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朝の歌〜Minnie Riperton〜
いつからだろう。朝の歌として、私の中に定着した歌がある。
Minnie Ripertonの Lovin'You
『Lovin' You』(ラヴィン・ユー)は、スティーヴィー・ワンダーがプロデュースした女性歌手ミニー・リパートン(Minnie Riperton)が1974年にリリースした楽曲。
ミニー・リパートンは、5オクターヴから5オクターヴ半という広い声域を持ち、同曲のサビでもその超ハイトーンが発揮されている。後のマライア・キャリー、セリーヌ・ディオンらに幅広く影響を与えた。
1976年に乳がんの手術を受け、一時快方に向かったが、1978年にガンの転移が判明。1979年7月12日に31歳の若さでこの世を去った。
https://www.worldfolksong.com/popular/lovin-you.html
この歌を初めて聞いた時、小鳥が朝さえずっているような、なんとも言えぬ軽やかさと少女性を感じた。
今になって調べてみると、上記のように音域の広さが凄まじい。ソプラノオペラ歌手の中でも、かなり高い声の人で3オクターブ弱くらいなので、この5オクターブという数字がどれだけのものかお分かりいただけると思う。
この曲の超高音への跳躍がさらっとできるのは、普段から当たり前に出している天性のものなのだろう。
私も声楽学科時代に、高音への跳躍時の気持ちや体感は経験済みだが、5オクターブの跳躍は一体どんな感覚なのか。無意識レベルの体幹やバランスがあってこそなのだと思う。
そしてこの曲が、なぜだかすっかり朝の曲として子どもにも定着し、たまに朝ごはんを食べながら子どもと一緒に聴いている。
この曲が流れている間は、片付いていない書類も、壊れた椅子も目に入らない。私たちは、緑のガーデンの中でピンク色のオーガンジーのカーテンが揺れているような、ふわっとして魅力的なお庭のテーブルで食事をしているのだった。
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