新発見の壁、『現場の感』の壁 事例5

依頼され、データのクレンジングに苦労しながら、データ分析をしても、
現場の感と変わらないじゃん。データ分析するまでも無いじゃん。』
と言われない分析方法の5つ目の事例です。
質的比較分析法の鬼門でもある、多値化偏です。
データセットは、以下のアンケート。
(使わせていただき、ありがとうございます。)

はじめに:

練習問題の課題が不明ですが、GPAを予測するのかな?
現場に、『予測して、どうするんだ。』と言われないように、以下を追加します。
 1.GPAが低い学生さんは、どうしたら、最も効率的に、GPAを上げられるか?(打ち手の提案)
以下の記事を読まれている学生さんは、興味深々では?
(注)あくまで、データの中の因子のみ!!!

2値化の検討:

  多値化の練習をしたいので、カテゴリ変数は、そのまま使います。

TOEICは、300点くらいで質的変化があると判断し、2値化してます。(オレンジ線)
というか、TOEICって、400点も取れば、GPAの多数派になるんだ。
(学校に拠り、効きが違うので注意)

4次の交互作用を使った場合の効果:(説明として4次のみ)

GPAを『一番、効率的に改善する』ベストな方法は、下図、一番右になります。(場合分けしたグループの最小N数を5以上にプログラムしているが、少なすぎた。)
ただし、『TOEICを1単位上げる努力』と『他の因子を1単位あげる努力』は、比較考慮していません。

文章化すると、『アンケートに、以下の回答をする素質の学生さんの中で、TOEICの点数が低い学生さん』は、『TOEICの点数をあげる勉強をする』のが、一番、効率的にGPAを上げることができる。(お薦めの打ち手、改善法)
尚、グループの最小N数の設定が悪く、今回のデータでは、2名のみ対象。

つづく。
1.次は、任意の学生さんの場合の打ち手、改善案を提案します。
  個別に相談、打ち手を提案することが可能です。
2.個人的に、TOEICを上げるのは苦手なので、他の改善案を探します。

2023/07/29
SN比の計算で、悪戦苦闘している。実験データの場合、X軸(水準値)は、バランスが取れているが、調査データの場合、アンバランス。X軸のアンバランスさも指標の中に入れないと、いい打ち手を探すのが大変。

案1
 モーメント差(水準の平均値廻り)
 単位が違うものと比較ができない
案2
 最大片幅 / モーメント差
 単位は消える。
案3
 実験計画した場合のバラつき / モーメント差
案4
 サンプリングされたデータ内で、うまく実験計画した場合 
    / データの実水準のモーメント差(左右のバランス)
 アンケートで設定した水準が良い、とは限らないので、サンプリングされた範囲で、SN比が高ければいいじゃん。(制御できる)

案4での探索結果
GPAの下の方のデータが少ない。(アドバイスできる学生さんが少ない。)

アドバイスできる学生さんが増えたが、今一

更に、アドバイスできる学生さんが増えたが、SN比が悪くなっている。

GPAの低い学生が多くいる状態(場合分け)を探さないとダメか?
そんな状態を探す意味はないか?
(全体的に言える一般的なメカニズムを探す事になる。)
一人の学生さんに取っては、
TOEICを頑張れば、確かに、GPAが高くなるという事例が多くほしいはず。右上がほしい。左下のデータは要らない。
一般的なメカニズムは要らない。
よって、『任意の学生さんの打ち手、改善案を提案します。』は、
GPAが低い学生さんが、GPA=3.0以上狙う場合、TOEIC600点以上を目指すのが一番。となる。

次は、『TOEICが、苦手な人の別の案』を探す。多重原因説。

以下のアンケート回答の学生さんは、 Q12_ 学内のICT環境(他力本願)を改善しても、GPAは上がる。
ただし、SN比が低いので不安は残るが、他に手はない。
また、実務では、自力で改善できる要因を探すことになるが、本アンケートは、TOEIC以外は他力本願が多いので、未実施。

Q01_所属学部 = 3.保健学部
Q11_図書館の設備 = 5. とても満足
Q07_課題が多い = 5. とてもそう思う

Q12_ 学内のICT環境について

  1. とても不満

  2. 不満

  3. どちらでもない

  4. 満足

  5. とても満足

次は、競馬予想の本丸にチャレンジ。












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