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ドイツで果実酒づくり

TwitterやInstagramで流れてくる日本の皆さんの梅仕事ぶりに、「良いなあ…でも梅がない…」と指をくわえて見ていた私。日本にいたころは殆ど毎年梅酒を漬けていたのです。でも、ある時いつものスーパーでとっても綺麗なあんずを発見。「あんず酒なら作れるんじゃない!?」と閃きました。

閃いたら居ても立っても居られなくなり…今年初めて漬けた記録です。

1.瓶の入手とサイズ感

梅酒といえば赤い蓋の瓶ですが、ドイツにもとっても素敵な保存用ガラス瓶があるので問題なし。いちごのマークが特徴的な、100年以上の歴史があるガラス瓶メーカーWECKです。

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Amazonなどでも勿論買えますが、是非種類が豊富な公式サイトから直接購入をお勧め。ドイツ以外でもEU内であれば配送対応している国が結構あります。39€以上は送料無料。

ただ種類が多いだけに、迷うのが瓶の種類とサイズ。WECKの日本サイトには梅仕事のページ(こちらとかこちら)もありました!漬けたい量に応じてどのタイプの瓶が良いかとっても参考になるので、お勧めです。

と、WECKを買う気満々だったのですが、私は義母が家に使わない保存瓶があるとのことで、ありがたく譲ってもらうことにしました。結局1L瓶が2つと、750ml瓶が1つです。(漬けたサイズ感は後ほど)

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2.お酒

日本だとホワイトリカーが基本ですが、ドイツでホワイトリカーは手に入りません。代替品を調べたところ、何事にも先駆者はいるもので、ドイツで果実酒を漬けるならばKorn(コルン)という穀物から作られる蒸留酒が良いとのこと。

スーパーで棚を見たところ、幾つかメーカーがありましたが、ボトルに1507年創業と記載があり伝統がありそうなEchter Nordhäuserというチューリンゲン州ノルトハウゼンの蒸留所のKornにしてみました。調べてみるとドイツでKornの産地として知られているのは3地域ほどで、このEchter Nordhäuserは最も歴史のある蒸留所のうちの1つのようです。

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(画像は公式サイトのスクリーンショット)

Kornは最低アルコール度数が32%以上と定められており、37.5%以上がDoppelkorn。ライ麦と麦芽のみでできており、舐めてみた感じは殆ど味もなく、すっきりとしていてまさに果実酒向き。ドイツ版麦焼酎というところでしょうか。ホワイトリカーはアルコール度数35%なので、ちょうど中間ぐらいなのですが、うちはまずはシンプルなKornで漬けてみることに。

他にウォッカ、ウィスキー、ラム等でも漬けることができます。このあたりは結構お酒自体の味があり、果物との相性があるので、そもそも味の好きなお酒を選ぶのが良いかもしれません。

3.氷砂糖

Kandisという名前で普通のスーパーでも入手することができます。北部の紅茶文化に合わせた氷砂糖で、普通のものは体感的には日本の氷砂糖より小さめ。サイズが大きめのものはKluntjeという名前で売っているそうなのですが、ベルリンという土地柄か店頭では見かけませんでした。

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(砂糖メーカーSweetFamilyのKluntje Kandis

私は今回黒砂糖の普通のKandisを利用。
最終的にこちらが揃えた材料です。Korn、Kandis、そして真ん中のボトルはウィスキー。

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4.漬けてみた

ということで今回はKorn1本(750ml)であんず酒と、レモン酒を。どちらも1L瓶です。

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【分量】あんず酒(1L瓶)
あんず… 約400g
Kandis…約200g
Korn…ボトル半分(約370ml)
【分量】レモン酒(1L瓶)
レモン…丸3ヶ
Kandis...約200g
Korn…ボトル半分(約370ml)

漬けて2週間、あんず酒とレモン酒はKandisの色がかなり出て、Kornは無色透明だったにも関わらずブランデーのような茶色の色合いになっています。Kandisが溶けるのも早かったので、結構甘いのでは…という予感がしています。漬けあがったら、このKandisの分量で良かったのかも検証したいと思います。

それからSüßaprikoseという、普通のあんずよりもう少し小ぶりのあんずをウィスキーで。

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【分量】750ml瓶
Süßaprikose…350g
Kandis…約100g
ウィスキー...目分量(瓶にちょうど良いぐらい)

こちらはKandisを少し少なめにしてみました。楽しみ!!!






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