目で見て感じたことやその楽しさ、ドキドキ感などの全ての経験を、表現力の糧に。|Vook school MGコース メンター:丹羽大輔さん インタビュー
2021年11月に開校したVook school。最大の特徴は、第一線で活躍するプロの映像クリエイターたちが日々の学習をあらゆる面でサポートする「メンター制度」です。
このシリーズ企画では、そんなメンターのパーソナリティに迫るインタビューをお届けします。第2回目となる今回は、昨年8月に開講したばかりのモーショングラフィックスコースでメンターを務める丹羽大輔さん。これまでの多彩なキャリアやメンターとして伝えたいことなど、様々なお話を伺いました。
丹羽 大輔 / Daisuke Niwa
愛知県名古屋市出身。
システム開発会社やイベント運営会社での経験を経て、CG制作会社の共同経営者として従事。その後2009年にフリーランスの映像クリエイターとして独立し、ファッションショーなどのイベントオープニング映像や大手企業のコンベンション映像など、モーショングラフィックスを中心とした多数の作品を手がける。
YouTube:https://www.youtube.com/@MotionDesignStudioJp
Twitter:https://twitter.com/terje28
映像制作を始めたきっかけは、制作の裏側への好奇心
――現在、フリーランスの映像クリエイターとしてどのような活動をされているのか教えてください。
フリーランス歴は10年以上で、モーションデザイナーとして企業向けの映像制作をメインで行いつつ、他にもビデオグラファーやフォトグラファーとして幅広く活動しています。
ファッションショーなどのイベントや企業コンベンションのオープニング映像、企業紹介の映像などクライアントワークを中心に行なっています。
▲『黒執事 15th Anniversary Orchestra Concert』第二部にて、【Symphonic Collection:Public School Arc】の映像演出を担当
過去にはブライダルのエンドロールを作る撮影・編集の仕事も10年以上続けていましたが、コロナの影響で仕事が激減したことを機に、ビデオグラファーからモーションデザイナーへと比重を移し、方向転換しました。
――どのようにお仕事の幅を拡大されてきたのですか?
もともとは代理店経由で仕事をいただくことが多かったのですが、最近では周りのクリエイター同士で仕事をシェアし合うことが多いです。お互いに相場感も理解していますし、Win-Winな関係で仕事ができるのですごくやりやすいですね。
例えば、VIDEOGRAPHERSTOKYOなどのクリエイターがたくさん集うイベントには必ず参加するようにしていて、仕事を紹介し合える仲間を増やす貴重な機会になっています。あとは、SNSも積極的に活用しながら仕事の幅を広げていっています。
――映像制作を始めたきっかけは何でしたか?
幼少期から絵を描くことや映画を観ることが大好きだったんですよ。映画を観ていると「この表現ってどうやったらできるんだろう?」とか「なんでこのアングルで撮ってるんだろう?」などと、作り方に対して好奇心が生まれてくるというか。
それをどんどん探求していくと徐々に理論がわかってきたりして、「これ、自分も作ってみたい」という気持ちが映像制作のきっかけでしたね。
大学は映像とは何の関係もない経営情報学部に入ったんですが、独学でずっと映像制作を続けていました。3DCGソフトは、大学時代から様々なものを使ってきましたが、近年まではモーショングラッフィクスに使いやすいCinema 4Dを
使ってました。いまは、時代の流れにのってBlenderをメインにしています。PhotoshopやIllustratorなども、初期の30年以上前から使っています(笑)。
ただ、「映画を作りたい」という気持ちは昔から根本にずっとあって、映像系の仕事に就きたいなとは考えていましたね。
――大学卒業後は映像の仕事に就かれたのですか?
新卒で入社したのはシステム開発会社で、映像系からはちょっと脱線しています。というのも、当時はバブル最盛期で新卒でも引く手数多な状況だったので、内定をいただいた会社の中で給料が一番高い会社を選びました(笑)。
プログラミングという仕事自体は好きだったのですが、1年後にバブルが弾けてからは研修の期間が続き、面白くなくなってしまって。
「やっぱり映像に携わりたい」と考えていたところ、高校時代の友人にテレビ局が手掛けるイベント事業の企画制作をやっている会社を紹介してもらいました。希望していた仕事とは違ったものの、イベント主催側の経験をしたり、代理店との付き合い方を学んだり、今の仕事に活かせる経験がたくさんできました。しかし、その後会社が倒産してしまい...…。
そこで、当時の先輩が会社を設立するということで立ち上げを手伝うことに。その会社がスタートしてから5年くらい経った頃、今度は共同経営という形でCG専門の制作会社を始めました。そこから10年ほど経った2009年に独立し、今のフリーランスという形に落ち着きました。
振り返ってみると、ここに辿り着くまでかなり紆余曲折ありましたね(笑)。
作品は、経験則で作る
――クライアントワークの際に心がけていることはありますか?
こちらより先は、HPの記事をご確認ください😊
※無料で公開しています