百鬼園漫歩漫筆:書生は見た! - 内山保『百鬼園先生と私』解読
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■シリーズ:內田百閒研究 - 百鬼園漫歩漫筆・第三回
■タイトル:書生は見た! - 内山保『百鬼園先生と私』解読
■公開日:二〇二四年八月一日 第一稿
■公開状態:個人頒布
■検索用表記:内田百閒/内山保/『百鬼園先生と私』/『一分停車』
■要旨:私家版を除けば六十五年ぶりに復刊された内山保の『百鬼園先生と私』は、百鬼園先生の家に書生として住み、学費・生活費を出してもらう代わりに、著者が先生から受けた様々な蹂躙に耐え、やがてストックホルム症候群の様な状態に陥る過程を描いた、パワハラ・モラハラ全開の先生のクズっぷりを後世に伝える稀有なるエッセイ集である。読めば必ず內田百閒が嫌いになり、軽蔑すること請け合いのこの幻の名著を、後日談や当時の背景を含めつつ解読し、師弟愛の甘い幻想の仮面を引き剥がす。
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