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xRtech Tokyo#17

VV=Volumetric Video/ホログラム専門家小池です。

8月19日に行われたxRTech Tokyo#17に参加してきました。

実はこちら"超人気イベント"で、当日参加している人よりも参加出来ていない人(先着の抽選漏れ)の方が多いくらい!!僕はどうしても参加したかったので、ギリギリのブログ枠で初参加してきました~(^^)/笑 

そんな東京隔月開催されている超人気コミュニティイベントでしたが、実は今回最後の隔月イベントで、当面おやすみをするそうです。

何らかの形でカムバックありそうなので、引き続き要チェックですね!!

そんな責任重大な回のブログ担当になってしまいましたが、いつも通り個人的な感想を交えて、書きたい事をやわらか〜く使わず読めるように書いていきます(笑)

xRTechのイベント全体について

イベントの動画はこちらです。

個人的に感動した点が2つあります。

① 学生多さ
② 個人での展示者多さ

① 学生多さ

他のコミュニティに比べて学生の参加者が多かったのが印象的でした。これ、マジで最高だと思います!!

XR業界超〜深刻人材難なんですよ(>_<)なんだけど、実はUnityがちょろっと触れれば”XRエンジニア”として即戦力なんですよ(^^;笑

例えば、2020年アップルARグラス発売するってがありますが、イコールまだアップルのARグラス用アプリ開発経験者ゼロなんです。なんだけど、SwiftARKit開発するのはほぼ間違いなくて、今から準備すれば、あと1年後には晴れて即戦力なんですよ!!

こんなチャンスは滅多にないと思います。

ツイッターバズってるARだって、実は99%がやってみた系アイディア勝負で、プロダクトまで落とし込めていない物ばかりなんです。

↑6万いいねですよ↑

↑タピオカで130いいねですよ↑

まだまだこんな状況なので、あと1年人生を変えるくらい成長が出来る領域=XRなんじゃないかなってと思います。今ならツイッターにアップすれば、業界中広まると思うので、マジで学生のみなさん頑張って下さい!!!!

② 個人での展示者多さ

そして、そんな”作ってみた”を実際に展示して、直接反応フィードバック得られる場所があるなんて、最高ですよね!?

今回は18組の展示がありました。もちろん企業での出展もありましたが、個人での成果物を出展されている方々も多かったです!!

こういう場が継続される事を切に願います!!!!

そして、もちろん各登壇者のみなさまのお話も最高に勉強になりました!!

広域フォトグラメトリによる建築デジタルアーカイブ

30分セッション#1です。龍 lilea @lileaLab さんの登壇です。

↓登壇資料↓

龍 lileaさんの活動事例です。フォトグラメトリーは、今の所、3DDA(3Dデジタルアーカイブ)、プロモーションでのニーズがあるそうです。

約3万いいね!とバズった↑ツイッターの投稿には、動画を見た後に実際に"行ってきた"といった声もあったようです↓

フォトグラメトリーVRでもARでも見れる。
HMDでもスマホでも見れる。

これって、大きな魅力ですよね!!

実際に製作してみたい方はデスクトップ作業する方がいいそうです。龍 lileaさんノートPCは↓のようになったみたいです。

フォログラメトリーのクオリティに一番影響するのは、元データ=写真の綺麗さ=枚数、焦点、解像度、反射を抑えるなどがあり、反射対策のためPLフィルタが有効だそうです。

床やガラスの反射などが3D化する際に影響するようなので、PLフィルターで対策を取った方がよさそうですね。

フォログラメトリーソフト写真全自動3D化してくれるのですが、上手くいかない場合は、手動でコントロールポイント(各写真の共通の特徴点)を打っているそうでうす。最低でも3つ以上あると綺麗に直るそうです。

龍 lileaさんは、ブログツイッターなどでかなり積極的に知見をシェアされているので、フォトグラメトリーにご興味ある方は、そちらでキャッチアップされるのをオススメします!!!!

【フォトグラメトリ】建築デジタルアーカイブ 第1回「撮影編」

広域フォトグラメトリ撮影用チェックシート

個人的なフォトグラメトリーの体験として、2017年のUBCの学生による↓Stanley ParkVRフィールドトリップ↓が非常に印象に残っています。

世界で2番目に美しいと言われる都市公園をフォトグラメトリーで3Dキャプチャーし、そのVR空間内に、季節の動画や何十年も昔の写真などが組み込んであり、公園の歴史と魅力を総合的に紹介するプロジェクトで、すごく感動した記憶があります。

2016年まで360°動画を作っていた僕にとって、実在する空間の中をVRでも動き回れるという経験は非常に新鮮であり、でも本当は当たり前の事だよな!?と思ったのを覚えています。

フォトグラメトリーの需要は今後確実に増えると思いますし、スマホでも簡単に製作できるので、興味を持った方はぜひ試してみて下さい!!

Diminished Reality 入門

30分セッション#2です。sotan @sotanmochi さんの登壇です。

↓登壇資料↓

Diminished Realityとは、陰消現実感の事だそうです。

デモ:人をARマスクで掛けて消す

↑のデモを見てもピンと来ない方も多いかと思います↑が、

実はDRって、非常重要且つセンシティブ領域なんです。

(※しばらく↑のデモ重要性の個人的な解説で、sotanさんの登壇内容では無いです(^^;)

2013年Goolgeグラスが発売された時に、プライバシー問題社会問題化し、着用禁止する(Googleグラスを排除する)動きが世界中相次ぎました。

↑事実、日本でも大多数不安を感じていたようです↑

2015年以降、InstagramSnapChatの流行もあり、公共の場、観光地、商業施設などの人前写真を撮る事が当たり前になり、2017年Snap発表したカメラ付きサングラスはそこそこのヒット商品になりました。

今年は第三世代が出ます(笑)

ここでは、Googleグラス悲劇起きなかったのです!!

Snapカメラ付きサングラスは社会的(若者)にはOKだったんです!!!!

そんな中、ARクラウドを開発する6D.aiMattさんが、TechCrunchへの寄稿で世界中のAR企業/関係者呼びかけました。

もし、世界でたった1つの企業、プロジェクト、個人がプライバシーの問題無視軽視した行動を起こせば、Googleグラスの悲劇=AR排除の動きが再び世界中で活発になる。そして、二度とAR日の目をみる=社会実装される事はないだろう。(※要約です)

プライバシーの問題は今年のAWS(世界最大のARカンファレンス)でも最重要課題として取り上げられていたそうです。

そんなプライバシーを守る個人情報を無断で取得させない技術がDRなのかなと。

↓ここから登壇内容↓

DRの応用例はプライバシー関連のみだけでなく、発展性があるようです。

基本的なコア技術はAdobeのフォトショップのコードの応用みたいです。

手法も色々試されているみたいです。

スマホでのリアルタイムDR

sotanさんのデモ

DRは、まだまだアカデミックな分野ではありますが、一部では早急に実装が望まれる分野でもあります。業界全体で理解を深めるべき課題もあり、これからもキャッチアップしていきたい領域ですね!!

Babylon.jsでOculus Quest向けWebVRアプリを作るときのメリットとデメリット

ショートセッション#1です。Limes @WheetTweetさんの登壇です。

↓登壇資料↓

個人的には、どストライク登壇でした(^^)

Web未来3Dにあると言われていて、今のテック業界トレンドとしてのWEBシフト鮮明です。なので、Web VR/Web ARは、その重要性に注目が集まるなか、WebGLエンジニア(three.jsBabylon.js)はまさにWebの未来なんです!!

XRエンジニアUnity/Unreal Engineを使うのが当たり前なんですけど、WebGLエンジニア超重要世界中奪い合いが始まっています。

例えば、AmazonってXRに関して積極的なイメージは無いかもしれませんが、Amazon Sumerianというプロダクトをローンチしていたりします。Web版のUnityみたいなイメージです。(ローンチしたばかりなので、今後の機能拡充、改善が期待されるプラダクトではありますが。。。)

そして、WebGLの基礎を開発したMozillaは、マジでクレージーなHubsというWebソーシャルXRローンチしています。

まだまだ実験段階のプロダクトですが、騙されたと思って一度触ってみて下さい!! Web動くんですよ!!

Mozilla半端ないって!!
WebソーシャルXRとか、そんなんできひんやん普通、
そんなんできる?言っといてやできるんやったら・・・
ってなりますから(笑)

XR業界が発展途上なのは大前提なのですが、WebGL超発展途上です。

しかし、リッチな表現が出来るようになってきているのも事実で、僕のチームはWebGLゴリゴリ開発していく予定です(笑)

LimesさんのブログでBabylon.jsについての知見をシェアされています。

ぜひ、こちらも↑チェックしてみて下さい。

表現としてのxR

ショートセッション#2です。ほたて猫魔人 @HhotateA_xRさんの登壇です。

↓登壇資料↓

"VRChatには人が住んでいる"

ほたて猫魔人さんの登壇はこの一言に尽きます(笑)

VRChatでは、VR成人式も執り行われたそうですよ!!

そんなほたて猫魔人さんの一押しは、[あなたの名前]の見る夢だそうです!

体験可能です

「[あなたの名前]の見る夢」の解説:VR空間における観客誘導の一例

そしてシェーダーのお話

↑のシェーダーはほたて猫魔人さんが書いたそうです↑

実は、このマトリックス風の世界をMR体験できるプロダクト、個人的にオススメXRトップ5位に入るくらい大好きです!!

もしどこかで展示されている機会があれば、ぜひHMDで体験してみて下さい!!マジで感動します!!

ブロックチェーンで仮想空間上に経済圏を作りたい話

ショートセッション#3です。佐藤 直人 @sn___2309 / く゚ @qiwdu / 牧野 賢士 @MacKen196さんの登壇です。

※資料公開されたら追加します。

Frontierが目指すのは、

VRxブロックチェーンは、XR業界トレンドの一つで、多くの起業家が取り組んでいる領域ではあります。

デジタル複製簡単だが、ブロックチェーン技術によって、デジタルデータを識別、管理するというアイディアです。

実際にデジタルアイテム高額取引される事例も出てきています。

個人的な意見ですが、

売買金塊でやり取りする人より、オンラインでやり取りする人の方が多いですよね?金塊株券はすでにデジタル化しています。
デジタルであっても存在所有権保証されて、第三者がその価値見出すのなら、金/株/デジタルには資産としての違い無いのかなと。

Frontierはデジタルデータの不正利用を防止し、デジタルデータの流通基盤構築する=仮想空間上に経済圏を作るそうです。

実際に佐藤さんが当日の3:00amまで開発していたコンセプトのライブデモを壇上で披露していました!!

いや〜、高校生トリオの今後に期待大ですね(^^)/ガンバレ〜

VR物理トレーニングシステム(けん玉やゴルフなど)

ショートセッション#4です。川崎 仁史 @VRkendama / 久保田 悟 @kendama121さんの登壇です。

※資料公開されたら追加します。

そして、川崎 仁史さん&久保田 悟ライブデモ(?)していました!!(↓けん玉披露です。笑)

どういう事かと言うと、

だそうです。

創業メンバーは、全員けん玉有段者(笑)

実はけん玉って世界的大ブームで、バンクーバーにもけん玉専門ショップがいくつもあるくら(笑)

ちなみに、僕も誕生日にのルームメイトからけん玉貰いました(^^)/

そんな彼らが作った"けん玉できた!VR"は、先日のVRクリエーティブアワードで🎊優秀賞(ビジネス部門)受賞🎊してます!!!!

実際に、多くの体験者が、けん玉ができるようになったみたいですよ!!

そんな彼らの次のプロジェクトが、"CanGolf"=ゴルフVRトレーニングです!!

Tokyo XR5期生の彼らは、gumi國光会長から↑とアドバイスを受けたようです。そして、↓の通り市場大きいゴルフに決めたそうです。

そして、けん玉同様、ゴルフのVRトレーニングでも、多くの体験者が実際にゴルフが上達したみたいです!!

実際にローンチされるのが楽しみですね!!

全身3Dスキャン システムキット - Raspberry Pi 使用

ショートセッション#5です。リアルアバター制作 - 岩山 幸洋 @HappyOceanさんの登壇です。

↓登壇資料↓

岩山さんリアルアバターは、上記のフォトグラメトリースキャンしたデータの事だそうで、浅草専用スタジオオープンされたようです!!

今なら7,000円でリアルアバターを製作できるみたいです!!

使用するカメラRaspberry Pi Zero W

スタジオの機材

配置図

リアルアバター製作だけでなく、撮影キット導入相談も出来るそうです。

出来上がったリアルアバターのサンプルです。

僕も撮影してもらおうかな〜(笑)

webエンジニアがニコニコ超会議でVtuberをサポートした話

ショートセッション#6です。へいきゅーぶ @hey_cubeさんの登壇です。

↓登壇資料↓

こちら↓の開発のお話↓

会場では1000人以上体験したり、ツイートしていたようですよ!!

ひよりん茨城県公認VtuberいばキラTVアナウンサー超人気↓みたいです!!

もともと社内ハッカソンから始まった企画が、実際にファンに届く形になったそうです!!

よく、VRありきARありきプロジェクトが進んでいて、結果、

それってVR必要あるんだっけ
それってARじゃなくても良くない
ってなった。

と、よく聞きます。

理想的なのは、技術先行ではなく実現したい事からの逆算で技術を利用する事ですね。

P.S

長いブログになってしましました。

最後までお付き合いありがとうございます。

2019.8.26 Hiroki Koike