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映画『いまを生きる』

LA 101では、時に応じて、映画を題材に取り上げています。

今週は、ちょうど受講生が視聴したこともあり、このタイミングで、トム・シュルマン監督の『いまを生きる』(原題 Dead Poets Society 1989)を取り上げました。今は亡きロビン・ウィリアムズの名演で有名な作品です。

LA 101では、「人文知」でもってこの「名作」をどう評価できるか、解説&小ディスカッションを行いました。
<リベラル・アーツの学び>との関連で言えば、例えば以下のような視点を、作品解釈/評価に導入できます。

①ホラティウス「その日を摘め」 Carpe diem = Seize the day.

ギリシャの二つの時間概念「クロノス」と「カイロス」との関連

「ホモソーシャリティー」(homosociality)≒ 「男同士の絆」

③主人公の一人である青年の葛藤と自殺をめぐって
・ニーチェの箴言「脱皮できないヘビは死ぬ」
・ニーチェ「人間精神の発展段階」(ラクダ➡︎獅子➡︎幼子)説
・サルトルの「実存主義」(「人間は自由の刑に処せられている」
・シェイクスピア "All the world's a stage, 
 -And all the men and women merely players."

「この世は舞台、人はみな役者」

④この作品から「カタルシス」(アリストテレス『詩学』)を得られるかどうか問題


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