2024年によみがえる伝説の携帯端末「Braille 'n Speak」

CSUN 2024でBlazie Technologiesがブース出展していたそうですが、本当に新製品を販売するんですね!

Braille 'n Speakが登場したのは1987年。
音声読み上げ機能付きのノートテイカーで、文字入力は6点キーで行います。
その後にBraille Liteという点字ディスプレイ付きの製品が登場しました。

Braille 'n Speak 640 - APH Museum
https://aphmuseum.org/exhibits/online-exhibit/1883-gallery/braille-n-speak-640/

ノートだけでなく連絡帳を持ち歩けるというだけでも当時は画期的な製品だったはず。
手軽に持ち運べる製品ということで当時のアメリカの視覚障害者の間では大ヒットしていたのではないでしょうか。
点字の本やノートは嵩張るので、学生にとってはかなり重宝する存在だったと思います。


そんなBraille 'n Speakの石を受け継ぐ新製品が2024年に登場しました。
BT Speak ProとBasicの二つのモデル。

厚みはあるものの、幅と奥行きはiPhone 15 ぐらいであるというのが魅力的です。

Blazie Technologies
https://www.blazietech.com/

BT Speak ProではLinux上のアプリを動かせるそうで、スクリーンリーダーはOrcaを使用。
ChatGPTもラインナップに組み込まれているようなので、さすがは2024年ですね。

Blazie Technologies - YouTube
https://www.youtube.com/@BlazieTech

日本で販売されることはないでしょうが、触ってみたい製品です。

日本語環境の携帯端末といえば、
ユリーカA4
DTalker MobileのスクリーンリーダーをインストールしたPDA
ボイスセンス
などがありました。

今ではスマートフォンや点字PDAがそれに代わる存在になってはいるものの、携帯型の端末にはわくわくします。

点字方式で文字入力を行えばキーの数が少なくってよいので、小型の端末の入力方式にはもってこいです。
点字は読むだけでなく書くという場面でも貴重な存在なんですよ。