炎上、引退。Vtuberというコンテンツは。
最初に
にじさんじとかホロライブとかの固有名詞は出ません。Vtuberというコンテンツで括って書いています。
特定のVtuberについても言及してません。vtuberというコンテンツで括って書いています。
この記事はVtuberが今後どんどん良くなっていくと思っている人が書いています。
人は誰しも、物事のポジティブな事よりもネガティブな事に注目しやすい。これは現代に生きる大半の人間が持っているネガティブ思考のなせるモノである。そしてこのネガティブ思考が、「とんでもない勘違い」を生む原因となっていると考える。
「Vtuberというコンテンツはどんどん悪くなっている」という意見が最近よく見られるが、それは勘違いだと思う。
確かに、暗い話は数えきれない程ある。例えば、Vtuber内でのドロドロとした人間関係、許諾を取らない状態での収益アリのゲーム配信、最近では、ゲーム内の暴言によりリスナーや外部から多数の意見が上がっている。
youtubeだけでなく、Twitter等のSNSでも問題は発生している。不適切な発言、同じVtuberグループ内でのフォロー解除などが例として挙げられるだろう。
話を戻す。僕は、「Vtuber業界はどんどん悪路の一途を辿っている」という意見を友人やSNSを通して嫌になるほど耳にした。
ここで、僕が考えるVtuberの昨今について、色々交えて書き記していこうと思う。
暗い話と明るい話の注目度の違い
まず大前提として、暗い話というのはニュースになりやすいが、明るい話はニュースになりにくい。ネットやテレビのメディアは、暗いニュースの合間に心の温まるような「いい話」を織り交ぜることが多いが、それはここでいう明るい話ではない。
本当の意味で明るい話というのは、数えきれない程の「小さな進歩」がVtuber業界で起こっているということである。そんな小さな進歩の繰り返しが、この業界をここまで変えてきた。
とは言え、一つ一つの変化は小さくゆっくりである。「○○さんの配信に今までより多く人が集まっている」「○○さんのチャンネル登録者は今日一日で200人増えた」そんな話はニュースや話題にはならない。
暗い話題ばかりが広まることにより、ネガティブな思考は一層強化されてしまう。
そもそも、何故暗い話ばかりが取りあげられてしまうのか?
それは簡単な話である。悪いニュースの方が広まりやすいからだ。メディアや活動家は、より多くの人に認知してもらう為にドラマチックな話を伝えようとする。そして、悪いニュースの方が、良いニュースよりもドラマチックになりがちだ。
また、何らかの数字、データが伸びてきていても短絡的に落ち込むことがあった場合、それを利用して「もう終わりだ」「危機が迫っている」という筋書きを立てるのは非常に簡単なことだ。
SNSの普及により、人々はネットで繋がり、話は広がりやすくなった。勿論、それは悪い話も同様である。
例えば、Vtuberのとある配信者のチャンネル登録者が1日で1万人減ったとしよう。そうなれば、ネットでは色々騒がれるだろう。何故減ったのか、このままいくと何日でチャンネル登録者は何人になるのか、Vtuberの衰退が露呈した、、、などと、容易に想像できる。
では、一日で1万人増えたとしたら?確かに、ファンや同じグループ内では祝福の嵐にはなるだろう。しかし、わざわざガヤがやってきて余計な分析を始めたり、Vtuberの成功はこれからだ!などと大々的に騒がれるだろうか?答えはNoである。
要するに何が言いたいかというと、同じくらい強烈な「暗い話」と「明るい話」があれば、圧倒的に前者の方が影響力が強いのである。
良い変化というのは自然に耳に入ってくるわけではない。しかし、チャンネル登録者数の増加やSNSのフォロワーの増加数などの統計を見れば、良い変化が色々あることに気づくことが出来る。現に、今活動している99%のVtuberの凡ゆる数字はじわじわと「明るい方」へと向かっている。
人は無意識に暗いニュースに注目する。それを繰り返す。
Vtuber業界は急成長しつつあるコンテンツである。全てのニュースを追うことは出来ない。当然、情報の取捨選択は行われる。それも、無意識下で。
では、有名なSNSであるTwitterを例にとって考えてみる。
Twitterでは、常に情報が流れ続けており、情報の取捨選択が大事になっていく。ここで、二つのツイートがあるとする。
人々(Vtuberファン,そうでない人含む)の頭に、情報として残りやすそうなのはどちらだろうか?
・配信中の発言でVtuberの配信が大荒れ。チャンネル登録者は1000人激減し、低評価はいつもの配信の数倍に。(添えられている写真:罵詈雑言のスクリーンショット,低評価の画像,Twitterエゴサの画像)
・配信中の神プレイでVtuberの配信が注目される。チャンネル登録者は1000人も増え、高評価はいつもの配信よりもずっと多い数字に。(添えられている写真:お祭り状態のコメント欄、高評価の画像、Twitterのエゴサの画像)
恐らく、RTされる数も、人の印象に残るのも前者だろう。
それは何故か。前者は「未曽有の危機感」が凄いからだ。例の流行病でもそうだが、未曽有の危機感がある話題は信じられない程拡散される。「感染者が過去最高」「〇〇で医療崩壊」などの暗い話ばかりが注目される。そして暗い話ほど、頭にすっと入ってくる。
恐らくこのnoteも、「Vtuberは今後成長する」という【明るい話】風の題名にしていたらクリックしていなかった人も、この題名にすることによってリンクを開いた人もいると思う。ここまで読んでいただけると、何故題名をあんなに暗い風にしたのか理解してくれる人もいるのではないだろうか。
暗い話ばかり注目される、よって暗い話ばかり目につく。よって更にネガティブ思考になっていく。。という悪循環を繰り返している人が多いように感じる。
暗いニュースばかりに目がいってしまう際は、明るい話と暗い話の影響力の違いについて理解する、自発的に明るい事例を探すことが重要なのではないかと感じる。
駄文になったが、自分の考えを下手ながら書き記してみた。
P.S. 「実際に【良くなっている】と示すデータを見せてほしい」というコメントを頂きました。
例えば、Vtuber業界というyoutubeの影響力がモノをいう世界に置いて最も重要なチャンネル登録者数は、殆どのVtuber(現在第一線で活躍している方々)は例外なく順調に伸びています。youtubeで「Vtuber チャンネル登録 推移」と検索すれば詳しいデータが見ることが出来ます。他にも、Vtuber業界が抱える案件数も増えています。案件が増えているということは、他コンテンツからの認知、信頼度が上がってきているということです。
コンテンツの根幹である数字は順調に伸びている。僕は斯様に思います。
P.S.
記事の名前を変更しました。
ここから蛇足
「どんどん悪くなる」と言う人はどのような考え方をしているのか
「Vtuber業界は終わりだ」「Vtuberのコンテンツももう廃れ始めている」という人達はどういう考え方をしているのか。
ここについてだが、実際はあまり深く考えておらず、なんとなく「感じ」で言っている人が多い気がする。
彼らは、Vtuber業界にとって喜ばしいデータを見ても、「Vtuber業界はいい方向へ舵を切っている」と決めつけることに抵抗があるのだと思う。恐らく、Vtuber業界にはまだまだ解決すべき課題が山積みになっているからだろう。実際、Vtuber業界にはまだまだ問題点はある。
彼らは、「いい方向に動いている」という言葉と、「何もかも順調である」「課題なんて知った事じゃない。見てみぬふりでも大丈夫だ」と言われているように感じるのかもしれない。だから、「いい方向だ」という意見に対して「無責任だ」という感情が生まれる。
確かに、何もかも順風満帆なわけがない。Vtuber業界が抱える問題は山積みであり、その問題に対しては危機感を持って対処すべきだと考える。
生放送、生まれて間もない業界。問題が発生しており、これからも問題が発生し続けるコンテンツである限り、安心はできない。
しかし、だからと言って今まで成し遂げてきた進歩から目を背けるのは違う。
今までの悪い面、良い面両方を理解し、汲み取ったうえで将来の事を考えた方がいい。
ここで重要なのは「悪い」と「良くなっている」は両立するということである。
「良くなっている」と聞くと、「心配する必要はない。」「順風満帆」と言われている気になる。確かに「良くなっている」。が、「問題に目を向けなくても良い」とも言っていない。
今を理解するためには、「悪い」と「良くなっている」が両立することを理解することであると思う。
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