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小瀬鵜飼の関の観光の拠点に。小瀬鵜飼の凄さと課題について

関市の観光について考える時に、3つのことが大切と記事を書きました。

その3つ目にあげた小瀬鵜飼。
小瀬鵜飼こそ、関市が全国に誇るべき観光資源だと思っています。

今回はその小瀬鵜飼の魅力と課題についてお伝えします。

小瀬鵜飼。フリーマガジンぶうめらんでも、何度も特集しました。
小瀬鵜飼の概要とかは、その記事をご覧ください。

コロナ前の2019年の乗客数は約7000人。
岐阜市の長良川鵜飼とは、毎年約10倍の乗客数の開きがあります。
私も毎年2回ほどは乗っていますし、岐阜市の鵜飼にも乗りましたが、関市の小瀬鵜飼の方が風情があり、いいと思っています。贔屓目ですが。

ただ、天候の不安定さもあり乗客数は近年伸び悩んでいます。
鵜飼の乗船客はいつまでも天気頼みにしていてはいけないと思うのです。
あとの課題の部分でも記載しましたが、鵜飼というコンテンツでのみで、これ以上、乗船客を集めるのは、難しい。
増えたとしても劇的に増えることは困難です。

なので、私としては、昼の観光にこそ力を入れるべきたと考えています。
なにせ、ここは昼の風景も本当にきれいです。
そして、昼は、舟も空いています。

2019年に、昼に鵜飼観覧船に乗って本を読む会をやりました。

広報せきで募集しましたが、定員いっぱいの申し込みがありました。
すごい読書がはかどる。舟と川面が近いので、水を触ることもできます。

また、2019年、2020年と長良川おんぱくに参加して、
小瀬の周辺の歴史観光をセットにしたツアーを実施しました。
円空、弥勒寺官衙遺跡。鵜飼の周辺には、魅力的な歴史コンテンツがあります。
特に円空は、円空館もありますし、円空さんのお墓もある。さらに、最後に住職を務めた弥勒寺には、本物の円空仏もあります。
以前、取材した時に触らせてもらえて大興奮しました。

さらに以前、昼に舟で遊覧して、魚をとる企画も実施して親子で大人気でした。
みんなで浅瀬でうるるを取っているところに、鵜匠の足立陽一郎さんが網をもって颯爽と登場して、
鮎を取ってみせてくれました。これにも子どもだけでなく、親も、私も大興奮!

ここの昼の潜在能力はすごい。

ただ、それを活かすには、課題もあります。

一つが船頭さんの不足。
現在、12名しかいないので基本的には多くても6艘しか遊覧船は出船できません。
それぞれお仕事もあるため全員揃うことは難しい。
ちなみに、長良川鵜飼の船頭のエントリーは120名との事です
また、小瀬鵜飼を運営する関遊船は民間なので船頭は公務員でもなく、勤め先から副業を許された人、自営業、専業しかなれません。一方岐阜市は市営なので、その様相は全く違います。

昼に何かをやるにしても、舟を出してくれる船頭さんの問題。それが大きいのです。

また、交通の問題もあります。
市街地から離れていますが、駅からのバスもなく、自家用車でいくしかありません。

そのほか、鵜匠さんの後継者の問題。宮内庁式部職ですが、そこからお金は年間数万円程度しかでていません。具体的な数字はわかりませんが、鵜匠さんに対する
鵜をそだてるような維持管理の補助金は岐阜市よりも圧倒的に少ないと聞きます。
ちなみに、岐阜市は、鵜匠一人に約年間2500万円支払われていて乗客にたいしての歩合の上乗せがあるそうです。。関市の予算決算をみてもよくわかりませんが、予算として鵜飼維持保存対策として2000万円記載されているだけです。

私はさまざまな課題がありますが、
昼の小瀬、夜の鵜飼。それぞれを楽しむことができる大規模な観光開発をするべきだと考えています。
おとなり美濃加茂市のリバーポートパークが、国土交通省の「かわまちづくり」の仕組みを使って、整備されて、ラインくだりの発着場が川のアクティビティやバーベキューができる場所となります。
僕もよくいくのですが、川を眺めながら仕事をしたりピザを食べたりするのが本当にいい。

関市のこういったかわまちづくりの制度を使いながら、小瀬の河原開発をして
テントサウナやラフティング、サップなど川のアクティビティができたり、カフェがあったり、観光遊覧船で楽しめたり。
昼も夜も楽しめる観光の拠点になるべきだと考えております。


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