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ドイツ語学習の参考書 「英語と一緒に学ぶドイツ語」ベレ出版

語学学習本は個人個人の学習スタイルによって相性があるので、基本的には本屋でじっくり中身を眺めて自分が使っているところをイメージできるか確認することがとても大事だと思うのですが、近くに売っていなかったりとなかなかそうはいかないことも…。そんな時に色々な方の blogに助けていただいたので、私も多少なりとも貢献できればと思い、使ってきた参考書の感想を買いておきます。
ただ、前述の通り私に合っても合わないかもしれないし、私に合わなくても合うかもしれません。良い相棒が見つかりますように!

まずは日本語のもの

英語がある程度できる方におすすめしたい

1冊目はベレ出版の「英語と一緒に学ぶドイツ語」です。英語を話す際に、英語で考えるレベルに到達している方は、慣れないドイツ語で文章を作ろうと思うと、英語がどうしても干渉してくることがあるのではないでしょうか。

「英語だとXXなんだけど…。」

ドイツ語レベルが足りないと尚更、ついつい英語で考えてしまう、そんな方におすすめの参考書です。

公式さんは著者の方のプロフィールなど内容紹介が充実しているのですが、書影が出ないのでamazonのリンクも…。

◎対応レベル

A1〜A2(一部B1で習う文法も含む) ※主観です
個人的には英語ができるドイツ語初学者の方が手に取るのに良いと思います。

◎特徴

日本語で書かれた、英語でドイツ語を学ぶ、という発想のもとにドイツ語文法を解説してくれる参考書はあるようであまりありません。特にドイツ語の文法を英文法目線で解説してくれる参考書は限られ、その中で最もわかりやすかったのがこの本でした。(最初から英語の参考書を買っても良いのですが、入手のハードルが高かったので私はやめてしまいました。)
類似点だけでなく、相違点や、英語から考えるからこそ陥りやすい間違いなどもわかります。著者の方は前書きに下記のように書かれています。

ドイツ語と英語は、兄弟語だといわれるほどよく似ています。それはちょうど、日本語でいう古文と現代文のような関係です。古文で複雑な文法の体系を習い、現代文がすっきり見えた経験はありませんか? 英語も同じで、複雑なドイツ語の文法を理解してしまうと、その枝葉を切り落としたような形で、英語が見えてきます。ドイツ語という鏡に映すことで、英語自身もよく見えてくるのです。
 本書はドイツ語と英語の特性を明らかにするべく、両者の文法を徹底的に比較していきます。読者の皆さんにとって未知の事項が多い(はずの)ドイツ語を軸に進みながら、遠い過去の記憶でしかない(かもしれない)英語の知識もリフレッシュしてしまおう、というものです。英語が得意でドイツ語を初歩から学びたい人にも、ドイツ語が好きだけれど英語はどうも苦手で…、と思っている人にもお薦めです。

◎注意点

基本的には文法の解説がメインになるので、練習問題や用例などはあまり充実していません。ですので基本的には文法の理解を助けるためのもの、と割り切る必要があります。
また、英語と一緒に学ぶと言っても文法用語は日本語になりますので、そもそも文法用語も含めて英語で学びたい、日本語の文法用語自体にアレルギーがある、と言う方には向いていないでしょう。

また、ドイツ語レベル的にはさほど高いレベルを扱っているわけではないので、既にドイツ語を学習したことがある、という方には重複が多くなるかもしれません。

◎雑感

amazonのリンクから中身検索もできるので、ぜひ見てみてください。
私の場合は頭の中にドイツ語の引き出しを作るにあたって、まずは英語という引き出しから関連した知識を流し込む手助けをしてくれる参考書でした。

ドイツに来るとドイツ語でドイツ語を学ぶことになります。私自身は早めにドイツ語で学ぶことに切り替えた方が良いと思っているのですが、それでも前提知識がないとついつい「これは英語で言うところのなんだろう…?」と考えてしまうし、逆に「ああ、これは英語でいうYYね!」とわかった方が、スッキリと頭の引き出しの中に収まる気がします。新しい知識だと身構えていたものが、実は既知のものだったとわかり、ストンと落ちるようになるのですね。そういう学習初期のベース作りを手助けしてくれる参考書だと思います。


ちなみに同じ出版社、著者の方で「英語と一緒に学ぶドイツ語単語」という参考書もあるのですが、こちらは個人的には独英辞典で良いかな、という印象を受け、本屋さんでめくったのですが特に購入には至りませんでした。


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