞いてくれなくなるので、もうそういうところから気を遣うようになりました。
 そして③。私の心配事の7割くらいこれです。22年間人格拗らせた経験から、自分が自分を愛せてないので自分に依っても強度が足りないのか、対人関係に依存するしか安心できてない。それと私が特にいなくてもいい存在になるということにひどく臆病です。他にも私の環境に当てはまりすぎていて笑いが出た部分が多々あります。

 どうまとめていいかわからなくなったので結びに入らせていただきます。
 執筆中、思い出したエピソード群に動悸を激しくされながらも、やっぱり楽しいこともところどころあったよなと記憶しています。特に今は冒頭でも述べたように「何が起こるかわからない」がありまくった日々が続いたのでかなり生きるのが楽しいです。
 
 書き終わってみればこの記事は「るこるはあだるとちるどれんなんだよ!かわいそうなんだよ!ゆっゆっ」と言うためだけに4000字くらい使ったことになります。だからって心配してくれと頼みこむつもりもないし、他人に迷惑をかけたくもないので「昨日の自分キモ〜」と、22年間収集したなけなしの事例集から動くエミュレーターしぐさでとりあえず生き続けてみます。

 冗長な文章に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

それでは。 

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