ソードワールド2.5 拡張戦闘ルール《かんたん熟練戦闘》

はじめに

この記事は「ソードワールド2.5」を遊ぶ際に用いる、ハウスルールの一部を参照しやすいようまとめたものです。

本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。

0. これまでのあらすじ

筆者は「ソードワールド2.5」を遊び始めて一年少しくらいが経過しようとしている。単発、キャンペーン問わず卓は幾つか経験し、ルールにも概ね慣れ親しんできている。
そんな中、サプリメント「エピックトレジャリー」で“熟練戦闘ルール”が解禁された(2.0時代ではこちらが上級戦闘と呼ばれていたようだが)。

敵と味方の距離のみを参照し、いわば一次元上での距離管理である上級戦闘から軸を一つ増やし、二次元上での戦況管理を行う。
うまく使えば挟み撃ちや回り込みなど、多彩な状況を再現して楽しむことができるだろう。

そう思い該当サプリを読み込んだ筆者であったが、熟練戦闘ルールではPCや敵、そしてそれらが形成する乱戦エリアを「点と円」で表現することになっていた。
しかし「点と円」は普段筆者が使うオンセツール(主にユドナリウム)で管理しにくいという欠点があり、泣く泣く採用を見送り続けていた。

それから何度か考案を重ね、テストプレイ(1回だけだが)を行った結果ひとまずルールを纏めてnoteに載せてみようと思ったため、記事を作成するに至った次第である。

1. 概要

本ルールは「エピックトレジャリー」掲載の「熟練戦闘ルール」を若干簡略化したものである。
目的としては、敵・味方の位置関係を二次元上で表現することにある。
大きな変更点として「点と円」で表現されている部分をオンセツール向きに「点と正方形」で表現することにしている。

また、それに伴いやや曖昧に処理することを推奨していた部分(移動距離や射程距離について)をわかりやすく明確に示すことにしている。

2. 戦闘開始時の処理手順について

戦闘開始時の処理手順は大元に準じる。
ルールブックの記載に従い、以下の順で処理すること。

1)各陣営の確認
2)第一戦闘準備
3)魔物知識判定。
4)先制判定
5)戦力の初期配置
6)第二戦闘準備

3. 2点間の距離の表現について

《かんたん熟練戦闘》では、戦場のベースに「マス目」のある画面を使う。
中心か左下を中心とした座標軸が記入されているものが好ましい。
下記に示すような画像を戦闘用のテーブルとして使うことを推奨する。

30×30熟練戦闘マップ2 - コピー

1マス間の距離を1mとし、各種距離や範囲の表示・計算に使用する。

3. 乱戦エリアについて

《かんたん熟練戦闘》においては、乱戦エリアや一定の空間を対象とする魔法の範囲はn×nマスの正方形で示される。
上記の戦闘用テーブルにおいて1マス間の距離は1mとして表現されるため、それぞれのエリアの大きさはテーブル上で以下の大きさに換算される。

2~5人:半径3m=7×7マスの正方形
6~10人:半径4m=9×9マスの正方形
11~15人:半径5m=11×11マスの正方形
16~20人:半径6m=13×13マスの正方形

通常の熟練戦闘では紙やホワイトボードを用いることを想定されていたため戦場やエリアは「点と円」で表現されていたが、《かんたん熟練戦闘》ではオンセツールを使用することが前提であるため、エリア範囲を正方形で表現している。

乱戦に参加しているキャラクター達は全員、参加している乱戦エリアの中心点(中心マス)に存在することになる。

4. 移動について

戦闘用テーブル上で、キャラクターはタテ・ヨコ・ナナメ(45度)方向への移動が可能とする。
各方向への移動を組み合わせ、跨いだマス目の合計値が自身の移動力以下になるよう移動すること。

画像2

上級戦闘と同じく「移動中に補助動作を挟む」ことが可能である。
《かんたん熟練戦闘》でも、移動中に補助動作を挟むことが可能とする。
その場合、移動中の方向転換も自由に行うことができる。
移動中、他のキャラクターに近づいて補助動作を行う際は以下の点に注意すること。

例)移動を開始し、味方PCと同じマス(座標)に移動して「射程:接触」の能力を使用する
→味方に対して能力を使用したあとも、「移動力」までの距離を移動可能

例)移動を開始し、敵性キャラクターと同じ座標まで移動して「射程:接触」の能力を使用する
→能力を使用したあと即座に乱戦エリアが形成され、それ以上移動できない

5. 遠隔攻撃やその他能力の射程距離について

移動と同じく、目標とする対象との距離をタテ・ヨコ・ナナメを組み合わせて測り射程範囲にあるかどうかを確認する。
ただし、遠隔攻撃やその他能力を行使しようとするキャラクターと目標とする対象を直線で結んだ間に遮蔽が存在する場合、遠隔攻撃や能力を行使できない。

遮蔽の範囲については以下のとおり

乱戦エリア:エリア範囲がそのまま遮蔽となる
敵性キャラクター:そのキャラクターのいるマスと周囲8マスの3×3マスが遮蔽となる。

6. まとめ

ひとまず、2020/11/30時点での《かんたん熟練戦闘》ルールは上記とし、それ以外は概ね上級戦闘や熟練戦闘でのルール記載に従うものとする。
本簡略ルールの目的は「オンセで熟練戦闘を手軽に楽しむ」ことにある。


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