こどものお受験とことばの話


「子どもが小学校受験を控えているのに、滑舌が苦手で心配…」。
そんな親御さんはいらっしゃいませんか?小学校受験には面接がつきもの。お子さんが名前を言う時、質問に答える時、「かきくけこ」が言えない、赤ちゃん言葉が抜けないと言われる…そんな親御さんも当相談室にたくさんいらっしゃいます。

残念ながら幼児教室や学習教室では正しいことばの滑舌(発音)まではフォローしきれないのが現状です。
病院やクリニックで相談してもなかなかことばの訓練を実施している機関が見つからなかったり、待ち時間が長かったり、忙しいスケジュールの中で予約ができなかったりします(少なくとも都内はこれが現状です…)。

通常、「滑舌(発音)」のしづらさは「構音障害」と呼ばれ、お子さんの多くは「機能性構音障害」という状態です。(機能性=専門的訓練で完治が見込める)

当相談室では、お子さんに定期的な訓練を実施し、滑舌(発音)を改善することができます。

【言語聴覚士による訓練の流れ】
1.構音検査(詳細なチェック)、言語機能のスクリーニング
  ↓
2.発声発語器官評価
  ↓
3.必要であれば医師による診察
  ↓
4.構音訓練開始 3か月~1年以上
  ↓
5.再評価

初めに構音検査にてお子さんの会話や、ことばの様子から専門的に発話を分析し、改善すべき音や誤り方の種類を分析します。
次に、その誤りの原因と予後予測のため、口腔内を視診します。また、ことばや発達の遅れがないか、文字の読み書きの状態など、言語機能の評価を実施し、目標設定・訓練プログラムを立案します。

このように、一口に滑舌(発音)といっても、様々な側面からのチェックをしなくては本来滑舌の訓練(トレーニング)は効果的にできないものなのです。当相談室では、言語聴覚士が科学的根拠に基づいて評価・訓練をするので、安心・納得して訓練に集中することができます。

訓練はどんなことをするの?
滑舌(発音)を良くするには、正しい構音操作を習得する必要があります。1対1で言語聴覚士がお子さんと向き合い、丁寧に説明しながら練習をしていきます。当相談室では、できるだけ明るい雰囲気で、お子さんが苦手意識を持たないように実施することを心がけています。訓練は、来室時だけでなく自宅練習も必要です。親御さんに自宅でできる訓練をご指導致しますので、一緒に取り組んでいただきます。自宅練習(宿題)の実施状況も確認しながら、次回訓練をさらに進めていく、という流れになります。

症例紹介  5歳 女児、 【国公立小学校の受験を控えている】
主訴:「カ行」が言えない 「き」「し」が「ち」になってしまう

評価結果:会話は年齢に比し不明瞭  
     明瞭度2 時々わからない言葉がある程度
                  [ka]→[ta]など [k]→[t]の置換、歪み
     /shi/→/chi/ 置換
お母さまは「なんとか面接までにうまく言えるようにしてあげたい」との熱意が高く、週1回40分の訓練を開始。
訓練では鏡を見ながらの舌の使い方、音の産生練習などを一つずつ丁寧に行いました。お母さまが自宅練習を根気よく実施くださった甲斐もあり、約9か月で正常レベルまで改善し、受験日に間に合わせることができました。後日、第一志望の国公立小学校に無事合格できましたと笑顔いっぱいでご報告を受けました。

小学校受験を予定している親御さまへ
お子さまの滑舌(発音)は、自然と正しい音になっていく場合もありますが、専門家による訓練が必要な場合も中にはあります。訓練は少なくとも半年、長い場合は1~2年かかりますので、少しでも心配がある場合には、できるだけ早期にご相談ください。「そのうち良くなるかな」と思って経過をみているうちに、症状が変わらないまま受験に間に合わなくなるということもあるでしょう。一度診させていただければ、「そのうち良くなる」のかそうでないのかの助言も可能です。お気軽にご相談ください。

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