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「LA 101」 July Week 2

LA 101 July Week2前半のクラスは、次のような内容となりました。

「資本主義の終わりを想像するよりも、世界の終わりを想像することのほうが容易だ。」

フレドリック・ジェイムソン

①「貨幣」論


神宮外苑再開発問題の延長線上で、今週取り上げているメイントピックは「資本主義」です。まずは、「貨幣」とは何か?20年ぶりの新札発行ということで、グッドタイミングです。

・「ハイパーインフレーション」とは?
・「物々交換経済」と「貨幣経済」

テキスト: 岩井克人「瓶の妖鬼」

②「社会的共通資本」と「コモン」

・宇沢弘文と「社会的共通資本」」
・斎藤幸平のいう「コモン」
・「エンクロージャー」(囲い込み)について

③「私有財産」(private property)の起源


・ルソー『人間不平等起源論』
・「人権」としての「私的所有権」
・「フランス人権宣言」第2条
・「日本国憲法」第29条

テキスト:ダグラス・ラミス「Miser's Invention」

④利他主義(altruism)

クラスで使用した岩井克人のテキストは、英国の作家スティーブンスンの短編「瓶の妖鬼」を、「貨幣論」の観点から読み解いています。そこで重要なのは、「貨幣の論理」を、相互の自己犠牲という「倫理的交換」(「愛」)によって乗り越える、という指摘。この流れで、「利他主義」をトピックとして少し取り上げました。

・映画「Pay it Forward」
・孟子  「惻隠」の情
・内田樹『勇気論』(今の日本人に足りないのは、「勇気」と「正直さ」と「親切」だという主張について)

参考資料:「内田樹の談論風発 12」



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