ソードワールド2.5 初心者向けシナリオ「水源を取り戻せ」

はじめに

この記事は「ソードワールド2.5(グループSNEのTRPG)」をプレイするためのシナリオです。
本記事を元に、ルールブックの記述に従ってセッションを進めていくことを想定して書いています。

本記事は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。

200628 背景

本記事の読み方

本記事でのシナリオ記述は、主に以下のような形式を用いる。

X. ○○ チャプター番号/チャプター名
→シナリオ進行における場面を「チャプター」と筆者は勝手に呼んでいる。「シーン」などと読み替えてもらっても構わない。

◆解説◆
→そのチャプターの概要を解説している。

◆描写◆
→そのチャプターにおける描写内容である。
 基本的にそのままコピペしてもらうことを想定しているが、実際のセッションにおいてはGMの判断で内容に修正を加えることも多いと思われる。

◆処理◆
→各種の判定などを行ったり、ゲーム的な処理を行うことを意味する。
 GMは判定内容などをPLに伝え、処理に応じてゲームを進行すること。

GMに向けて

本シナリオは初期作成PCを対象とした、シンプルな蛮族退治型の構造となっている。
PC達は農村の水源を汚す蛮族達を退治するため、農村に流れる川を辿って上流へと向かい、そこで蛮族達と戦うことになる。
屋外での探索活動が主となるため、スカウト技能の他にレンジャー技能が役に立つ機会も多いだろう。
反対に、魔動機文明時代や魔法文明時代の遺産や複雑な仕掛けといった要素は本シナリオにはない。

「PC達にとっての最初の冒険」に位置づけられるような、簡易的なシナリオとして遊んでもらえれば幸いである。

プレイ時間については、オンライン環境によるフルテキストセッションで約4~6時間程度を想定している。

イントロダクション

アルフレイム大陸北西部、ドーデン地方。
地方一の穀倉地帯である《マグノア草原国》にある冒険者ギルド《花々の歌声》亭に所属する駆け出し冒険者であるPC達は、本格的な冒険者への入門を果たすのにうってつけの依頼を紹介される。

どうやら、街から少し離れた農村が蛮族の被害に悩まされているらしい。
PC達は依頼のあった農村へ、意気揚々と出発するのであった。

0. レギュレーション

本シナリオは基本ルールブック1巻における「初期作成」相当のキャラクター4~5名程度の参加を想定している。

参考:初期作成レギュレーション

・成長なし
・生まれによる初期習得技能と合わせ、合計経験点が3000点
・初期所持金1200Gから装備を揃える
・名誉点、アビスシャードなども基本的になし
 ※プレイグループ内で事前に相談すること

また、キャラクターの作成に使用するルールブックはプレイグループの合意があればどの範囲でも構わないものとする。
即ち、「基本ルールブック1のみ」でのセッションや「基本ルールブック1~3+エピックトレジャリー&モンストラスロア」なども可能。

1. 導入

◆解説◆
導入部。ギルドに集まったPC達に依頼が紹介される。

◆描写◆
アルフレイム大陸北西部、ドーデン地方。
乾燥した大地に点在する都市国家を魔動鉄道が繋ぐ、広大な地域である。

その南部に位置する《マグノア草原国》は、ドーデン地方には珍しく豊富な降雨量と豊かな土壌に支えられた一大穀倉地帯として知られている。
国土の殆どは麦を中心とした穀物畑に覆われており、その中心部には城壁に囲まれた首都《マグノア》が配置されている。

時期は初夏の昼過ぎ頃。
この地域の夏は日差しこそ強いが湿度は低く、日陰に居れば暑さは凌げる。
首都マグノアの外れに位置する冒険者ギルド《花々の歌声》亭には、今日も仕事を求める冒険者達が集まっていた。

◆処理◆
GMはPC達がこの冒険者ギルドに所属している、またはこの冒険者ギルドに訪れていることをPL達に告げること。
もしPC達が初対面である場合、このタイミングで自己紹介をしておくと後の進行がスムーズになる。

PC達が自己紹介などを終え、全員が合流できたところで次の描写に移る。

◆描写◆
冒険者達が近況について話していると、ギルドの依頼紹介担当のロイ・サッチモ(人間/男性/37歳)が話しかけてくる。
なんでも昨晩、駆け出し冒険者に丁度良い依頼が舞い込んだらしい。

◆補足◆
ギルドの依頼紹介担当のロイは置換可能なキャラクターである。
「冒険者ギルド支部に勤めており、新米冒険者に仕事を紹介する」立ち位置であればどんなキャラクターでも構わない。

◆台詞◆
・ロイ
「よう君たち、今日も元気十分だな」
「実は近くの農村で蛮族退治の依頼が入ったんだが、受けてみないか?」
「私の経験から言って、君たちのような駆け出し冒険者のデビュー戦には丁度良い依頼だと思うよ」

「このギルドから馬車で半日ほどの距離にある農村が、蛮族の被害を受けてるみたいでな。蛮族といっても妖魔共だがね」
「ちょうど30分後に、その村に向かってギルドの交易馬車が出る。それまでに、この依頼を受けるかどうか決めてくれ」*依頼書を手渡す

◆依頼書の内容◆
・依頼主はトトリ村自治会代表者
 アイヴァーン=トトリ(エルフ/女性/60歳)
・依頼内容は村の近くに住み着いた蛮族たちを追い払うこと
・報酬は一人あたり650G 前報酬としてギルドからヒーリングポーション(100G)を合計2つ支給
・依頼の期限は3日間

◆処理◆
依頼紹介担当のロイは備考として以下の情報を与えてくれる。
GMがRPで伝えても良いし、依頼内容と併記してコピペしても構わない。

◆経緯◆
・トトリ村は首都マグノアから馬車で半日ほどの場所にある農村
・村の近くには小さな川が流れており、農業用水として使用している
・数日前から川に動物の骨や死骸、糞便などが流れてきて水が汚れている
 このままでは農作物に悪影響が出てしまうため、そうなる前に何とかして欲しい

◆処理◆
PC達が依頼を承諾したら次チャプターへ移行すること

2. トトリ村へ

◆解説◆
トトリ村到着&村で事情を聞くことができる。

◆描写◆
ギルドから馬車に乗って揺られること半日。
初夏の麦畑は青々と茂っており、風に揺られて緑色の波が立っていた。
日が西に傾き始めた頃、草原の中に簡易な柵で囲われた村が見える。
依頼のあった「トトリ村」だ。

◆描写◆
トトリ村で馬車を降り、村の住人に訳を話すと村長宅へと案内してくれた。
村長宅は村の中でも一回り大きな木造住宅で、中からは姿勢の良いエルフの女性が出てきた。
彼女がこの村の代表者、トトリ(エルフ/女性/60歳)である。

トトリは家の中の応接室に冒険者たちを案内した。

◆補足◆
依頼主の村長、トトリも置換可能なキャラクターである。

今回は「おっとりした女性のエルフ」を村長として起用することにした。
彼女は基本的にPC達のことを信頼しており、村のトラブルを解決してくれる存在として期待している。

◆台詞◆
・トトリ
「昨晩ギルドに依頼したばかりですのに……お早い対応、感謝致しますわ」
「私はトトリ、この村の代表者を努めております」

「事の始まりは4日前……畑に水を入れるために堰を操作しようとした村人が、大量のネズミの死骸が、水路に流れ着いているのを発見したのです」
「その後も朝になると鳥や獣の死骸……更には身体を洗ったような汚れが水に浮いており……」
「おそらくなのですが、この村の川の上流に蛮族たちが住み着いてしまったようなのです」*目線を伏せて首を横に振る

「まだ田に水は張っておりませんが、このままでは作物に影響が出てしまいます。その前に蛮族たちを追い払っていただきたいのです……!」

◆処理◆
トトリから話を聞き終えると、時間帯は既に夜になっている。
村長宅は村の自治会館としても使われており、空き部屋が2つあるので宿泊させてもらえる。
また、村の好意で食事を用意してもらうことができる。

PC達が食事を終え、就寝すると次チャプターに移行。

3. 川を辿って

◆解説◆
村から水源へ移動する道中チャプター。
巡回部隊であるゴブリンとの戦闘が発生する。

◆描写◆
翌朝、日の出と共に村を出発した冒険者達は川を辿って上流へと向かった。
村の近くの川は石畳によって整備されているが、3時間ほど歩くと背の高い草が生い茂る湿地草原地帯になっており、視界が悪くなってくる。
地面も粘土質の土になり、湿ったぬかるみが散見されるようになってきた。

◆処理◆
PC全員に難易度9の「異常感知判定(P125)」を行わせる。
成功したPCはぬかるみの一箇所に足跡を見つけることができる。

誰か一人でも足跡の発見に成功した場合、難易度9の「魔物知識判定(P125)」を行うこと。
成功した場合、足跡はゴブリン(P439)のものであることを看破できる。
泥に残された足跡はかなり新しく、一時間以内にこのぬかるみの上を通ったことが推測できる。
また、ゴブリンの情報が開示される。

◆処理A◆
・先の異常感知判定で足跡を発見していた場合、描写Aに移行する

◆処理B◆
・先の異常感知判定で足跡を発見できなかった場合、描写Bに移行する

◆描写A◆
PC達が注意深く周囲を探索すると、川辺にゴブリンの小集団が屯しているのを発見することができた。
おそらくゴブリン達は水源に住み着いた妖魔達の一団で、根城の近くを巡回しているのだと思われる。

ゴブリン達は川で取った魚や携帯していた獣肉を貪り、食べ残しを遊び半分に川に投げ込んでいる。別のゴブリンはその隣で川に入り、身体を擦って水浴びをしていた。
残飯と垢で水が汚れていくのが一目瞭然だ。

◆描写B◆
PC達が茂みをかき分けながら進んでいくと、不意にゴブリンの一団と遭遇してしまった。ゴブリン達は武器を振り上げながら向かってくる!

◆戦闘◆
基本戦闘ルール(P126)を使用し、戦闘を開始する。
戦闘に参加する蛮族は以下のとおり。

・「ゴブリン(P439)」×(PC-1)

配置は全員「前線乱戦エリア」とする。

「描写A」の状況から戦闘を開始した場合、PC達の先制判定に+2の修正を加える。「描写B」の状況から戦闘を開始した場合、PC達の先制判定にはボーナスもペナルティもないものとする。

ゴブリン達は自軍が残り2体になると武器を捨て、命乞いを始める。
データ的には戦闘行動を放棄し、あらゆる行為判定に失敗するものとする。
PC達がゴブリンを全滅させたら次のチャプターに移行すること。

4. 水源の沢

◆解説◆
蛮族たちの拠点のある、水源付近でのチャプター。
蛮族たちを率いている「ボルグ」とその手下との戦闘が発生する。

◆描写◆
歩くこと更に3時間、昼前頃。
PC達はついに水源近くへと辿り着いた。
周囲は草と泥の景色から、岩場が主体の景色に変わっていた。
大きな岩があちこちに転がっており、その隙間を綺麗な水が流れている。

◆描写2◆
しばらく岩場を歩いていくと、その一角に蛮族たちが拠点を作っているのが見える。遠目から観察するに、粗末な野営地といった雰囲気である。
そこでは周辺の野生動物から剥ぎ取られた獣の皮が粗末な丸太棒で張られており、不格好な天幕が幾つか形作られていた。
また、天幕の近くでは焚き火が焚かれている。

◆処理1◆
難易度10の「隠密判定(P125)」に成功した場合、岩陰から蛮族たちの様子を観察することができる。
失敗した場合、ペナルティなどは発生しないが相手に正体がバレる前に下がる必要があるため、蛮族たちの様子はわからない(描写がない)。

成功していた場合◆描写3◆に進み、そのあと◆描写4◆に移行すること。
失敗した場合は◆描写4◆に直接進むこと。

◆描写3◆
岩陰から覗いてみると、白い毛に覆われた大柄な蛮族が一体、大きな獣肉を貪っている。その傍らには、背に翼を備えた小柄な妖魔が媚びへつらうように控えている。
また、焚き火の周辺では、フードを被った小柄な妖魔が二体、肉を奪い合って諍いを起こしていた。
大柄な蛮族はそれを一瞥すると、手近にあった石を拾い上げて思い切り彼らに投げ付け、恐ろしげな唸り声を上げて威嚇した。
どうやら、白い毛の蛮族がこの集団のリーダーのようだ。

白い毛の蛮族は立ち上がり、何事か唸っている。汎用蛮族語のようだ。

◆処理◆
※汎用蛮族語の会話能力のあるPCであれば、隠密していなくてもその声を聞き取ることができる。
内容は「今夜は襲撃だ」「武器を準備しろ 夜を待て」といった内容。

◆描写4◆
PC達が周囲を観察すると、天幕近くの大きな岩の根元の地面が崩れかけ、やや不安定になっていることに気が付く。おそらく、天幕を立てる際に無理やり邪魔な岩を動かしたのだろう。

岩の近くの地面に衝撃を与えることができれば、倒れた岩で天幕を破壊できるかもしれない。

◆処理◆
この岩に対して威力10以上の武器・魔法を使用し、遠隔・射撃攻撃で1点以上のダメージを与えると岩が崩れ、蛮族たちに奇襲を掛けることができる。
命中力判定・魔法行使判定ともに9以上の達成値で成功とする。

判定の成否問わず、判定後は速やかに戦闘に移行すること。

◆戦闘◆
基本戦闘ルール(P126)を使用し、戦闘を開始する。
戦闘に参加する蛮族は以下のとおり。

・「ボルグ(P441)」×1
・「サーベルフッド(P439)」×(PC-2)
・「アローフッド(P437)」×(PC-3)
・「グレムリン(P438)」×1

岩に攻撃を成功させていた場合、PC達の先制判定に+2の修正を加える。

戦闘時は先制判定の結果に関わらず「ボルグ」と「サーベルフッド」を前線乱戦エリアに、「アローフッド」と「グレムリン」を敵陣後方エリアに配置すること。

また、ボルグは「剣のかけら」×(PC-1)個で強化されているものとする。

◆参考◆
魔物はGMが思うように動かして良いが、どのように動かせば良いかイメージしづらい方のために筆者の指針を以下に記載する。

・ボルグ
→PCの中で最も必要筋力の重たい武器、または防具を装備しているPCを優先して攻撃する。「一番重たい武器を持っている奴が一番強いに違いない」という脳筋マインドのため。

・サーベルフッド
→PCから攻撃対象をランダムに決定し、囮攻撃を仕掛ける。
 戦略・戦術的な視野を持たないため攻撃対象は適当に決めている。

・アローフッド
→PCから攻撃対象をランダムに決定し、矢による攻撃を行う。
 サーベルフッドと同じ理由から攻撃対象を適当に決めている。

・グレムリン
→金属鎧を着たPCを【エネルギー・ボルト】で攻撃するか、非金属鎧のPCを【ナップ】で眠らせボルグの攻撃を当てるサポートを行う。MPが尽きたら前線に突っ込む。
 下級の妖魔の中では比較的知恵が回り、ボルグの参謀を気取っているため相手に合わせて使う魔法を変えていくと良い。

ボルグとサーベルフッド、アローフッドは最後まで戦う。
グレムリンのみ、ボルグが倒される&仲間の過半数が倒されている状態になるとPC達に命乞いを始めるか、空を飛んで逃げ去る。

また、ボルグを倒すと600G相当の宝石袋を落とす。
戦利品としてPC達に獲得させること。

敵が全員死ぬか逃げるかしたら戦闘を終了し、5. 結末に移行すること。

5. 結末

◆解説◆
蛮族達を倒したPC達はトトリ村に戻り、事態の報告を行う。
冒険者ギルドに戻ると報酬を受け取ることができる。

◆描写◆
蛮族達を蹴散らしたPC達は、水源の沢に作られていた野営地を破壊することに成功する。暫くは川に平穏が戻ることだろう。

トトリ村に戻って事のあらましを報告すると、村長のトトリはPC達の健闘を称え、ささやかな夜宴を開いてくれた。
村人達が集まり、川の水で育てた作物や果物が振舞われる。
日が沈み、マグノアの草原に吹く夜風が日中の熱気を静かに冷ましていく。
宴と共に夜は更けていった。

◆描写2◆
翌朝、トトリ村を出たPC達は冒険者ギルド《花々の歌声》亭に帰還する。
ギルドの受付カウンターでは、依頼紹介担当のロイが新聞を読みながら待っていた。
彼はPC達に気付くと笑いながら声をかけてくる。

◆台詞◆
・ロイ
「よう、君たち。冒険者入門おめでとう」
「今朝トトリ村から伝書鳩が届いたよ。無事にやり遂げたみたいだな」

「蛮族退治は冒険者の主要な仕事の一つだ。地味かもしれないけど、人々の生活を守る大事な役割だぜ」
「さて、約束の報酬だ。何か金になりそうなものを手に入れたなら、戦利品鑑定のカウンターに持ち込むといいぞ」*PC達に革袋に詰まった銀貨を渡す

「飯を食って英気を養うといい。また良い依頼が入ったら紹介するよ」

◆描写◆
ロイはギルド内の酒場のカウンターに指を立てる。
暫くすると、PC達が座っている席に人数分のジョッキが運ばれてきた。
中身はマグノアで育った大麦を種として醸造させたエール酒である。

「この一杯は私の奢りだ。未来ある冒険者達に乾杯、ってね」

6. アフタープレイ

本シナリオで得られるものは以下のとおり。

・報酬
→依頼達成による報酬650G+宝石袋含む戦利品の売却額

・経験点
→シナリオクリアによる1000点+魔物のレベル×10点+ピンゾロ分

・名誉点
→「剣のかけら」の個数だけ6面ダイスを振り、出目の合計点

・能力値成長
→1回

上記の処理を行い、報酬や経験点などをキャラクターシートに書き込んだらセッションは終了となる。

Ex. シナリオの改造について

本シナリオは単純な一本道の蛮族退治シナリオとなっている。
そのため、登場する蛮族を多少変更すれば1,2回セッションを通過したレベル3程度のPCに対しても展開することが可能である。

その場合、蛮族側のボスをボルグハイランダーやフーグルアサルターに変更し、グレムリンの代わりにフーグルマンサーを置くことを推奨する。

また、ボス格の蛮族により上位の蛮族からの指示書や部隊証などを持たせればキャンペーンの導入にすることも容易で次に繋げやすくなる。
GMがやりやすいように改変・改造のベースにしてもらえれば幸いである。

編集履歴

2021/12/13 「イントロダクション」の「アルフレイム大陸南西部」を「アルフレイム大陸北西部」に修正 ドーデン地方は北西にあったので。


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