血の術式"蝕爛腐術"は加茂家に受け継がれる術式だった!?今後も使い手が登場する?
対象の体内に血液を侵入させ、分解・毒化によって死に至らしめる術式 "蝕爛腐術"。作中では、呪胎九相図の壊相、血塗の2名が使用している。
今回は、この蝕爛腐術が "加茂家に受け継がれる術式だった説" について考察する。
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1.加茂家の血へのこだわり
加茂家相伝の術式は言わずと知れた "赤血操術" である。
その文字通り、体内外の血液を操作し、攻撃や身体能力強化を行う攻守に優れバランスのとれた術式である。
そして、加茂家の次期当主は京都校3年の加茂憲紀とされているが、憲紀は妾の子であり、本来は当主になれる立場にない人物である。
しかし、正室が相伝の術式を持った子を産めなかったことで、嫡男と偽り加茂家に迎えられている。
これらのことから、加茂家は血を操る術式である赤血操術にただならぬこだわりを持っていることがわかる。
そして、蝕爛腐術も同じく血を用いた術式であり、血との繋がりが深い加茂家と関わりがないとするほうが不自然だと考える。
2.相伝の術式は複数ある?
相伝の術式は一族の中で複数継承される場合があり、禪院家がその最たる例である。
禪院家で現在確認されている相伝の術式は、"十種影法術"と"投射呪法"である。
他にも禪院家に継承されている術式として、真依の"構築術式"などが明らかになっており、禪院家には複数の術式が継承されていることがわかる。
加茂家や五条家は相伝の術式を"赤血操術"と"無下限呪術"としているが、当主となる条件が相伝の術式を持つことであって、他にもその一族に継承される術式は複数存在すると考えられる。
実際に、加茂憲紀の「真希や真依にこれが遺っていればね」というセリフから、真希や真依も十種影法術を継承する可能性があった。つまり、"禪院の遺伝子に含まれる複数の術式がランダムで発現する" と考えられる。
3.加茂憲倫の血を混ぜた呪胎九相図
呪胎九相図には、史上最悪の呪詛師・加茂憲倫の血が混ざっている。
そして、呪胎九相図の長男・脹相は加茂家相伝"赤血操術"の使い手であり、これは加茂憲倫が血を混ぜたことで発現した術式であると考えられる。
とすれば、蝕爛腐術を使う壊相と血塗はどうだろうか。
脹相と同様に加茂憲倫の血が混ざっている存在であること、そして血に関わりの深い蝕爛腐術という術式が発現した点を総合的に考えると、″加茂憲倫が血を混ぜたことによって加茂家の術式である蝕爛腐術が発現した″ のではないだろうか。
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以上のことから、"蝕爛腐術は加茂家に受け継がれる術式である" と予想する。
赤血操術が歴代当主の相伝の術式として継承されていることから、蝕爛腐術は何らかの理由で忌み嫌われている術式である可能性も高い。
呪術御三家の中で、禪院家と比較して圧倒的に登場数が少ない加茂家と五条家。今後、加茂家の術師として蝕爛腐術の使い手が登場するかもしれない。
ー 玉ねぎ火山 ー
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