「副業解禁」が解放するもの(5)〜下ろした荷物〜
今までの4回を通じて、副業を入り口に日本の雇用の仕組みについてまとめてきました。それは、競争力の向上というリターンがコストを上回る限りに、会社は社員の全人生に責任を負い、社員は全人格的に会社に人生を委ね、貢献を図る、といったモデルのことです。
そうしたモデルは次第に市場のルールへのフィットを失うとともに、意図的に、あるいは意図的ではないにしても、だんだんとタダ乗りする社員が集まってしまうことで、モデル自体も内側から崩壊し、結果、コストがリターンを上回ってきてしまった。にも関