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夏期講習:⼈⽂・社会・総合教養:読書演習(TERM 02 & 04)

期間 / 時間

・TERM 02:8月05日(月)〜8月09日(金) 11:30 - 13:30
・TERM 04:8月19日(火)〜8月23日(土)11:30 - 13:30

時間:11:30 ~ 13:30

担当講師:松谷邦英(専任講師)


概要

2冊の新書を精読・熟読することで、日本語(現代文)の読解力と批判的思考力を鍛えることを主目的とするクラスです。自分があまり「関心」のない分野の本を読んでみることは、幅広い教養が求められるリベラルアーツの学びにとって不可欠です。また、テキストを精確に「読む」ことはもちろんですが、そのテキストに込められた筆者の「メッセージ(思想)」と「格闘すること」ことも重要。「とりあえず読んで、問題解いて、丸つけして終わり」ではなく、そのテキストからどのような<food for thought>を発見できるのか?「受動的な読書」➡︎「能動的な読書」への転換。取り上げる2冊の新書は、いずれも読者をその「転換」へ誘ってくれる良書です。普段、書籍を購入して読書をするという習慣があまりない方には、少し「シンドく」はあるが、貴重な未知の体験になるでしょう。

テキスト

各ターム5日間をかけて、以下のスケジュール(仮)で一冊を
読破します。指定範囲を事前に「精読/熟読」し、内容に関して理解が難しい点や疑問に思う点などをチェックした上で、クラスに参加してください。

・TERM 02 
金森 修『科学の危機』(集英社新書)

・Day 1 「まえがき」+「第一章 科学の自覚」
・Day 2 「第二章 科学の変質」
・Day 3 「第三章 ある科学者の肖像」
・Day 4 「第四章 科学批判の諸相」
・Day 5 「第五章 科学の文化的批判に向けて」

金森修
1954年札幌生まれ。東京大学大学院教育学研究科教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(哲学・パリ第一大学)。専門はフランス哲学、科学思想史、生命倫理学。『サイエンス・ウォーズ』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞受賞。2016年死去。

・TERM 04

國分功一郎『来るべき民主主義ー小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題』(幻冬舎新書)

・Day 1 「第1章 小平市都道328号線と住民投票」
・Day 2「第2章 住民参加の可能性と課題」
・Day 3 「第3章 主権と立法権の問題」
・Day 4 「第4章 民主主義と制度」+「第5章 来るべき民主主義」
・Day 5 (仮)國分功一郎「新型コロナウイルス感染症対策から考える行政権力の問題」ー高校生と大学生のための金曜特別講座(東大TV 公開講座)

國分功一郎
1974年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は哲学。著書に『暇と退屈の倫理学』、『中動態の世界―意志と責任の考古学』、『スピノザ―読む人の肖像』など。


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