白い花の進化 | #なんのはなしですか
今日の授業中のことだった。
視界の端に、白い小さな花が目に入ってきた。
話を止めずに顔をそちらに向けるとどうやらそれはティッシュで作ったバラの花のようであった。
(オイ! 授業中っ!!)と、言う代わりに視線でビームを送る。
教科書の練習問題をやっている間、机間巡視をする。
さっきの花は解体され、ただのティッシュになっていた。
(よし。よし。授業中だからな)
(でも、あの花、可愛かったな)
授業後半、教科書の例文にあった、会話文の続きをペアで考えてもらった。ペアでの話し合い中。再び机間巡視。
さっきとは別の学生が白いバラを手にしている。
(ふんがっ!だから授業中だって!)
でも・・・、 花を持ってはいるが、真面目にペアで会話の続きを考えている。国籍の違う二人が懸命に日本語で取り組んでいる。しょーがないなぁ。
できた会話を発表してもらう。
「わー。内容がいいですね。友だち同士の会話だから、文の最後はそれでいいですか?」「もう一度、やってみてください」「よくなりました。自然な会話でとてもいいです」「次のペア、お願いします」
そこまで言って、視界の端に色のついたバラの花が目に入った。
花びらの先端を丁寧に蛍光ペンで滲ませて色付けをしている。
「ちょ、授業中!! 今、それしない!」
(「それめちゃかわいいんだけど」って、言いたいけど、言えない)
なんの鼻紙ですか。
じゃなかった。
なんの花紙ですか。
あ。どうしよ。また違う。
https://www.tiktok.com/@monmon_nigaoe/video/7187606339118435585?is_from_webapp=1&sender_device=pc
作ってみたくて検索してみました。
↑こんな感じ。もう少し花びらはひらひらしていて可愛かったです。
授業中に作るのはやめましょう。
見出し画像は
上の森 シハ|Uenomori Shihaさんの作品をお借りしました。
ありがとうございます!
最後までお読みいただきありがとうございます。
また、次のnoteでお会いしましょう。
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