カラン Stage7 Lesson102

このLesson102はやや難易度が高いですが、メインは以下の2つです。

(A)so, neither, nor を用いた省略的な言い方、(B)許可を求める「Would you mind~? / Do you mind~?」等。

では行って見ましょう~♪

●1)so, neither, nor を用いた省略的な言い方

(※典型的には)相手の発言に対し、省略した形で「~も同様に~です」と肯定的に言う場合、「So +(S-Vの倒置形)」が用いられる。

他方で、「~も同様に~ではありません」と否定的に言う場合には「Neither または Nor+(S-Vの倒置形)」となります。

ここで「S-Vの倒置形」とやや難しい書き方をしてしまいましたが:

●助動詞がある(抽出できる)場合、「助動詞+主語」とし、本動詞は省略。
●本動詞がBe動詞の場合、「そのままのBe動詞+主語」の(純然たる)倒置形。
※カランテキストでは、一般動詞(助動詞ではなく)の「have」もこのBe動詞と同じ形式に含めている点に注意!(p.546末尾)

という意味です。この最後の一般動詞「have」の事例は、カランテキストではしれっと「So」文のみで通過しているので、書き下しておきましょうか:

Mary has a large house.
  ---So has Michael. =カランテキストの例文
Mary doesn't have a large house.
  ---Neither has Michael.(またはNor~) =解説に従った場合の例文

両方とも「does」ではないんですね。have や get など頻出動詞はたまに文法無視な動きが(特に会話文で)多々あるので、これもその一例だと解釈しておきましょうか。

日本人の英語学習者だと、「書いてあれば分かるけど」の典型例がこの返答例文ではないかと思います。集中力を高めて、素早く返答できるようにしてみましょう。脳内ショートメモリの性能が問われます!

●2)Would you mind~? 等の表現

p.549ですがのっけから記憶力を試される返答文ですね。

思い出しても、私はノーミスでクリアできたのは2、3回くらいしかなかった気がします…。

The verb "to mind" means "to object to", " to consider", "to be careful of", and "to look after".

で、この最初の意味で用いられる「Would you mind if~」ですが、この場合if 節は仮定法過去なので過去形となります。「Do you mind if~」はそうではなく、こちらは現在形でOKです。

ご存知の通り、Would で始まる方が一般的に丁寧な表現となります。一歩退いて仮定法でソフトに聞いている構図です。

●3)その他小ネタ。

●p.548 の「snag」は「切り残りの枝」。転じて、問題点。面倒を生じるもの。

●同じページで、「Is your country usually defeated at football?」と「at」が使われています。以下のエントリでは(7)「[能力・性質の対象を表わして] …の点で,…が.」が最も近いと判断したのですが、いかがでしょうか。


この課は長い返答文が多くて大変ですね。お疲れ様でした!

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著者は「英会話教授法のプロ」ではありません。しかし日本の大学院+カナダUBC院修了に加え、ビジネスでの英語活用経験も豊富です。旅行雑誌編集者や再生可能エネルギー調査(ケニア他)。TOEIC(L/R)一発受験で960点(2015)。 2017年から約3年間、某オンライン英会話サービスにて営業+技術部門マネージャとして勤務し、学校でのカラン導入多数。学校での英会話教育にも問題意識を持って執筆していきます。 2021年4月、約700レッスンの後にStage12修了!

ロンドン発の英会話教授法「Callan Method」を中心に、”英語で英語を教わる”ダイレクトメソッドの攻略法を綴ります。 関係各社の著…

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